ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2182】 麺処 きなり (東京・駒込) 醤油そば

 花粉症のシーズン本格的になって来ました。私は物心ついたころから、ずっと早春からGW過ぎるまで、鼻水鼻づまりに悩まされ続けて、もはや相棒のような存在です。この花粉症は、両親兄弟には全くでなかったのですが、私の息子がどうやら花粉症体質でして、悪いところは引き継いでしまうものだと、彼に悪いことをしたような気分になります。


 そんな息子も、もう少年期の後半の真っ只中というか、最終コーナーにさしかかっておりまして、ポヤポヤっとしていた童顔が段々と精悍になっていくのが、少し寂しかったり。そして、口ごたえとか、主張とか、意地とか、そんなものも出てきたりしてくる。その中身が・・・これまた私と良く似た部分もあり、嫁には「ホント、あなたに似てて困る」と二重に申し訳ない気持ちになったりもします。


 もう「親の言うことを聞きなさい」というのは、通用しませんね〜。彼なりの小さいけれども社会性の中で、培った
理屈で反論してきますから。いろいろ仕事柄、傾聴というのは繰り返してきたつもりだけど、何だか自分自身の悪いところを見ているような気にもなり、ついつい口をついてしまう。これから親子の付き合い方も、真摯に考えながら、受け止めて、進めていかなければならないな・・・・。親子二人、鼻水鼻づまりを抱えながら、鼻かみテッシュの山を作りつつ、膝交えで話し合いました。鼻づまりで話に集中できなかったりして・・・。


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<朝から二郎のつもりが、塩と醤油二杯に化けた〜>
 ・・・・などと考えながら、蓮根から都営三田線に乗り、新板橋で乗り換えるつもりが寝過ごして、巣鴨まで乗り過ごしてしまいました。日頃の疲れと、「らあめん元」での満足感が気持ち良さを誘ったのでしょうか。寝ると腹が少し減るかも・・・。もともと、西台で二郎食って爆死しようという魂胆が外れたので、このまま普通の満腹感では帰るのが心残りでありました。








 「もういっぱい食うか?」ここ最近では珍しい連食気分でして、優しそうな一杯を求めてひとつ隣駅の「駒込」へと移動です。運動も兼ねて電車など使わず、てくてくと歩くことにして、自分に言い訳を作りつつ、目指すは「麺処 きなり」さんへ。しかし、強い雨ではなかったが、やはり雨の中を歩くのは鬱陶しかったと感じながら目的地「きなり」さんに着く。すると、そこは満席、外待ちを余儀なくされてします。回転が悪い店なのかと感じてたらさにあらず。近隣の高校生が団体で中で食ってるだけでした。それだけ話してゆっくり食ってたら麺ものびそうなものだけど、感じとしては悪い印象もない彼らだったので、ま、いいことでしょう。昔、オレもやったし・・・・。京都のラーメン藤でたむろ食い〜(笑)。我が青春とラーメン活動の1ページ。












【軽やか鶏出汁に染みる煮干し!円やか醤油のカエシ!】


 それにしてもシンプルなラインナップ。醤油・汐・味噌。塩ではなく汐というところが心を揺り動かしますが、売り切れだから仕方なし。それでも自信がうかがえます。その一杯が配膳された瞬間は、自信作の押し付け感が一切なく、実にしっとりとした麺顔。淡麗系醤油というより、和の感じがするスープ感。海苔が大判で二枚もあるところに、ネギではなく三つ葉の青さがクローズアップされているところが、そう感じさせるのかもしれません。








 そのスープですが、実に軽やかで優しい味わい。ピッチリとした醤油の感覚も好きですが、こういう円やかさと優しさが織りなす醤油感覚も実に良いです。後から気付きましたが、白醤油をご使用とのことがメニュー表に書かれてます。ヒゲタ醤油の本膳の瓶が見受けられたが、それとは違った感じか?。薄口よりははるかに淡い醤油のカエシが、実に全体的にバランス良い整え方です。







