朝から外出して昼に戻り、そしてまた外出・・・・という外食パターンにとっては嬉しいパターン。しかし・・・そろそろと蒸し暑くなってきて夏本番がすぐそこまで来ているなと感じるこのごろ。新橋に降り立つと、それでもたくさんの出勤途中の方々がおられます。業界や会社によって始業時間が違うのでしょうね。
いつものうどん屋「おにやんま」へ向かって一杯って気合入れるかと思えど、ちょっと最近行き過ぎていて回避。たまたま朝営業しているという情報を得まして、少し移動し「麺屋 7.5Hz」へと向かいます。しかし、朝っぱらから「高井田系醤油」を頂くというのも少しヘビーかな・・・と思えてくる。スープ少し残すか・・・・という気分でとぼとぼ歩く外回りの第一歩です。
しかし、そこには見慣れぬメニュー名が!「塩そば」なぬ!!! 高井田魂はどこへ行ったんや!と関西オリジンの麺好きなら驚きを隠せないのではないでしょうか!? これは食わねばならぬと、朝からディスカバリー・チャンネルのレポーター気分です。で、入店して券売機をポチリ・・・・塩は醤油より+100円である。許す。朝から高井田系をがっつく人ってさすがに新橋でも少なく先客1名のみ。懐かしいJ−POPをBGMに、未知の高井田系塩(そんなのあるのか不明)をいただきました。
【スープ:高井田系を知っている人ほど、意表をつく世界感・・・題して「高井田クリスタル」】
<7.5Hzを知っているなら・・・この透明度は衝撃的!いや笑撃的!!>
「高井田ブラック」を知るなら、この透明度は7.5Hzとは到底思えません。ワイルドが売りもんの7.5Hzが、こんな上品な麺顔だしてどうすんねん!と思いつつ汁を啜り上げると・・・・「旨いがな、めっさ旨いがな」と唸るしかないですな。めさめさアッサリしてますがな!そしてシッカリと塩そばたるキャラクターを確立しております。「やるやんけ、ジブン!」と心のなかで麺顔に語りかけて見直します。豚の煮出しもしっかりと出てると思いますし、頼りなさとは無縁。しっかし・・・このあっさりさを感じさせる透明度なら、大阪麺LOVERなら、「揚子江ラーメン」を連想することでありましょう! 朝から妙な拾い物をしてしまったような気分で、実は驚きが先行して、味わいを記憶しようという気が失せてくる。
<良く味わうと塩気の最後のエッジングはDNA感じるね〜、極仄かなスパイシーエッジ>
しかし「揚子江ラーメン」とは全く別ものと思えるのは、塩のエッジング。さすがこちらの塩そばは、塩の輪郭をハッキリと感じさせる部分があり、見栄え以上に分かりやすい塩味を形成します。旨味と旨味の区別がにくいゾーンから、やや塩の方へふれた感じ。キッパリとした塩気は、高井田系DNAの系譜を少しばかり感じて、なぜかほくそ笑みながら食えてしまう。
塩のまろみを味わうよりも、塩のエッジングは適度にシャープでして、その味の尖端の形成には、個人的にはスパイスの余韻を感じるのだが、真偽は不明。よく鷹の爪を少しばかり散らしてエッジをもり立てる塩ラーメンというのがあるけど、ここの場合は、スパイスと睨んでいるのだが、それにしても粉の欠片も見当たらんので自身がまるでなし。
【麺:淡麗系手習い・・・という感じじゃなく、7.5hzが描く細麺はこんなイメージなのね!主張を受け止めます!】
<細麺であっても、そこは多少のザラツキを残すのが7.5Hzといったところか>
高井田系とくれば、太麺でしょうよ〜・・・・しかし敢えて細めん!これも、7.5Hzかココは!と思わせるポイントですね・・・・。しかも、個人的には上品にすら思えて、麺自体も旨い。決して博多麺のような加水の低さはないのだが、密度感ある歯応えがナイス。そして、ツルツルとあまりしていないところが、らしいと言えばらしい。ラーメンに限らず、昔ながらの関西麺類って「麺を食わせる」タイプの一杯が多いと思っているから、のど越しよりもザラツキも少しある方が、馴染むと言えば馴染む、
<芯を感じさせない茹で上げながらも、適度に密度感あってスパスパと食える感覚>
ともあれ、芯を感じさせないのだが、多少きっぱりとした物腰は、感覚としてとてもよろしい。前歯での千切りにおいてもスパスパと食える小気味良さも持ち合わせているし、奥歯で束になった麺をプレスしてすり潰す段においては、なかなかのクッシリ&クチリとした潰れ込みが気持ちよく食える。そして風合いも楽しめる。もはや、高井田系がどうのこうのというのもアホらしく思えるほどに、完成度を感じてしまう。
【具:ここだけは、いつもの庭なのかもしれない・・・馴染む味わいが嬉しいかも】
<チャーシューはむしろ塩ダレでいきいきしているかもな味わい>
まあ、あとのトッピングは部品の共通化であるから、特段驚くこともないが、少し醤油ダレの味わいと風味を残すチャーシューが、塩スープを染み込ませて食うというのも、なかなか斬新に旨いと思えてくる。こんな一面もあったのかと思えるほど、あっさり。スープ以上にあっさり。いつもは、濃い醤油色のスープに浸っているので、香ばしい味わいだけが印象的であったが、実は肉は薄味であったのだと再認識してしまう。
<相変わらず、柔らかめのクニュクニュ&ゴリゴリとした感覚で和む>
最後にメンマ。普段気にもかけていなかったパーツですが、塩でクッキリと存在感を表すし、味わいもスープが馴染んでまろやか。そして歯応えも、当初はグニュグニュしいるかと思えば、切断の間際に、淡くコリコリっとした快感を与える。嗚呼、歯応えも味なり!と思える瞬間やね。
総じまして、「ヤンキー娘が三つ指ついてしお(塩)らしい・・・」という印象の一杯。いや〜、7.5Hzが、東京新橋に進出してくれたこと自体が嬉しい限りですが、こんな新開発な塩系を提供してくれることも、これまた嬉しい限り!近所の・・・すこしヤンチャだったお姉さんが、急にオトナびた感じがして、とまどいつつも、喜ばしい感覚に、ちと似とりますかな。あ・・・・、私の実体験ではないのであしからず。あくまで想像と例えと空想と妄想癖が語らせるのであります。なので詠います!
蒸しだして
そろそろ夏の
朝ぼらけ
熱中対策
塩そば補給
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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