ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1589】 自家製麺 麺屋 利八 (神奈川・川崎駅) らぁめん

 外出で暑くてたまらん。こんな日は冷やし系で大人しく過ごそう・・・・と思ってみたものの、川崎駅と昼飯時が重なれば、近くのラゾーナで涼しく広々とした空間で、一燈の一杯など食って過ごしたい。だけどね・・・・とってもとっても気になる店があるものだから、くそ暑いなかでもトボトボと歩いて訪問するわけさ。それが「利八」さん。訪問時汗だくだったためか、若くてきさくなご店主が気を利かせてくれて、冷房が少しでも効く席へと誘導してくれます。こういうのいいよね〜!この時点で、私も単純な男だからすでに好印象になってたりする。


  







 券売機がないのね。やはり自分の食べたいものは口頭で直接作り手に注文するのがいいよね!先客は女性客ばかりで、何やら「ここ旨い」と地元で根付いているような気配もあり。何食うか決めてなかったけど、デフォルトの「らぁめん」とさせていただきました。味玉食いたかったけど・・・お財布と相談の結果、今回は取り下げ・・・・。










【スープ:マイルド&スムース・・・そしてプチ・ヘビーな豚魚の食感】


<豚骨に鶏エキス混じったようでシルキー!塩気もマイルドなベース感>


 それにして・・・配膳の瞬間に田園調布署の近くの名店を彷彿としますね〜。甲乙つけがたしのなかなかの面構えです。いろいろなパーツに共感を覚えますが、やはりスープのシルキー感がこれまた秀逸です。なかなか質感あり緩やかで優しい豚魚なれど優しさ感覚があるというか・・・・・。もちろん豚骨の仕上がりが上品なのもありますが、このまったり加減と張り付き感は、どことなく鶏コラーゲンのエキス感覚も入り混じっているような風合い。そんな風合いが含んでいる塩気すらマイルドに包み込んでしまうかのようです。動物系エキス自体はさらっとしているけれども・・・薄らとモミジの投入を感じるのですが気のせいか。最初は、マイルド豚魚!と嬉しがって食っていたけど、徐々にマイルド感全面に出て鶏に感じてしまうなんて・・・・食べ手もずいぶん身勝手なもんだね・・・。








<まるで二段仕込みの香ばしさか!魚介フレーバー上品に濃厚>


 デフォルトでもなかなか香ばしいと思わせるテクニック。甘いようで香ばしさが立ち、そして苦味控えめな魚介のエキスです。香味油に染み込ませたような風合いで、うっすらと油蓋が閉じられているような仕上がり。夏の暑さとクーラーの涼しさで、なんとかせめぎ合う中過ごせたも待ち時間。一転してこのスープすすって一気に体温ヒートアップですよ。暑さの中ですする魚介エキスもまたうまし!


 しかしあちこちに箸を伸ばしていると、一部にやや黒いエキスが投入されているのを発見します。それはマー油か?と思えどそこまでシャープな感じもしない。魚介エキスの香ばしさ強調タイプ見たいなタレ。この部分のみをすすってみても、また香ばしさのエッジが立って二段構えに旨く感じてしまう・・・。動物系も豚と鶏の二段階、魚介もベース系と香ばしさオイルの二段階、合わせて何気に四段階の複雑さを醸しだしてて、旨さに厚みを増しますな〜。













【麺:クッシリした玉子麺!自家製麺らしい丁寧な質感も備わる】


<いかにもパスター麺なるクッシリ感覚ある玉子麺>


 大阪府大東市に「而今」という店があって、オープンしたてのころ食った麺に似ている・・・。その名もパスター麺だったはず。思い出してしまった。もっとも雪谷の名店にも通じるのだが。この極太麺がまた実に密度感覚がしっかりとしているので旨し!パッツパツの玉子麺って感じもして、これならふつうにイタリアンで食っても十分通用するといえましょう。らーめんもいいがつけ麺で発揮するタイプかもしれません。


 どこまでもパラレルが続くと思わせるほど美しいストレート麺。大柄美人のような風貌ですな。前歯での千切りがクニリとさせながらも、スパスパっと千切れる。後にふわっと小麦フィーリングが伝わるかと・・・。奥歯での弾力は極めてハードなテンピュール。モチモチ度の少なさからも強力粉の風合いが存分に楽しめます。これなら、まぜそば系汁なし系でも良さげ。ぜひとも限定メニュー開発していただきたいと思いますがいかが!?








<外カタの地肌にスープコーティング!熱ダレしないしなり感覚>


 それにしても熱ダレとは全くもって無縁と思えますな・・・・・。実はこの一杯、デフォルトで300gあるので結構食うのに時間がかかるし、ハードな麺だからハネが飛び散りやすい。最後の最後まで、ハードなしなり方に変化は起こらず、見栄えは大柄美人のようだが、しなりは最後まで男前な感じが一貫して食えた。それも外カタな風合いがなせる影響か、スープの張り付きによるコーティングの影響か・・・。







【具:チャーシューを凌駕する材木メンマ!】


<メンマの材木感覚に酔いしれる>


 一番目を引くのは、実はメンマかもしれません。この材木メンマは極上です!これだけ太くて、熱々で、筋っぽさで悩むこと一切なく、シャクリと小気味よく千切れ、味わい風味もいい塩梅です。それに分量も多めでナイス!さすがに、デフォルト850円なる一品。最初は高いかなと思ったけれど、食いだすと納得のCPであります。高品質という点では、最近食った中ではベストなメンマに違いあるまい・・・。









<仕上げローストが香ばしく肉本来の味わい>


 もともと柔らか目のロースを丁寧にローストした感がある上質さありますね。薄味の感覚が肉本来の味わいを表現します。さらに仕上げにハンドバーナーであぶりを入れているのがいい。香ばしさの中にほんのりとした甘味を醸し出す。歯でかむと適度に抵抗感あり解ける感覚もナイス!もう一枚ほしかったけどね・・・・。白飯に合うというより、ワインか焼酎でやりたい仕上がり感かも。












 総じまして「葉月インスパイア度外視しても、とっても良くできた一杯!」と申せましょう。いやいや〜質感というか、食ってからも充実感保ちますな。いいもん食ったという満足感がそこにある。しかしそれと引き換えに犠牲があるとしたら、炎天下の中の川崎駅までの帰り道だかな・・・。ほんの少しの徒歩なのだけど、これがも暑い中で熱いもん食ったもんだから汗だく。ま、そんなの冷房効いた電車に乗ればすぐ引くけど。なので詠います!




   陽も高く
   かげろう揺らぐ
   アスファルト



   陽射しに負けぬ
   クッシリ太麺




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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