ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2189】 らーめん とくいち (東京・三鷹) 塩

 昭和生まれのオジさんたちは、東京では秋葉原とか、大阪では日本橋で、オーディオ世代。よく学校がない日には足を運んでたりしました。カセットデッキで3ヘッドが出た時などは、興奮しましたし、スピーカーはDIATONE、アンプはSanui、DENONのプレーヤーに、チューナーはなぜかPIONEERが好きでした。ところが、親に買ってもらったのは、全部 Technics でして・・・・。ま、大人どうしのつながりで無理やりそうされたのですが満足! アナログとデジタルの境の時代でしたね。今でも実家に帰るとLPレコードとステレオシステムが、私を迎えてくれます。家族のようなものですね。


 そんな私ですが、東京では、小さいマンション住まいという制約があるとは言え、デジタルがこうも進んでライフスタイルが変化してしまうと、音楽との関わり合いが変化してしまった気分です。パソコンで仕事をしているときなど、重厚な音質などはそちらに気が飛んでしまうので邪魔になるのです。なので、パソコンの安っぽいスピーカーからシャカシャカした音を聞きながらで、事が済む。お金というより、時間とかゆとりがあれば、真剣に音楽と向き合いたいのですが、そうもいかないです。その一方で、ヘッドホンには異様に執着してしまう。通勤の満員電車で揺られながら、いい音質を聞くことに、かなりお金を使ってヘッドホンに費やしてしまう。なんだか、アンバランス。昔より今は、テクノロジーにより、ロケーションフリーでなんでもできてしまうからかな。よくわからないけど、今日も分厚いヘッドホンをつけながら出勤してしまいます。












<必要十分な質感が心地よい〜塩中華そば>


 ・・・・などと考えながら、愚息に付き合って駅前のTSUTAYAへ。未成年者は会員カードを作るにも、親同伴とか身分証明などいろいろ手続きが複雑らしい。思えば、息子にとっては初めて自分で作るカードになるので、本人にとってはジワッと嬉しいみたいです。これで、いろいろポイントを貯めまくって頂きたい。いち早く家に帰って音楽を聴きたいというので、息子とはそこで別れて先に家に帰し、私は一人解放されて、いざラーメン活動でも始めるかと気合を入れ直します。しかし、ポカポカ陽気に誘われてといくつもりが・・・・どうもあまりにも長閑な空気感だったので、遠征して移動時間潰すのも勿体無い気分になります。もう近場でええわということで、「中華そば みたか」へ行くが地下の階段上がりまで行列が伸びていて断念。「文蔵」は行列に決まってるから、最近再開拓した臨時店舗営業の「とくいち」へと踵を返し訪問してみました。


 店内は、4割程度の入り具合。ここは空いていても、一人客はカウンターと相場が決まっているらしい。前回は正油だったので、今回は「塩」をお願いしました。左右の客は超常連みたいで、マダムというか女将と親しげに会話されておられる。そんな隙間に私は挟まれたのだが、妙に寛げた気分。日差しのせいかもしれないけど・・・・その塩の一杯の和やかさに意識が集中してしまいました。嗚呼、またこれ食おう。いやメニュー制覇が先になるかな。


   












【芳醇な鶏系の円やかで濃ゆくもサッパリしたエキス感!じとっとした塩加減で食わせる】


 家族経営なのか、娘さんらしき方が丁寧に運んできます。なかなかこの方のホスピタリティも高くて、有り難みを覚えるその一杯は、穏やかな春の海のようであり、軽く霞んでいるようでもあり、とても柔らかな透明感に包まれた色合いです。表面に漂う香味油もキラキラと漂い、そして融合しては分離を繰り返す感じ。見ようによっては明るいモノトーンと言った感じで、とてもシンプルな麺顔に好感が持てます。この前食った「正油」と似た印象ですが、今回は塩だれだけにスープのキレイさが一層際立つという感覚。







 一口すすると、おおーーーーこれはあっさりとした鶏エキス!と思えて、飲みの後のシメとしては極上と思わせる濃度。魚介系かなと思ったけれど、動物系の旨味が芳醇で味に慣れてくる。するとあっさりと思ってた印象からやや「芳醇な味わい」という肉厚さも感じさせます。そこに玉ねぎみじん切りの甘みが染み込んできて、とてもナチュラルな味わいに変化です。








 しかし、塩だれもそれなりに主張をしており、単にあっさりという薄っぺらさがなくてイイね。動物系の出汁と結びついて旨味と塩気の区別ができないというバランス感覚が保たれております。これは、グビグビっと飲み干したくなる衝動。最後の最後まで、鶏の香味油の漂い感じ取る。これなら・・・ワンタン麺もかなり美味いはず。そう思い始めたら後客がワンタン麺の塩と注文するから、どんなん感じかと気になってしまったが、早く食い終わりすぎて確認できず。













【ボソッとした感覚淡く麺風合いを感じさせる仕上がり!汁吸ってからもクチリとした潰れが快感】


 麺は丸麺で細いタイプ。健康的な白めの地肌で、またコメントするけど移転前の麺とは別物です。でもかなり、こっちの方が好きで質感もアップ。アルデンテを超えた茹で加減にもかかわらず、麺の風合いをほのかに感じさせるところが素晴らしいです。前歯でプツプツと千切るたびに、このグルテンと塩スープの融合を楽しむ・・・。









 計算通りに後半は汁を適度に吸い込み出します。ちゅるりんととした滑り心地に口当たりの良さを感じさせます。スープの持ち上げよりも、吸い込みと言った方が個人的にはピンとくるような質感。大盛りの設定を確認するのを忘れてしまいましたが、全体で700円切って大盛り可能と思われ、コスパがより光る一杯だなと改めて感心です。







【玉ねぎとメンマ・・・そしてカエシの強めのチャーシューで必要十分】


 ラーメンを注文すると、350円でチャーハンが付くらしい。これは見逃しておりましたが、次回は考慮です。トッピングは、前回の「正油」と同じで、シンプルそのもの。チャーシューと、メンマと、玉ねぎ微塵のみ。メンマは小ぶりで繊維質が細かくてクニュリとして切れ込むタイプ。薄味で塩ラーメンには合うはず。チャーシューは、周囲が正油だれに深く使っていて全体的に塩加減が若干高め。それでもスープに沈めるとナチュラルな肉味とタレの旨味が復活して滲み出ます。この店は、ラーメン店でも焼肉定食というのがあるらしくて、私よりも若めでガッシリとした方がビールとともに食らっていたが、これもまた旨そう。そう豊富なラインナップでもないのだけど、絞ったメニュー展開が嬉しいかも。塩らーめん580円。この質感を考えると、必要十分なトッピングでございましょう。







 総じまして、「どこも行きたくなくなるほど、しっぽりと和む塩清湯」という感覚で、もうこの日これ食ってからは、駅前でだらだら本屋巡ったり、茶をしばいたり、ビールあおいだりして・・・気だるく過ごさせていただきました。はは!1日会社のメールを見なかったぜ(笑)。いいのか悪いのか。年度末の決算やら、年度始めの異動や改組や、この日は一切考えなかった。その代り本をたくさん読めたから、なぜか妙な充実感に包まれた1日でした。いい一杯から始まるいい休日。嗚呼・・・と言うことで、なので詠います!



   お気に入り
   駅前らーめん
   塩霞み



   ぼやっと過ごす
   春霞の陽



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



   






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