ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1418】 らぁめん学 (東京・秋葉原) 醤油らぁめん 大盛り

 ちょっとあまり言えない事情があるのだが、スーパーじいさんたちと仕事上交流を持つことになった。何がスーパーか・・・と言えば、とある省庁の役人だったらしいのだが、頭が切れて、人格も朗らか・・・英語も堪能で、ともかく人脈が広い。そしてその相棒の方も、かなりのジェントルマンでして、同じ会社の出身者とは思えない人当たりの良さ。おそらく、生まれからして家柄とか違っていたのでは・・・・とひがむところが私の悪いところだが。ともかく若いときから志を大きく、日本の○○業界の為にと頑張って来たという実績からか、コンサル業をなしておられる。ま、私とは別世界だなと思うところと、人格としての格の違いも見せつけられて、まあ最近は私は手下と化して、ちょくちょく事務所に出入りさせてもらってます。


 仕事で訪問するのですが、半分はこんな人たちと接するのがちょっぴり面白い。言い方は悪いが、話し相手を進んで買っている。人生の大先輩の方が、わざわざ私の為に、インスタントコーヒーを淹れて出してくれる。もしこのお方が現役だったら、そんなことされたら小便をちびるところであろうが・・・、偉い人ほど腰が低い。腰が低いほど本物の偉い人なのかもしれぬ・・・。で、そうやって一定の仕事を一緒に進めながら、最近思うのだが、彼らスーパーじいさんたちは、我々とは目線が違うということ。


 つまり、同じことを私と一緒にやっていても、思考の目線が高い。顧客志向であることは、言うに及ばすだが、その先というか・・・・日本の○○業界をもう一回盛り上げたいとか、そういう目標の一端として、今の業務をとらまえておられる。つまり、国の将来を真剣に思っておられるのだよな・・・。本当に、ビジネスマンとしていい年の取り方をしているという一方で、「デカい仕事をしてきた/仕事をデカくとらえている」からこそ、ビジネスマンとして成長なされてきたのだな・・・・と思えてならない。小さい仕事をしていては、自分が小さくなる一方だ。大きな仕事が人を成長させる。地道な仕事であっても、どう大きく目線をあげてとらえるかで、全然見える風景が違って来るのだろう。ナチュラリストゆえのグローバル思考が伺えるじいさん達だ。小さい背中が大きく見える。




 






 ・・・などと考えながら、もう今回は金曜日の夜でして、とにかく週末の開放感へと逃れたかったのが本音で、その通りに行動させてもらう。かなりいつもより早めの退社とさせていただきまして・・・、なんだか逃げて来たような罪悪感もちょっと感じます。されど、息を抜きたかったのだわ・・・。ということで、大脱走に成功した暁には、遠征するか、早仕舞いの店に駆け込むかの選択になるのだが、今回は早仕舞いへの突撃を選択。神田「時翁」もいいのだが・・・もう一店舗かねてから気になっているところが秋葉原にありましてね。それが今回の「学(さとる)」さん。閉店ギリギリに滑り込みセーフでしたわ・・・。



 電飾がきらびやかな大通り、一本路地裏通りに入っても電気街の華やかさがあちこちに広がる。しかし、神田明神方向に、もう一本路地裏とか、裏に回ると一気に落ち着きある暗がりが広がる・・・・。明暗が凄くわかれる秋葉原にあって、明るいエリアのスキマにひっそりと佇む路地裏が、実に絶妙なロケーションです。しかも、一番奥にひっそりと隠れ家的な立ち位置。この時点で、個人的にはくすぐられますな。




 入店すると中は、一気に明るい。そしてラフっぽいながらも清潔感もそこそこあるカウンターだけの店内。ご店主もお若い。お一人で切り盛りされていて、ちょうど夜の部のピークアウトが過ぎ去ったような安堵感が漂っておりましたかな・・。奥へと通って静かに食券を手渡して粛々とただその一杯を待つのみ。この瞬間が一週間で一番好きであります・・・・・。和みながらも、製作中のご店主の後ろ姿を眺めつつぼーっとしていると時間が経つのを忘れます。この気が緩んだところに、この一杯が配膳。安堵に極みにレンゲを投入し、リフトし、静かに味わう・・・・。ううう!私は心の中で叫びます!!



