先日とあるセミナーに参加しまして、心に残ったことがありましたので、備忘までに書き留めておきます。それは、成長する企業文化には「感謝」を表すという社風があるかないかで、全く違ってくるということ。たとえば一番わかりやすいのがこれです。
「お客様に対する感謝」
これは、当たり前といえば当たり前。CSという言葉も今や使い古されて久しいけど、これはどんな仕事をするにあたっても基本中の基本。次にこれです。
「自分自信に対しても感謝」
目標とか理想とか追いつめていくのもいいけど、今自分ができていることに対しても、相当の評価をしてみようということ。理想とのギャップをつい考えがちですが、まず現時点を冷静に見据えて、できているところを確認。そして評価。次に、あと少し、もう少しできるとしたら、何ができるかを具体的に考えること。そして実行につなげる。それを細かくても続けると、大きな進歩や成長につながるという考え方。チームや部門、組織を率いている規模が大きいほど、大きな目標を掲げがちですが、方向性にとらわれて遠くに次のステップの目標を置き過ぎると、苦しむだけに終わってしまう。そして次にはこれです。
「仲間に感謝」
単純に、褒められると嬉しいもんです。特に頑張っているところは、気がついたらどんどんと褒めていく。そういうことが普通にできるようになれば、仲間同士で層状効果となって、いい風土も生まれるし、そこから生み出されるサービスや製品にも結び付く。お互いに尊敬しあうという習慣がなく、減点主義の組織なんかに未来はない。
さあ、どんどんと、仲間をほめたたえようではありませんか。あまり調子に乗りすぎると気持ち悪がられるかもですが。ちなみに、スポーツ選手だとこのほかに、「相手に感謝」というもの加わるそうです。これから対戦しようとする相手にも、進んで「お互いにいい試合をしましょう」と尊敬しあうほど、いいお互いにいいプレーができるようになるらしいです。
さて・・・私ならもう一つ加えるとしたら「家族にも感謝」ですが。
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<日曜日の昼飯気分に和む店>
・・・・などと考えながら日曜の朝。会社のメールを確認すると、臨時休日出勤対応をしている仲間からのメッセージが・・・。いろいろ事情はあるのだけど、本人はもちろんの事、ご家族のことを思うと心が痛みますな。建前と本質の歪みが一気に集まっているのでしょう。特に子供が小さい時には、休日出勤をするにも家事を放り出しているようにも見てとられ、ギスギスしたやり取りもしたこともあったし。そんなことを思い出したら、どうしても「ホッとする」ような店に行きたかった。昨日までは二郎二郎二郎という戦闘モードだったんだけど、戦士の休息を求めて、ひばりヶ丘駅へとやってまいりました。狙うは「らーめんサニー」。決して、ひば二郎狙いではありません。ひば二郎は日曜日は休みだし(もし営業してたらどっちへ行っていたのか)。
ひばりヶ丘駅横の踏切を長〜い時間待って渡る。妙に見通しが良い駅前風景。再開発の匂いが立ち込める殺風景さ。それをかいくぐると、遠くに「らーめんサニー」があります。押したら開くと言うタッチ式自動ドア。入店すると、いかにも家族経営ってな感じで、明るく朗らかな雰囲気が立ち込めます。客層もいい、というか協力的というか、平和を求めに来たというような安堵感。有名店で並ぶ行列中のピリピリ感とは対極的です。つけそば・あつもりと迷ったけれど、今回は「らーめん並」でよろしくお願いします。なんとなく、一番定番なものに、どっぷりと浸りたかった気分だったし。
【クラシカルな東池袋系、安心感が伝わる煮干しの甘みと豚の出汁】
つけそばの製造工程と、らーめんの製造工程を、交互に繰り返すからタイミングによっては待つことになります。その間は、毒にも薬にもならない昼間の情報番組を見て過ごします。テレビの音に集中できるようになると、唐突に配膳の瞬間がやってきます。それはさすが大勝軒サイズ!並で280gの麺量となみなみと張られたスープの海。茶濁なスープを予想していたんですが、なかなか柔らかくて落ち着いた普通の醤油スープを感じさせます。麺顔は、判で押したようというか、トレードマークの様な・・・海苔、メンマ、かた茹で半卵、ナルト。キレイに被らず配置されてて、具材のトミカタウンといった感じです。
