水漏れって突然やってくるから厄介です。とある平日深夜、翌日に備えて熟睡中に嫁さんにたたき起こされてしまいました。なにやら洗面化粧台の奥が水浸しになっているとのこと。放っておけないので、引出しを取り外して潜り込んで水漏れ箇所を探ったところ、蛇口が伸び縮みする元のバルブからヒタヒタと水滴が滴っているのを発見。締めが甘くなったか、パッキンが腐食したか・・・・と思ってみたら、プラスチック製のコネクタパーツにヒビが入っているのが原因でした。嗚呼・・・・こんなの素人が直しようもない。と思い少しカタメに締め直そうとしたら・・・・パキッといとも簡単に折れた(号泣)。嫁さんには、私が余計に壊したように受け取られ、悶々とした気分でその夜は寝ました・・・・・。
それでもって、その週末いろいろと調べてみたら、水道屋の出張代ってのがバカ高いのが判明。その壊れたパーツさえあれば直るのに。アホらしいので、いろいろホームセンターとか巡り巡っていたら・・・・遠にランチタイムが過ぎているのでありました。ここは、気分を一新して、一番のお気に入りな一杯を食って気を晴らしましょう!ということで、「柴崎亭」さんへ。移転後初めての訪問。柴崎にあったから「柴崎亭」だったのに、今は「つつじヶ丘」。「つつじヶ丘亭」って舌をかみそうな名前にならなかったのが幸い。
訪問時、外待ち8名。すべてカップル! おひとり様だと思ていたら、あとから女性が合流されるなどありましたが(よくあるね)、一人というのは都合がよくて、あれよあれよと、お先にどうぞと相成りました。申し訳なさと気分が良いのと交差します。
【スープ:クリアー&芳醇&軽い煮干し感・・・・】
<煮干しの軽やかで抑え気味の苦味、仄かに香る甘み>
さてその「塩煮干」ですが、淡麗な旨味を味わい相変わらずと思いますね〜。でも一方で毎回、新しい発見するような「ハッ!」とさせられる思いをするのです。今回に於いてもそう。例えば煮干しの軽やかさある苦みは、いい処理をしているな〜なんて堪能して、いつものようにグビグビ飲み干すのだけど、「煮干しの甘み」については新鮮に感じてしまいました。苦みと甘みが表裏一体やなんて・・・こんな当たり前の「煮干そば」の基本を今さら、目の当たりに感じてしまう私です。
そして、この煮干しスープには、飲み干しても銀鱗のような浮遊が感じられません。まるで、濾過された煮干しエキスのような仕上がり感。これもまた新たな発見でして、ますます好きになってしまいます。全く飽きませんよ、この一杯。
<芳醇でクリアーな鶏コク!650円とは思えぬ質感>
その日の体調にもよるのだけど、今回の鶏コクの豊かさにはまた参った!毎回食い終えてから自宅に帰って味わいを反芻するのですが、スッキリ感が痛快と思える感覚がメインでした。しかし、今回は芳醇さとしっとり感が妙に頭に残っていて離れません。鶏のコクが、クリアーで・・・円やかを通り越してちょいと色っぽい旨味を醸し出すような・・・。
なんて考えてみても、やっぱり毎回思うのはこの価格。650円でこの品質感は、たまりません。以前は600円だったってことですから、参ります。質感豊かな味わいは、この価格によってより印象づけられるのでしょうね。
【麺:適度でほどよいクツっとした感覚と潰れ込みが心に染みる・・・】
<ミドルライトなクツクツ感、程よく芯が潰れこむ>
質感と言えば、麺もなかなか。どこぞの製麺所だったのか忘れた。しかし、粉の風味あるグルテン感がなかなか素敵で、ライトミドル級のクツクツっとした歯応えが印象的な、ストレート麺。潰し込みというか、密度感がキツキツ過ぎないところが余裕と映ります。やはり、こういう淡麗な煮干そばには、白い地肌の細麺ストレートがよくマッチします!濃厚であろうと、淡麗であろうと。前歯のクツクツ&スパスパっとした千切りも楽しいし、奥歯のプレス感も適当に潰してくれるし、麺の味わいも感じます。
<表層が滑らか、汁の吸い込みでスベリ感がシルキー>
軽く表層に透明な部分が見受けられる油で加減が絶妙。これでこそスベリのナチュラルさが活きるというもんです。やや汁を吸い込む性格があって、中盤から後半にかけて芯を失う。その時点で全体的なこしつきがしなやかさをアップして、スベリの軽やかさに活きる。スルスル・・・っと啜り込みしやすい麺となりますね。そういうフィーリングがシルキーって感じをウケます。
【具:シンプル・イズ・ベスト!】
<直前の手切り感あるスライスロース肉>
さてこの肉ですが、何の捕らえ所がないようですが、シンプルなのがまた美しき哉です。薄味薄切りのロース肉一枚。ボリュームだけの肉勝負ではなく、淡麗さを崩さない節度を感じる一枚ですかな・・・・(コストの問題あるんだろうけどね:笑)。手切りの質感を表面から感じます。
ところで隣の先客は何か面白い肉の皿を食べていて、これが実に旨そう!!! 後々、券売機の写真を整理してみたら「チャーシュー皿」らしきと判明しましたが、あれは圧巻です。質感が圧巻という意味。ビールと旨そうに食っておられました。ちくしょー!クルマで来たから飲めなかったし、後の祭りだったし・・・・、また面白いものを見つけてしまったではないか!!逆にツラい・・・。
<余計な物がなく、薬味がイキイキ>
この一杯には、余計なものがありません。しかし、あるものは全部質感が最高レベルで、例えば、ネギとカイワレの薬味なんて、ダレが出しても大差ないはずなのに、妙にこの一杯に乗っかっているだけで、イキイキと感じられるのは贔屓目が過ぎるというもんですかね・・・・。
総じまして、「高品質の無印良品的塩煮干し」。海苔も、メンマも、ナルトもない。そんな煮干しの中華そば。ゴテゴテしていないところがちょっと素敵かも。いや〜〜・・・・この例えは、いまひとつじゃやな〜。他に思いつかないから、このまま載せるけど。・・・なので詠います!
休日の
澄んだ夕焼け
煮干し汁
美しきもの
飽きることなし
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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