 めさ!めっさ旨いがな!!店の雰囲気も気軽でええし、優しさとガッツリ食べ応えがありまんがな!ありまんがな!!旨し!!!






【スープ:実に「しっとり」としながらも「しっかり」とした豚コク節系+アルファ】


<ゆったり豚コクとしっかり節系のバランス感じるしっとり系な露>


 それにしても、配膳の瞬間から「これ好き!」と思える質実さと、柔らかさ、そして今風のラーメンたる雰囲気を醸し出す麺顔です。基本を押さえながらも、やさしい華やかさを感じます。立体的な盛り付けやら、トッピングの工夫など・・・・。そんな箇所があちこちある中、やはりスープも侮れません。清湯系でなく・・・浅い「煮汁」という感覚を覚えるしっとりとした液体感覚。これはエキスの深さを見るからに食べ手にアピールしてくるではありませんか!この時点で「アタリ!」ってな感覚が先に立ちますが、それはそれとしてスープを心落ち着けて啜ることに。


 いやはや・・・、濃ゆいけどアッサリ?というなんとも言い難い「しっとり」感が漂う感覚がいいですな・・・・。まずは、動物系のコクの豊かさを最初に感じます。豚骨というにはさらっとしていて、豚肉のエキスというには濃ゆい。豚系のエキスを丁寧に煮出した感覚が優れていまして、エグミは一切ない感覚がとても良い! そしてそうも言いながらも、二口目に襲ってくるのは・・・ほのかな魚介感。いや、節系の甘味。その次の三口目ともなれば、節系の香ばしさすら感じてしまう。それ以降はもう慣れてしまった味蕾になりまして・・・ただ旨しと思いつつつ、味わうのみです。じっとりとした旨みとまでは言えないサラサラ感。そのくせ実は脂の旨みもそこそこ滲んでいるからニクイではありませんか。お若い店主殿が、一人で切り盛りする姿に、思わずエールを送りたくなる。





<醤油感は下支え的な丸いエッジング、鶏のさっぱりさでハーモナイズ>


 一方、醤油らぁめんというからには、醤油ダレのエッジングも確認したいところだが、ここの部分について言えば・・・・「丸い」そして「下支え」的と申せましょう。色合い的には、しっかりと醤油が感じとれるのですが、味わい的には、スパッとした醤油系のカエシの感じがあまりしない。醤油が「タレ」というより「出汁」の一部かと思えるほどの、仄かな存在感。


 はたまた、味わいのエキスは他にもありありでして、「鶏コク」の旨さをさらっと感じるのですが・・・・これは少し強調しすぎか・・・・。エキスというより、さらっと香味油といった風情のスパっとした存在感がとても崇高に感じさせる気がする。豚コクと節のしっとりさに、しゃしゃり出るようでいて、引き際の良さというべきか・・・。こういうの、関西では「いっちょ噛み」ということもあるのだが。主役でもないクセに、あちこちと淡い存在感だけを感じさせつつ、後から考えるとどこにでも顔を出していたやつ。しいて例えると、修学旅行写真で、どのスナップにも端っこに映り込んでいるような・・・・。そんな、いてもいなくてもいいと普段思いつつ、いないと寂しいい以上に感じる存在感。という感じかな・・・・この鶏コクは。







【麺:ツルツル仕上げの多加水と思いきや・・・・密度感や全粒を感じる面白さ】


<多加水ツルシコ系な歯応え、全粒がちょい混じりな風流さ>


 次は麺ですが、これがまた、嬉しい悲鳴であります。「全粒」配合な・・・風流麺。配合のパーセンテージの予測がつくほど専門家ではありませんが、ちょいて入っているだけで麺に対するこだわりを感じさせる部分です。これがあるだけで「風流」麺にも感じる。そのくせ、麺の素性は、多加水系でして風情というよりモチモチ度合を楽しむ系なエンタテイメント系です。個人的には背反すると思えど・・・・、やはり調和は取れておる感じです。


