休みの日に、BASSOドリルマン系の3店舗め「BASSO」さんに突撃してみました。看板がないシックな外観なので、通り過ごしてしまいそうになりますが、実は小さい看板があるのに気がつきます。若い男女のスタフが切り盛り。7席程度のこじんまりした店内ですが、造りに余裕を感じるのは、店内待ちスペースが意外にも広めだということ。寒い日には重宝しそうです。実はネット情報から「煮干し狙い」だったんだけど、私が訪問したタイミングではまだ準備中。ならばせっかくだからと、券売機左上ポールポジションの「特製中華そば」とさせていただきました。食券を手渡すと、並と中が同一料金だとのこと。せっかく特製にしたので、少しでも取り返そうと「中盛り」とさせていただきます。本当は、少し胃袋の調子が悪かったのだけど、私の根性がしみったれというか・・・・・同じ料金なら少しも多いもの!という発想だった次第。
【魚介が濃ゆいように見えてシッカリした動物感!塩気効いてるようで円やか甘み!】
久ぶりの「英世」価格ということもあって、配膳前から期待が高まった次第ですが、それを裏切らない麺顔の迫力です。いかにも濃ゆい醤油ブラウンは、要町の「しながわ」を彷彿とさせますが、すでに美味そうオーラが立ち込めてます。チャーシューの迫力によるところも大きいのですが、ビチっとした醤油を食いたいモードには、しっくりハマる色合い。またシックな店内の意匠ともマッチして、さすがは東京のコンテンポラリー・ラーメンといった感じです。
早速レンゲを沈めてそのスープのニュアンスを伺いますが、これがなかなかの醤油の品質を感じる透明感。香味オイルのニュアンスの助けもあってか煌めく醤油加減となってます。所々成分の浮遊物が伺え、これは味の濃ゆさをアピールというやつか!? 味わうと・・・全く角がないような滑らかさと、それに反するじっとりさが交差する、複雑な仕上がり具合。
当初、透明感があると思ったけど、意に反して霞みがかってるのが口に運ぶ寸前でわかる。その一瞬で魚介のエキスが脳裏を駆け巡りますが、甘さは想定通りながらそれほど魚介めいていない。むしろ豊潤なる動物感覚がじわじわとアピールしてくるような感覚。鶏のニュアンスも豊潤ですが、豚のコク甘い味わいもまたよく煮出されております。しかし、動物系一辺倒でもなく、抑え目な魚介とその他野菜類の甘みがまったりと・・・・ペッタリと舌にまとわりつく感覚です。
さらに言うと、最初は角がない円やかさと思っていた塩気・醤油感覚なのですが、食い進むに従って頭角を表すようなエッジングが絶妙かも。複雑な醤油系な一杯なのだなと。改めて感じ入るスープ感覚でして、箸も止まらぬがレンゲも止まらぬといった風です。見た目通りにはっきりした味わいで濃ゆいけれど、優しさも濃ゆいといった醤油スープ。
【最初から最後までツルツルモチモチ感覚が炸裂しまくり!】
実は「麺のプレゼンスが圧倒的」な一杯かもしれません。汁系としては中太クラスのサイズ。きれいなストレート麺ですが、微妙な長方形切り口なので、捩れが緩やかに流れるフォルム。表面の光沢感からして多加水のそれです。太めなのだけどツルツル滑る傾向なので、滑りの良さがとっても強調されたような受け止め方になります。なので、冒頭の一口目からズッーっと最後まで、麺の口当たりの良さが非常に印象に残る一杯。しかも分かり易いモチモチとした弾力を、スープを吸い込んでも育みますので、楽しさ抜群。これはつけ麺での変化と締まりが、どのように変化するのかがとても気になります。
前歯でもプツリプツリと、歯の動きと麺の千切れがずれるようなタイムラヴ。奥歯へ運び込んでは、束になった部分をプレスするとヌチヌチヌチーーーっと一旦弾んでは綺麗に潰れ混む。いやはや・・・これは楽しい。意外と後半にスープを吸いますので、やや奥歯での潰れこみが淡白になりますが、スープとグルテンの混じり合いもあって、麺の味わいが深くなる印象もあり。うーー、ますます「つけ麺」でのトライに興味が湧きます。
【醤油の深い味付けがナイス!味玉&チャーシュー】
味玉の漬け込み具合が深くて、しかも熟成を感じるような仕上がりがいい!とてもいい!!白身だけでも焼酎や日本酒のアテになりそう。また黄身部分はゲルかジェルになったような変化でして、これがまた味わいが濃ゆく熟成度合を深すぎるほどに感じます。卵黄の味噌漬けに匹敵するほどの、濃ゆくて深い味わいが絶品です。人によっては塩気が少し気になるか?
またチャーシューが大満足。わざわざ特製で英世一枚叩いてますが、値ごろ感は立派なもの。軽く脂がさした部分は、とろけるような甘さと柔らかさが印象的だけではなく、周囲の醤油タレの深い染み込み部分が実に香ばしい。酒にも飯にも合うバランス感。また、ロース部分の脂が少ないところも、繊維に沿って柔らかく崩れ、スープの吸い込みもあって実にジューシー。万枚でも食えそうだから自分でも怖いくらい。
そのほか、青菜もシャキシャキっとして口休めにもなるし、メンマは一転して薄味。柔らかい繊維質とコリコリした小気味良い軽やかな切れ味で、何本でも食えそうになります。
総じまして、「じっとり&まったり〜な、現代的な醤油ダレの一杯」と言う、いつもながら捻りも何もないコメントでごめんちゃい! さすがは「BASSO」と銘打っただけあって、レベルの高さは折り紙つきというところかと。あとは、つけそばと、煮干しのレベルが気になるところ。煮干しはまだ調整中でしょうが、これはまた再訪問して食う必然を感じますな。とは言え今年は忙しいのでいつになることやらですが・・・。ま、気長にやりますので、それまでさらに腕を磨いてもらいたいなと期待を寄せています。なので詠います!
快晴の
蒼さと寒さ
突き抜ける
しみる醤油の
しみじみなる哉
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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