早年末の準備に掛かりだしまして、休日に車を駆って買い物に出かけます。その前に・・・・やる事といえば、ラ活という阿呆な私です。ラーメンにワンタントッピングという展開は都内に数あれど、食べ手の調整の結果でなく、ちゃんと「塩味」の「ワンタン麺」としての「塩ワンタン麺」という作り手側の理屈での完成型を求めているこの頃。金時さんにこのメニューがあったとは、迂闊でありました。個人的には、今食わねばいけない一杯というやつです。
それにしても オープン間なしの時からずいぶん厨房が広くなって、調理がしやすそうです。カウンターも余裕ができてきて、渋いランチョンマットが備え付けされ、パーソナルスペース感も確保。配膳された一杯も「絵」になりそうな雰囲気ですね。訪問時、シャッターは私を含めて4名。気温が低くかったため、随分と温まる一杯でありました・・・。
【スープ:とにかくクリアーな味わいと世界観が心を鷲掴みですな・・・】
<最後の一滴までクリアーそのもの!軽やかで、芳醇かつ香ばしい!そんな鶏の味わい・・・>
さて配膳されたそれは、確かに「絵」になる面構えです。器が白地であるのもあって、透明感が溢れるようなオーラ感。浮かぶワンタンも、チャーシューも、穂先メンマも、そして麺も・・・何もかもが煌びやかに目に映ります。レンゲですくい取ってもなお、透明度が際立つ・・・・。たまらずひと啜り。
これが、また同じ使い回しになってしまうのだが、タプタプ満ぷく腹であっても別腹でいくらでも入っていく・・・ような、軽やかさ、引っかかりのなさ。それぞれが、最高級にナイスです。しかも丸鶏、鶏ガラの芳醇さがしっかりとしている。しかも、多少の鶏油の色気もあってか、他の香味油の仕業なのか・・・・、他にない香ばしさを感じます。まるでコーン油のような軽やかさなの中に、凝縮された旨味というべきか。正体不明で思いつきません。
この汁がただのクリアースープでないのが、最後の一滴までクリアさが保たれているということかな? 麺のグルテンとか、ワンタンやその他具の汁などで、多少霞みがかってマイルドになる汁も好き。されど、このスープはそれらがあってもなおクリアーというところが、気のせいであろうと好きは好き!全く・・・最後は、一雫も無駄にしまいと思ったほどに、名残惜しかったりします。
<塩気が必要最小限のレベル感!しかも明るい味わいを引く・・・>
クリアーさに拍車をかけるのは「塩気の低さ」かもしれません。感覚的ですが、塩気がとても優しく、旨味との区別がつきにくいほどに引き際がよい。このため、鶏コクをよりストレートに感じやすいのかも。その分、クリアーに感じるのかもしれんと、勝手に解釈です。引っかかりがない。角がない。丸い。淡い。・・・・いろいろな塩気がありましょうが、「塩気を感じレベルの塩気」というまた独特な感覚か・・・。旨し!また食いたい。
【麺:ソフトな口当たりとシルキーな滑り心地がたまらん一品!負担なくすすれるのが気持ちよい!】
<角麺がふくれっ面したような・・・丸い口当たり!密度感も軽く、淡くモチっとした感覚>
前回訪問がかなり前だったので、ほとんど記憶が飛んでいたので新鮮な感覚で味わいました。いや〜、こんなに口当たりがいい麺だったっけ!?これは少しばかり驚きました。ちょうど角麺がふくれっ面したような丸い口当たりで、加水は中程度。前歯を当てるとプツプツっと小気味よく切れ込み、奥歯へと運び込んだら淡くもちもちとした弾力があって、とても印象的です。また麺の風合いもグルテンによく出ておりまして、アルデンテでなくとも粉の風合いがよく感じられます。こういう風合いは、スープのクリアーさにも助けられているとは思いますが、中々官能的なもちもち感がナイス!と言えましょう!
<張り付くようですぐに駆け抜けていくような、全面ソフティーな滑り心地が秀逸!>
ぬめりはないのに、すべすべとシルキーに滑り落ちる感覚。なんというか、張り付くような地肌感があるのに、そこそこつるつると駆け抜けていくように、あっさりとした滑り心地が秀逸です。これも参ったな! 綺麗なストレート麺が、また喉ものを通りすぎるときには嬉しい感覚。物腰も、中〜多の加水しなやかがよく表現されているような・・・・。全面的に、ソフトな印象を保つすべり心地がナイスです。
【具:ほんのりと中華系テクニック感を感じる秀逸さがナイス!】
<大判の平状タイプの折り重ね式、ほのかな生姜と薬味が本格的>
記憶が確かなら、とても大判の平状ワンタンの折り返しタイプのが4つ。肉餡ボリューミーで、ワンタン本体(皮)もなかなか分厚いながらもちゅるりんと、分離することなく滑るタイプ。豚合挽き肉は、生姜のほのかな香りに包まれつつ、他にも何か中華系の薬味を感じるかも・・・。思えば、こちらは汁なし担々麺の名店ですし、スパイスはお手の物。ちょっとテクニックを感じるにくいやつです。薄味でもなく程よい味つけなので、このままで、紹興酒なんぞをチビチビやって食うのが最高かも。
<2種の鶏肉チャーシュー、テーマは「鶏」>
確か前回は、塩らぁ麺を食った記憶で、そのチャーシューが豚バラの大きいスライスで炙りが立派だったのは、よく覚えています。そのつもりでありましたが、塩ワンタン麺は、2種鶏肉だったのですね。醤油ダレが淡く滲んだ煮鶏がまた中華系の味わいをよく表現していますね〜。また胸肉のチャーシューは、パフパフとしているかと思いきや、少し歯ごたえも感じさせるタイプで、汁を吸い込ませて奥歯プレスで肉味を再認識する。薄い塩気同士がコラボってな感じで、これまた何枚でも食えそうな感覚です。
そのほか、穂先メンマも何気に薄味で柔らかく、淡いコリコリ感もあって中々うまし!ボリュームもありましたし、何気に隙がない具材でありました。
総じまして、「突き抜ける青空のような澄んだ塩わんたん麺」とだけ申し上げたい。これは、シンプルなれど、奥深い味わいですよ・・・。すでに塩らぁ麺は、こちらの大看板メニューですし、言わずもがなでありましょうが、ワンタンを浮かべるだけでまた、見えてくる風景は変わってきます。塩らぁ麺、汁なし担々麺、と制覇したなら、次は「塩ワンタン麺」をお勧めです。などと考えながら、すでに年末気分に突入しておりまして、年明け早々のスケジュールに頭を悩ませてしまう。冬晴れの清々しさの中で、ちょいと憂鬱気分は気が早すぎるか・・。なので詠います!
突き抜ける
冬空青し
澄んだ色
江古田のつゆも
写し取るかな
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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