 前歯の刺さり具合は、少し重めなスパスパ感。そこにむしろ密度感を感じるとは、私も相当フェチ度が高い。そして奥歯へと送り出して、グニリとはさみ込み、クニクニと押しつぶす咀嚼においては、モチモチ感と同等にシコシコっと感じる風情もあって・・・・これがなかなか感応的なのであります。ちょっと高級度を感じるのは私だけか・・・・。しかしながら、こちらは麺量もなかなか。大盛りにしてそこそこの盛りだったため、私の程度ではデフォルトでそうとう満足いけると察します。質感のみならず、量感としても納得の域です。




<滑らかさの中にヌチリとしたコシつきを覚えるすすり感>

 
  そしてスベリ。こちら、先が狭いタイプのテボをお使いでして、そのためか麺をテボの中で麺箸で何度もかき混ぜながらという注意を払いながらの茹で上げであります。そのため気になりがちなぬめりが落ちているわけですが、その残り香的な部分がやはりありまして、むしろそれが良い。さらっとしたヌルり感覚???? ま、いい感じです。


 その上、気持ち良いほどのストレートなフォルムの甲斐もあってか、しなりを感じる部分で「ヌチリ」とした腰つきを感じるスベリがあります。想像では、全粒の多少な・・・微妙な・・・ざらつき感を期待したところもあったのだが、それは皆無。全体的には、ヌルっとしてクチリとした部分が結合したようなすべり心地なのでありました。






【具:デフォルトのチャーシュー満足度!そして・・・意外な伏兵】


<これはすごいぞ!大判2枚の炙りチャーシューに絶句>


 何と言っても、この豚肉のサービスぶりはまさに秀逸であります。この大判なサイズ感で2枚がデフォルト!? そして厚さも十分。さらに・・・味付けも香ばしい上に、脂と肉質のバランスがいい。さらにさらに・・・・・「炙り」がとても効いている。その効果は、香りと、肉の甘味と、ほろほろ崩れるほどの柔らかさにとても良くマッチしています。さらに・・・、スープにも好印象でして、溶け出した旨みがスープのコク度合をUPしています。




 箸でつまんで噛むと、少し中心部が淡い色合い。二枚もあると、麺で巻いて食う一枚と、肉そのものを味わう一枚に分けられる。それをそれぞれな思いで食むのだが・・・・どちらも旨い。白飯でも合うし、酒のアテでも通用する。



<メンマと思いきや・・・切り干し大根>


 実は、最初からこいつが気になる存在でありました。メンマを素揚げしたようなその風貌に、その食感を想像しながら多少のワクワク感で食む。すると・・・・切り干し大根の乾いたヌガーっとした完食に、凄い肩すかし感を感じる(笑)。しかし、そこからは、日本人のDNAをフル発揮でして、実に和ななごみを感じつつ、しみじみと、コリコリと・・・箸休め的に頂きました。汁を吸っていつもの切り干しっぽいところも妙に旨く感じまして候。








 総じまして、「定点観測したいから・・・・営業時間を延ばしておくれ」と言いたい次第。神田の「時翁」といい・・・、繁華街なのに、夜は8時台に閉店という・・・・。残業必須なオッサンにしては、微妙なハードルの高さ。その微妙な高さに・・・なんだかムズムズ感が加速します。そして、いつか一気に爆発する、・・・・ハックション!ってな感じで。訪問する衝動が溢れたら唐突に突撃するかも。・・・なので詠います!




   風緩み
   ムズムズ鼻で
   季節知る


   春まで辛抱
   花粉と仕事



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



 お茶の水まで歩いて帰った・・・





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