年齢とともに食べる量が減っているのに、体重は一向に減らない。新陳代謝が落ちている証拠ですね・・・・。週末の運動もさぼっているし、時によっては仕事をしているし、どうも悪循環な感じ。それでも、食べることは生命維持であり、私にとっては唯一の楽しみ。特に、帰宅途中の中央線にのって、「今夜はどんな一杯を食おうか」などと考えるのは、どこかハンティング気分な感じもあり、一日の最後のメリハリといったところです。しかし、迷い過ぎてしまうと結局、自宅の最寄り駅に着いてしまうので、適当に踏ん切り付けるのがポイントですな。そんな・・・迷ったときの踏ん切りポイントが「中野駅」であったりします。
この「中野駅エリア」でラーメンを食おうと思うとき、いくつも思いつく店がありまして、これまた降りてから迷うこともある・・・。その中でも、ついつい他へ流れてしまってそのまま放置していた店あり。個人的には、それがこちら「ようすけ」かもしれません。決して侮っているわけではありませず、むしろその逆でして、開店当初のレベルの高さは、今でも思い出すほど。各地の鶏白湯を食するにあたり、自分の中では基準になっているのです。そんな濃厚ながらもスッキリと食わせるテクニックは、他も認めるところでしょう。少しづつ支店が展開されているのも、嬉しい限りです。おそらく放置していたのは、営業時間と競合店の位置関係が原因です。夜遅いと、南口の「さいころ」へ流れる。早めにたどり着くと、滅多に無い機会だからと近くの「青葉本店」に吸い込まれてしまう。今回は、多少意を決するところもありましたが、「青葉本店」が丁度店じまいのタイミングでありましたのもあり、迷うことなくこちらに一直線で向かいました。
【スープ:「あっさり白湯」とは、濃厚ムーディーをキープしつつも・・・するする食わせやすいマイルドさでありました】
<濃厚得意な店がくりなす「あっさり」は「まったり」であった・・・>
実に久しぶりの訪問。今や東京では濃厚鶏白湯の名店の一つとなりましたね〜。たしか前回訪問の際は、その濃厚さのあまりにも、まったりとした味わいに思わずご店主に「モミジの量ハンパないでしょ?」とかそんなことを指摘して、同業者チェックされたような記憶です。あのころは、ほぼ濃厚一本勝負であったような気がしますが、今や進化して3パターンの濃度調整をメニュー設定しているという・・・・更に鶏テクニシャンに進化してますね〜。
その中で一番淡麗な「あっさり」をチョイスさせていただきました。なぜかって言うと、昼飯が遅すぎて胃もたれを感じていたから・・・。さらさら〜っと鶏エキスで一杯啜ろうと思っていたのですが、実はその「あっさり」スープは、それとなくエキス感が濃いと思える仕上がりの意外性。そしてそれが意表をついて余計に旨いと思わせてくれます。
この「あっさり」度合いは、ようゆけ基準でありまして、「あっさり」とは言うものの、一般標準では、そこそこのマッタリとした風合いを感じさせます。一部の店では、濃厚に値するかもしれませんね。しっかりした鶏のエキス感は柔らかい髄の風合いが、最初のうちは少し後味に感じますが、その後はとてもするするとスムースに舌に染み込む・・・。ゆるいポタージュか、濃いめのジャガイモ・スープのような濃度感が、何とも言えないナチュラル濃厚を感じさます。
<レモンとラーメンの相性は抜群なのね!>
スープ表面の泡立ちもなかなか旨そう。そしてそこに動物感のフレーバーを感じるんですが・・・・。何となく感じるのは、鶏油なのだろうが・・・まるでバターが少し溶け出しているような、馴染みやすく香ばしい旨味を感じるのですが、真偽は不明。丸鶏の豊かさとプラスアルファなエキス感が、一層食欲を増します。
さて、ここまでは「あっさり」とは言いつつ「まったり」さに意識を集中してみましたが、ようすけとくれば、「レモン」であります。好みによってレモン汁をふりかけくれという演出が定番ですよね。今回も後半にトライしてみました。これが想像の通り、なかなかスッキリ感がいきなりにアップして、「まったり」が「マイルド?」とか、「シルキー?」に変化する感じがいいです。そういえば、最近・・・・阿佐ヶ谷のとある新店で豚魚にレモンがのっていて、それにも味への影響のすばらしさを感じていたっけな。
