今日から仕事初め。以前なら、早めに切り上げて職場で初詣・・・なんてこともあったのですが、今年は環境も変わってしまって、そういうわけには行かないようです。いつもの通りの日常が始まるのみ。メールの山がまたわんさかと、溜まっております。
・・・などと考えつつ、今年の帰省は本当に慌しかったのだけど、そんな中、京都滞在中に・・・・もう一軒、ラーメンを食べにでかけたのであります。狙いの店はすべて年末年始休業という中、たまたまネット検索ひろった情報で突撃してみると、営業していたものだから。もっとも、駄目なら「すがり」で「もつそば」食おうという計算があってのことだけど・・・。
【水炊き職人らしいナチュラル&濃厚な雰囲気がナイス!】
配膳されていざ麺顔に対面。これまで何度となく対峙してきた「濃厚」「鶏白湯」。京都という付加価値をついつい感じてしまうからか、どこかしら雅やかと受け止めます(抽象的すぎますね)。もう少し具体的にいうと、説明書きにもあるように、「鶏水炊き」のようなナチュラルな溶け込み感覚が、この鶏味濃厚さに見え隠れといったところか。
ギットギトなコラーゲンではなく、濃ゆいけれども貼り付かない粘度。濃ゆい水炊き・・・あの鶏油が浮いて出るあイエローさが、全体に滲んでいるのでしょう。玉ねぎの極細微塵が溶け込んで、ナチュラルな野菜甘さが嬉しい。塩気もほどほどでいい塩梅。青ネギの爽やかさも響きます。鶏自体のエキスには、エグミが一切排除されて、なんだか鶏ポタージュのようなスベスベした味わい。
後半は、薬味を入れましょう!「黒七味」と「粉山椒」が備わってます。黒七味は、東京でもよく見かけるような気がしたので、ここでは「粉山椒」とさせていただきました。これがまた、京都のうどん・そばではよく馴染むでして、その相性の良さはラーメンにも生き生きと鮮やかです。はんなり・・・とした華やかなスパイス感はいかにも「濃厚京鶏白湯」といった感じです。
【柔らかいようでクッシリさを残す細麺が上品!】
麺の色白さがスバラシ!細麺がとても優しく映る丸麺のストレート。スープの絡みの良さが見多瞬間に分からせます。表面がスベスベしてるその分に熟成度も感じます。茹で上げが柔らかというのでもないのに「しなやか」。加水はやや低めと感じるけど、そんなにパツパツとしていない。かといって粉の風味が薄いのかと言えば、むしろその逆。濃厚なスープの迫力を受け止めるグルテンの旨さが光る良質さアリアリな感覚。
前歯の千切りは明らかにスパスパとした小気味よさ。ところどころクニりと潰れると淡い芯を感じるようで、そこがウマイと思えるポイント。口当りも優しく、スープの絡みつかせ方が半端なく、高めに箸でリフトするとスープがポタポタと雫を落とすようではないか・・・。ヌメったようなすべり心地も良く、のど越しはそれほど感じさせなく、するすると胃袋に収まって行きます。
【鶏があたり前以上に美味いがキクラゲの組合せが嬉しい!】
こういう店の鶏チャーシューは美味いに決まっているのです。肉質はもとより、普段は少し嫌われ者の鳥皮も旨味が深く、肉以上に美味いのではないか?と思えるほど。スープに沈めてからまた食うと格別。肉の上だけに黒七味を少し降って食いました。一つだけの鳥団子も何故だか興奮させます。少し醤油と甘みのエッジングがあって淡いコリコリ感を残して、あっという間に口の中で溶けてゆく・・・。
個人的にハマったのは、キクラゲ。上品な全体感の中で、こいつだけ違和感あるのだけど、ゴリゴリと演出し感じさせる歯ごたえが、ミスマッチなようで、実はハーモニーといった印象。なんと!キクラゲ追加という100円ボタンを帰り際、券売機で見つけてしまった!次回訪問ではこれは必須アイテムかもしれません!
総じまして、「京都らしい穏やかさとコッテリ〜な一杯!」かと!京都オリジンな私が言うのも何ですが、このあたりの路地裏は来るだけでも旅気分も味わえます。年末の京都で、外国語が飛び交うのが以前とは違った光景ですが、これもまた世界により認知された証でありましょう。世界平和を地元京都から祈る年末でございました・・・・。なので詠います!
年の瀬の
京の町屋の
静けさや
感謝の心で
ゆく年くる年
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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