ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1675】 塩そば専門店 桑ばら (東京・池袋) 塩そば

 とある休日の午後、詳しく言えないけど予定が大きく狂い・・・・午後3時に大都会に放り出された私。ならば・・・巣鴨へ行って「蔦だ!」と思ったけど、訪ねてみれば閉店時間1時間ほど前だというのに、もうおしまいサインがだされて凹む・・・・。このタイミングでは清い塩系が食いたかったので、スマホ片手に探しまくったが諦めて池袋へ移動。着いて「塩そば」とググったらここが出て来た。ああ・・随分まえに心の中でブックマークしたまま、随分放置したままだったでしたわ。スープ切れで閉まってるかとヒヤヒヤしながらたどり着きましたがやってて良かった良かった。巣鴨といい、新宿といい、池袋といい、・・・ラブホのそばにはいいラーメン店があるものだね。













【スープ:ライトなだけでない!コク豊かな鶏コクとまろやかな塩気が、オトナな味わい】


<突き抜ける鶏コク!クリアー&マイルドが極まる軽やか淡麗>


 配膳の瞬間、これは今の私の求めていたもの!っと思えてなりません。このクリアーなスープの透明度!そして鶏ガラ由来と思われる旨味を示す油の煌めき!これぞ「淡麗塩そば」というプレゼンスです。満を持していざ!レンゲでスープを啜り出します。いや〜、想定通りと申せましょうか、鶏ガラの豊かなコクが非常にスッキリとしていて、突き抜ける感覚。これはツボにハマったな・・・。立地や店の雰囲気から、もっと大衆系で、魚介が効いたものかと勝手に推測してたのですが、これはオトナが好む淡麗系ですよ!


 しかもコク豊かです。「クリアーなコク→さらさら感」という流れで味蕾と頭がイメージしていますが、時間が経つほどに、軽いまったりとした鶏の油旨味が染み渡ります。こういうのは、英語の方がイメージしやすいな・・・・定番の「マイルド」という表現が、個人的にピッタリくる。単に軽いというのではなく、腹持ちがよさそうなニュアンスも含んでいるところが憎いのです。








<塩気が場所にそぐわぬ大人しい輪郭!柚子胡椒で広がるポテンシャル>


 しかし、これは「鶏そば」ではなく、「塩そば」なのです。塩の出来映えがメイン。そのメインな塩は、実のところ奥ゆかしい。シャープな部分はなく、角が極度に丸い。なのでこの旨味が鶏本来の味わいだけなのか、塩味が潜んでいるのかも分かりにくいほどに、「大人しい輪郭」なる塩ダレなのです。ゴクゴクと一気に飲み干せそうで、あとで水分を欲するということはないでしょう。


 唯一、危惧するポイントは、単調過ぎないかと思われる点。でも、そこはお見通しのように「柚子胡椒」がしっかりとテーブルセットに備わっているという気のくばりです。柚子胡椒は、確かに辛味をアドオンするので塩気にアクセル効かせそう。しかし、実際投入してみると、塩気に「柑橘系清涼感」が増すばかりでなく、塩気が、むしろ甘さか!?と思えるほどに奥深さを増すのです。これも、よくある塩そばマジックなのですが、何度試しても、この塩そば+柚子胡椒というコンビネーションは、まさにテッパン級の旨さです。













【麺:ライトなスープをやさしく受け止める極細麺!加水低めでクツクツとリズムに乗って食う】


<極細ストレート麺のクツクツとした歯切れ心地よく!>


 この手のスープには、間違いなく、細麺ストレートで加水が低めが合うね・・・・。期待通りの麺で嬉しい。しかもひと周り細めで、極細一歩手前。加水も程よい低め加減で、芯を感じるか感じないかという程度で、前歯でクツクツとリズミカルに千切る所作自体が楽しくてならないです。奥歯で束になったものをプレスしにかかっても、ぷつぷつぷつぷつぷつ・・・・・と潰されるようにも感じるし、まさに「蕎麦」という感覚で痛快に食える。とにかく、いちいち、歯切れが心地よい。








<リフトした後の整然さ、汁の吸いやすさで、徐々にスベリやすく!>


 箸でリフトした姿も気持ちよい。きっちりと揃った感じでキレイにまとまり、クチへ移してから啜り上げるときも、纏まりのよさが光りツルツルと滑り込んで行くのが楽しい。しかも、割と早めに汁を吸い取る性質があるので、後半はしなやかさを増します。なので早めに啜り上げて食うのですが、最後の方は滑らかさがマックス。汁が淡麗だから麺の風味も消えない。いいことづくめ。


  











【具:侮ってはならなかった炙りチャーシュー!iPhone6も真っ青!】


<香ばしさの奥に潜む充実した食べ応えがナイス!>


 正直言って、配膳時の麺顔はシンプルだな〜って思っていて、この一枚肉をペロリと一度で食ってしまえば寂しいもんだと考えていました。ところギッチョンチョン・・・てやつで、沈んでいたから分からなかったけれど、じつはとても肉厚! iPhone6の厚みを余裕で越えます。片面だけ炙りというタイプで、表面が香ばしく、裏面は薄味でしっとり食えるという感覚のバラ肉。炙りが形だけでなく、しっかりとしているところがまた個人的には評価大。この一杯のトッピングは、この肉に渾身!といった感じ。最初一度にペロリなんて思ってたのが大きく良い意味で覆されて気持ちがよい。









<本当に余計なものがない・・・?>


 肉以外のトッピングは、どこかクールダウンという感じがしますが、これは仕方ないね。メンマ数本と海苔・・・以上! 本当に余計なものがない。しかし、海苔の上にかかっている魚粉?は茶目っ気か(笑)。海苔は、麺を巻いて一気に食ってしまいました。







 総じまして、「池袋でオススメの〆の一杯!」という感覚。私は昼間に食いましたが。昼飯としては、私はこれで十分ですが、ライス系とセットで食うのが必然でしょうかね。だけど、飲んだあとなら、最高に良いと思える仕上がり感、ライト感です。場所柄、飲み屋や風俗系があちこちにあって猥雑としていますが、こういうエリアに凛とした一杯があるのが実に面白く、また有益かも。個人的に池袋は頻繁に来れませんが、これは何度も食いたいかもです。なので詠います!



   雑然と
   猥雑織りなす
   ビル谷間


   密か佇む
   大人の塩そば




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


  




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