元いた組織(役割)を離れてみると、見えて来るものがいろいろある。良いところも、悪いところも。良いところはしみじみと、有り難かったな〜っと感謝の気持ちに溢れるものだが、悪いところは己の欠点を見ているようでとても気分が悪い。随分と自分勝手な理屈だが、ついつい自分の発言がそういう気持ちから発せられるので、敵を作ってしまうことになる・・・・。自己制御ができないのは、相変わらずだわ。
ただ一方で、思わぬところで仲間が増えたように思える。最近の敵を作ってしまうような発言がウケているのか、気持ちを代弁しているのが共感を呼ぶのか。ただ、そんな単純な話ではなく、「昔の組織と今の組織と両方体験しているのだから、良くなるような働きを期待しているよ」という気持ちで見られているのかもしれないと感じることが多くなってきている。やはり、人はいろいろ体験した方が面白い。そんな単純なことを、この年齢になって本当に理解できてきたのかもしれません。
・・・などと考えているのは、今週は本当にいろいろあったからだわ。あれほどまとまらない打ち合わせや会議を、我ながらなんとか発表形式にまで資料を叩き上げたり、説得したり、動かせたりと地味〜にやってきた。結果は聞かないでほしい・・・・・。慰め気分で東横線に乗り込み、もう今日はオフィスには戻らん!と腹をくくって街カフェでパソコンを叩きながら残務や日報を作成し・・・・、ついつい腹が減る。そして飲みたい気分が高まる。そんなこんなで、今回は、中目黒で途中下車して微睡んでみました・・・・・。「三ツ矢製麺」。東京の麺好きなら知らない人はいないだろうが、実は一度もこのブランドを食っていない。そろそろ重い腰を上げてみまして、今回は「和えそば」をいただきました。いやいや、これがまたそこそこ期待を上回りまして、いい一日のエンディングでございました。
むお!なかなか・・・・麺の旨さの引き立てを全体的に感じますがな!麺で酒が進む・・・旨し!!
【タレ:見た目以上にあっさりしつつも、しっかりと香ばしさと甘さを醸し出す仕事ぶり】
<醤油の香ばしさと魚介の甘さが食欲そそる>
「三ツ矢製麺」だったら・・・やはり、つけ麺を食うべきだったかと少し考えが過りましたが、いやいや、和えそばもダークホースと言うべきか、なかなか「酒の合間に食う」という点ではなかなかのチョイスだったかと思い出しています。ハイボールと飯って相性がそうも良くないので、外れな味わいだったら残念感だけが残る。それを十分に払拭してくれる「タレの味わい」でありました。
まず、「醤油の香ばしさ」が仄かであり、ピントがあっているかなという感じで、酒を邪魔しない。いや、ハイボールが邪魔にならない。濃口醤油に出汁とかエキスを絡めた風合いで、香ばしさが食欲をそそるという感覚かな・・・。そして、魚介はもっと仄かで自然な甘さを感じます。甘ったるくはありません。むしろ甘さが少しだけ入ると醤油味が少し輪郭が立つという感じ方。この系統では、よくある味わいではあるのだけど、さらっと一定以上の醤油+豚魚感が表現されていて、GOODです。
<ラード系抑えめのちょうど良い豚コク!辣油と酢も効果が効き目>
さらに個人的に好印象であったのは、ギトギトしていないというところかな・・・。ラード系でまったりとさせるというのも好きだけど、今回はあっさりとした感覚が、酒と合って本当によかった×2。まさに、「汁なし」ということで、丼の底をひっかきまわしても、そこにタレとか油の余分な存在というのが見受けられない。全部麺の地肌に吸い取られたという感じがしている。
見た目以上にあっさりとしているので、途中で味変化を楽しむなら少し気をつけた方がよいかも。辣油のぶん回しは、普通でもいいけど、酢はイメージの半分程度でよいかもしれません。ちょっと調子に乗ってしまって、微妙に酸っぱくしてしまったのが個人的には反省点でありました。
【麺:もっと早くに訪問すべきであった・・・・とプチ後悔する淡いクッシリ感と風味感】
<ハードなグルテン感覚ある多加水系!?密度感伝わる>
一言でいうなら・・・・食べ応えと軽やかさが共存していう感じか。多加水っぽい見栄えながらも、モチモチ度を抑えめにして淡いクッシリ感が印象的。クッシリというほど固くない。モチモチ〜なグルテンがやや固めという順序で感じる歯応え。しかも、風味をよく感じさせる。さて、このブランドは、結構あちこちで見かけていて拡大しているイメージなのだが、品質感はキープされていると考えていいのか? ここが支店ならそう思い切れるのだが、本店だけ特別な麺とも思えず。今度、五日市街道(だったっけ)にある店でも食ってみて確かめてみる必要がありそうだわ・・・。
<きめ細かい地肌感!サラッとタレもコーティングして滑らか>
地肌のきめ細かいところがあって、ハード&シルキーというスベリ心地に感じます。麺自体のしなりもいい感じなのだが、表面を軽くタレでコーティングしているのも、すべりの良さに貢献しているかと思える。食わずして侮ったいたのを少し恥じますな・・・。麺の量は、並から中までは同一料金。汁なし系が最近、勢力を増しているというか、一般認知が定着化してきたと感じる昨今だが、店側としては、ラーメン/つけ麺よりは、極めて原価率が低いのが「汁なし系」であります(何度も聞かされたから脳裏にある)。だとしたら、こういう客へのボリュームサービスというのもうなずけるし、どんどんやって欲しいものだね。
【具:香ばしさと甘さがバランスよく、酒も(飯も?)増進させるブロック肉がナイス!】
<仕上げのバーナーで香ばしい ブロックチャーシューがナイス>
この一品のエンタテインメントは、ブロック型のチャーシューに他なりませんね。この一口サイズでサイコロ状な物体が、お酒のアテとしては非常に合うのかもしれません。麺を食う箸休めというより、グビグビと飲み干す間のアテとしてほとんど食ってしまった。なぜなら、表面を軽くハンディーバーナーで炙ったのか・・・・大変香ばしからついついそうなる。肉の脂分が炙りで溶けて甘さを増すという効果と、染み込んだタレの醤油成分が焦げて香ばしい効果が、ダブルで相乗しているから、ついつい酒が進む。こういうことになるなら、やはりビールにしておけば良かったかとプチ後悔もするが、私は昔からウイスキー党なのだから、夏が近づくとビール感覚で無条件にハイボールにしてしまうのです。
<あと少し、何かが欲しかった>
肉が良かっただけに、先に食い尽くした後は少し寂しかった・・・・。海苔の刻みは個人的にはあまり好きでなく、一枚海苔の香ばしさが欲しかったというのが本音ですね。またメンマも悪くはないのだが、今回は酒相性を妙に追求したいモードだったので、材木型のしっかりした歯応えが恋しかったりする。まったく客というのはわがままだな:笑。お客様は神様です・・・とは思わない。お客様は王様だ。だって、神には慈悲が溢れるが、王様はわがままな存在だからね。
総じまして、「雨宿り気分の一杯の酒に合う、和えそば」という感想。 実は・・・本当はもっと別の店で食うはずだったのですが、突然凄い豪雨に見舞われ、なんとしても駅から近いところで・・・ということで探し当て訪問したという顛末があったから。 中目黒なら「AFURI」もあるが、なぜこちらを訪問かと言えば、改札出口から一番近かったから。そんな単純な店チョイスで期待もそれほどしていなかっただけに、最高の雨宿り気分を演出してくれました。・・・なので詠います!
傘忘れ
雨足激しい
梅雨の午後
改札ダッシュで
一気に入店
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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