ようするに濃厚な動物系に酸味の投入は、とても食べやすくマイルドに化学変化するようでして、それがレモンのような果汁だとよりスッキリとするイメージになるというマジックですな。いやはや・・・・ラーメンにレモン!これは、ある意味スパイスですよ。
【麺:キッパリとしたイメージが、見た目にも、スベリにも、歯応えにも、分かりやすい】
<角麺やや縮れのカッツリ麺!クニクニと感じる密度感>
麺は全く前回のイメージを忘れていました。なかなか角麺の見栄えがキッパリとしている細麺で、捩れを発生させている見栄え。色合い的には健康的な小麦イメージの黄色ですが、全体的にやや透明度を感じさせるといったところ。となると歯応えは予測の範囲で、「カタメの多加水」といった風合いで、前歯の差し込みは、スパスパというより、クニクニとややハードに感じさせます。パツパツというほどでもない。やや高めな密度感といった感覚で、使っている練り水の個性を感じさせますかな・・・。スープが濃厚で個性的な店には、細麺でもある程度主張しないとバランス悪そうですしね。いい感じと思いました。
<スープのとろみが絡みつくようなスベリ心地>
全体的な捩れが、スープのまとわりつきを担保しているようで、想像以上にスープを持ち上げたかな・・・。持ち上げたというより、スープのコーティングが厚かったと言うべきか。スープ塩分とともにしっかりと麺の風合いを織り込ませながら食する?といった啜り上げでナイス!なかなか、細麺×角麺×捩れ麺という組み合わせの妙技を感じますがな・・・・、旨し。
【具:低温の鶏肉チャーシュー・・・鶏白湯専門店らしい高品質さを感じる】
<テッパンな旨さの低温調理の鶏チャーシュー>
今やこういうチャーシューは、巷では満ちあふれておりますわな・・・。いい意味で流行というか。ラヲタになってしまったこの数年間の変化をみても、ラーメンの単なるトッピングであるチャーシューにですら、いろいろな流行を感じる・・・といったことを言うのは少し偉そうかな。低温調理とか、真空調理とかいろいろ本や雑誌でも紹介されておりますが、ジャンルを超えた調理法をラーメンへ早速取り込む。そんな切磋琢磨感があって、スリリング! もはやテッパンの旨さの鶏肉です。
関係ないけど、この手の鶏チャーシューは、わさびで食っても旨そうに思えるのですが。当然お酒のお供として。それほど完成度は高いと思える・・・・化粧パプのような鶏チャーシューでした。
<穂先メンマがスープやら、麺に絡みついて楽しい>
穂先メンマも一般的ではあるが、このスープと麺と微妙に絡み合い、細かく解れた部分が「第2の麺」という感覚で食える。レギュラーの麺とスープのスキマに、「少し変わった麺」という感じで入り込む・麺に交わるので、歯応えが所々面白くなる。太い部分や大きいところは、それ単体で食うが、交わって食うという食べ方が楽しい。穂先メンマがあるといつも無意識にそうしているかもしれません。
総じまして、「食傷気味でもスルスルと染み入るマイルド鶏白湯」という感じでしょうか。しっかり食いたいのか、あまり食べられないのか・・・そんな体調優れぬわがままな胃袋には、うってつけで元気を取り戻せる一杯ということでよろしくお願いします。
それにしても、いよいよ夏が近づくといった感覚で、この一年の中でも重要な踏ん張り時。いろいろございまして・・・・最近くたびれることが多いけど、裏をここで体調を崩すといけない重要な時。憂さはらしと、エナジー補給を良い麺で、しっかり叶えていきたいもんです。そんな気分には、中野エリアはなかなか魅力的でありますな・・・・。なので詠います!
くたびれて
乗った電車は
中野まで
拉麺いろいろ
ついつい誘われ
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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