ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1806】 飛田給大勝軒 (東京・飛田給) ワンタン中華麺・カタメ 〜永福町系に開眼!の一杯!!

 冬の冷たい雨が降るなかをわざわざ行ってまいりましたよ!ここは飛田給。初めて降りた駅だけど、スタジアムができたことで、とても駅舎が大きくなったのね〜。各駅停車しか停車しないのに。駅から階段を降りて、さてどこかと探さなくても、案内看板があって非常にわかりやすい!


  






 しかし、ランチタイムとあって、雨のなか少し店前で待つことになります。こちらは店客がみなさんそこそこの中年一人客ばかりという光景で、行列中も店内でも無駄なく静か〜(笑)。お姉ちゃんスタフさんが、甲斐甲斐しくフロアを仕切っているのがいい感じ。












【スープ:濃ゆくて軽やかという矛盾を逆手にとったような煮干し感がたまらん!】


<甘味と苦味のじっとりした混じり合いのバランス!香ばしさが抜群!>


 もともと永福町系とは疎遠な感じで、ハード麺好きな私としては、麺の柔らかさだけで後回しにしてしまいがち。そしてスープも軽い煮干しの柔らかさがストレートすぎて、極煮干しに毒されてしまった身としては、どこか物足りない感じがするかも・・・・。そんな私が、180度考えを改めてしまったと言ってもいいすぎではないこのスープ感は感動物です。







 まず軽くない。むしろ煮干しの色合いが色濃く、苦味を写したかのような濃ゆさが印象的。シャバさはまるで感じません。そして実際に啜り出すと、予定通りの煮干しの甘さもあるのだが、それと拮抗するように、煮干し特有の苦味が押し寄せてくる。苦味先行というまではいかず、苦味に上品な旨味が含まれるとわかる限度。煮干し苦味がワイルドではなく、スムースに上品に広がっているという感覚が嬉しい。私自身が食べ慣れてきたからかもしれませんが、これまで食った永福町系の中では一番好みであります。


 くどいようだが、煮干しの香りが抜群!香ばしさだえでグイグイと食い続けることができるかも。甘みと苦味が拮抗しているところを、香ばしさが全体をまとめ上げてしまうといった感覚か?いや〜・・・名店の風格ありますよ、いやほんま!









<ラード感覚がとても豊かで、動物感の下支えもバッチリな崇高スープ>


 煮干しだけではありません。この系統といえば、上層を覆うラード油ですが、ベーススープとよくバランスとった感じでサラーっと広がる油膜といった感覚。煮干しの下支えとしての豚骨の出汁感がとても肉厚だと感じます。この豚骨の煮出し感の下支えがあってこそ、煮干しの分厚い旨味がしっくりとくるような感覚。豚骨煮出しと、すっきりラードの旨味の二層化が、とてもナイスです。












【麺:カタメ仕様でスープとしっくりとバランスを保つか!?アルデンテちょい越えあたりがナイスな茹で上げ】


<丁度アルデンテ峠を越えた、クチクチとした感覚がナイス!>


 永福町系の店にきて、麺カタメと指定するのは、まあ客の勝手なのだけど、どこか本流を外しているような気もして実は後ろめたい・・・。だけど、残念感を残したくないのでここは敢えて!「少々お時間がかかってもよろしいですか?」というお姉ちゃんスタフの気配りで少し心が救われます。


 しかし、この麺の風合いも実に良かった!スープと麺と両方が私の好みにフォーカスが当たったという感じ。カタメと言っても加水が多めな細麺なので、アルデンテなどは期待しません。されど全体的に茹で上げが峠をちょうど超えた感じというか、芯がなくともクシリと感じさせる前歯の切れ味が心地良いです。グルテン自体はやはり軽やかなのですが、熱ダレもせず最後までクシクシっとした感覚で食えるというところも嬉しい。奥歯で束になったそれをプレスするとクシクシクシっと一定に崩れて最後はクチリ!という短いタップで潰れこむ。永福町系の中では割とどっしりしたスープの中にあって、麺がぼやけるという感覚は一切なし。








<細麺が行儀よく揃って、スープもしっかり持ち上げる様なスベリ>


 麺をリフトするたびに、わりとすっきりと竹箸の上でそろって、口当たりからしてスルスルとして負担なく啜りあげられる。かすかな捩れがあるのも、この系統の特徴でしょうか。麺同士が貼り付くような感覚は薄いけど、麺自体が絡め取るようにスープを持ち上げる感覚で、スープの味わいも深くすすれる感覚。なので熱々ながらもズルッと粋に食えるのがいいね〜・。


 今回は、麺量150g1玉の(小)とさせていただきました。個人的には大勝軒なら200〜250gあたりがベストなのですが、どうやら他客のオーダーを聞いていると、1.5玉という設定もありそう。次回は、この点を念頭に入れてくべしですな。






【具:トロトロ〜に溶け出すようなワンタンと、キリリとしたメンマとチャーシューがうまし】


<トロトロ〜な半分溶け出しそうなワンタン!>


 ワンタンは、笑ってしまうほど、トロトロ〜に溶けているような茹で上げ。これほどまでにちゅるりん!と高速に滑り込むワンタンは見た事ありません。穴あきレンゲも備え付けられていて、これで救うのですが、穴からワンタンが抜け落ちそう(笑)。餡は標準的なひき肉感で、塩胡椒系のスタンダードな味わい。それだけに煮干しスープの味わいを吸い込んでいてとてもうまし!








<チャーシュー!メンマ!共に程よい醤油系の染み込み感がいい仕上げぶり!>


 チャーシューがまた定番のカスっとした仕立てのロース肉で若干小ぶりだったかも。しかしスープを逆に吸い込んでジューシーにして醤油だれ香ばしくいただける逸品。次回は、チャーシュー中華麺でお願いしてみたい。またメンマがこれまた美味!いかにも東京のメンマらしい落ち着いた醤油系の深い味わいとその色合いだけど、塩気も薄く、繊維質も細かいために、クツクツクチリ!と小気味よく前歯で切れ込む感覚。・・・・次回はメンマ中華麺にしてもよいかもしれません。












 総じまして、「永福町系に開眼!の一杯!!」。個人的にね・・・。これは関西オリジンにとってはまだまだ未知な分野でありますので、これからは意識して食い続けていきたいと思います。でも・・・帰ってネットで調べてみたけど、結構少ないのよね。大勝軒 って、以前よりは店舗が減っているようですし、今のうちに食っておこうか。もっとも、こちら飛田給さんでは、少し若めのかっこいいご店主が腰を落ち着けて活動なさっているので、そう心配はないかも。個人的には不便な場所だけど、また食いにきます。今回は本当に寒かったですよ!雨も冷たかったし。そしてできれば、次回は「せいろ」を食ってみたいな〜・・・・・。なので詠います!





   氷雨降り
   手元温める
   息白く


   待ちわびすする
   麺温かき



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


  



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