 次に感じられるのは、煮干しの軽い感覚とその甘さ。ニボっとした感覚ではなく、煮干し本来の出汁甘さを主体としていて、出汁を引いたという和の感覚がいい感じです。決して味は薄くありません。円やかなのがしっかりとしているといった感覚。温度も割と熱々であったけれど、風味が飛ぶということもなく、しみじみと感じられる煮干しの味わいです。








 しかし煮干しだけでもなさそう・・・。鶏がらの出汁が薄っすらと効いているか。香味油の風味も相まってか、胃が落ち着く食べ応えもややアピールする程度です。ここに、徐々に染み出す「チャーシューのエキス」と「麺の風味」が後半に入り混じりまして、上品な芳醇さがあります。ネギは少なめで、その代わり三つ葉が多め。三つ葉の風味も、麺の風味も両方感じ取ることができる、和わらかいスープ。







【風味を感じさせつつ、しなやかさもあり!ちょっぴり低めな加水感ナイス!】


 麺箱が目に入りました。三河製麺とのこと。隣のお客さんは、味噌を食しておられたが、どうも醤油と味噌で麺を使い分けているように思えます。醤油の麺は、とてもナチュラルで淡い黄色が全体的に綺麗。ストレート細麺ですが、やや加水が低めな程度で、モチモチとパツパツの中間のようなグルテンの感覚。密度もそこそこあって、前歯を押し当てて食うと、ヌツヌツとした切れ味で、瞬間的にその風合いが美味しく楽しめます。奥歯へ運び込んで、プレスを始めると、見栄えと反してクッシリとした低反発を感じて、これまた好印象。多めの三つ葉の茎の部分が引っかかると、ちょっと変わった風味も入り混じり、スープとより一層合います。







 きめ細かい地肌で、粉っぽさがないツルツル感覚。口あたりはよいものの前半はやや重いすべり出し。いや重いというより密度感ある滑りという感覚かな・・・・。タイプとしては後半になって汁を吸いがちになり、より軽やかにすすれるといった感覚。グルテンの風味もいいですが、後半のデンプンの甘みがスープにはより一層合います!とは言っても、大盛りでなく替え玉制を必要とするほどの、汁吸いでもないのであしからず。













【レアチャーシュー文句なし!海苔と三つ葉多目がすごく嬉しい!】


 美しきかなレアチャーシュー。デフォルトで二枚。赤身の部分が桜色のようなピンクで実に美味そう。脂肪部分との入り混じりがより食欲をそそります。薄味系で肉本来の味わいも芳醇。当然柔らかし!飯より酒と合わせたいような、上品な仕上がり。スープ熱での影響が気になるので、乗りをベットにしてその上に置きながら、ゆっくりと食べ進めました。食う直前にスープに沈めたりして遊びながら・・・。うまし!







 また三つ葉が多めなのが嬉しくて、スープの余韻が楽しい。加えて海苔も多め。関西に住んでいた時にはラーメンに海苔とワカメが入っているのが許せない時期があったんですが、この海苔だけはむしろ好きになってしまった。すっかり関東人になってしまいましたな・・・と、今更ながら感じました。







 総じまして、「優しき旨味の集合体なる正統派醤油そば!」と言うそのまんまの感想でひねりなくごめんちゃい!汐そば売り切れで、少し残念な滑りだしだったんですが・・・・いえいえ、大変満足ですよ!駒込もなかなか来れない土地柄なのですが、ここはもう一度食いたい気分!今回は、学生の団体さんに占められたのでゆっくりできませんでしたが、ここはゆっくりと酒飲んでサクッと麺を食って味わいたい店。ご店主とスタフさんもいい感じだし、夫婦できても楽しめそう。汐と味噌を食うまで、坦々と再訪問機会を狙います。ということで・・・・なので詠います!



   散歩道
   雨がしとしと
   包み込み



   落ち着く気分に
   柔らか煮干し



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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