スープは、もっと魚介っぽいイメージをしていたのですが、淡い豚骨魚介というより、かなり醤油カテゴリーに近い感覚。醤油ダレのカエシをそれほど感じないものの、煮干しのナチュラルな風合いが、いかにも昔ながらと感じさせる魔力を持ち合わせておりますかな・・・。これを初めて食ったとしても、どこか懐かしさを覚えるという、普遍なる定番感といったところでしょうか。
ギトつかない豚の出汁。豚骨もこうやってしみじみ味わうと上品なものだと後追いで嬉しく感じます。塩気というより甘みと感じる魚介の利かせ方が、二日酔いでもスルスルと食わせる。決して重くないけど・・・永福町系とはまた違った安寧なる中華そば。隣のもりそばも旨そうだが、少しライトな豚骨と魚介感を感じる味わいは、春先には似合うかも。
【見栄えよりも軽く啜れ、モチモチ歯応えが明るい多加水中太麺!】
小で200g、並で280g、大で430gという設定。普通なら「小」で十分なんですが、今回は並サイズとしてしっかりと満腹感を味わたかった次第。結果的には、腹はち切れんと思ったけれども、スルスルと胃袋に収まって不思議とまだまだ食えそうに思う。風貌はなかなかの中太麺なんだけど、密度感はライトであるし、いかにもツルツルな口当たりを思わせる多加水の麺。どんどんと胃袋に収まってゆくから面白くなってくる。これなら、やや多めのつけそばで、じっくりと対峙したい気にさせます。
ボコボコとした形状と捩れを生じたフォルム。関西時代ではそうお目にかかれない麺でして、上京したての頃はなかなか馴染めなかったというのが本音。それが、すっかりと改宗してしまったから、自分の節操のなさにも呆れ返ります。関西では、モチモチした麺はどちらかというとウドンに求めていましたからね。煮干し薫る甘めの出汁で、モチモチと食む中華そば。今では虜です。
【深い甘みとタレの塩気!ほろほろと崩れる肉片の柔らかさ!】
水没した海苔をまずは麺に貼り付けながら啜り食い、次にコリコリとメンマを食む。もし強靭な胃袋を持ち合わせていたならば、コリコリメンマをやりながら、酒かビールをあおって胃袋を落ち着かせてから、メインのらーめんと行きたいもの。うちの実家の父親はどちらかというと、肉体派だったから、まず酒とつまみがないと食事が始まらなかったっけ。高度成長期を支えた旺盛な胃袋は偉大であり、それを癒し続けた大勝軒も偉大ですな。
肉は、丼が大きいので小ぶりに見えるかもだけど、そこそこのサイズ感。ロース部位かも思いますが、ホロホロっと崩れ落ちるほどに柔らかい感触。味わいは、タレの味もよく染みていて、脂の抜け具合と汁の吸い込みがベストマッチで、とてもうまい。定番のかた茹で卵は一口でいただく。黄身のスカスカっとしたところでスープを流し込み溜飲。それにしても、ナルトはいつ食べるの様になるのだろうね。いつも意識してなかったから覚えてないんだけど、今回は前半三分の一くらいでパクッとツマミ食い。意外と旨味のある具材だったんですね。
総じまして、「家族で食いたい!大勝軒のオリジン感じる定番中華そば!」と言うそのまんまの感想でごめんちゃい。ひばりヶ丘駅の北側は、再開発が進むのか、テトリスみたいに小さい店がつぶれて整地されておりまして、なんだか寂しいんですが、このサニーの一角は、どこか暖かいものがあります。いろんな家族や地元の腹ペコ学生が、入れ替わり立ち替り入店されているのが、どこかホッとする。通い慣れた老夫婦から、学生時代に世話に成ったサラリーマンやら、ガテン系若者などなど・・・・。移りゆく駅前風景にも、変わらない一角があっていいものだと、しみじみ思って店を後にしました。・・・なので詠います!
春近し
嵐過ぎ去り
雨上がる
陽が立ち昇る
サニーな休日
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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