ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1203】 支那そば 一本気 あき田 高円寺店 (東京・高円寺) 支那そば・塩


特別な名品でない普通の中華そばや、支那そばでまどろみたい。そんなお疲れモードな遅い夜、こういう時間帯にマイベストな大衆中華屋は閉店しているもんです。できることなら・・・・、いつもの「中華そば みたか」でサクッと食いたいんだけどね^_^。それは無理だと、帰宅路線の駅近ラーメンに狙いを定めます。


 そういえば梅雨のジメジメが懐かしい。雨を待っている・・・そげな気分。一年前のあのころは、晴の天気が恨めしかったと当時を思い出します。本当に心底凹んだ夜に高円寺で味噌ラーメン食ったのを忘れません。そうそう最悪の時にラーメン横丁で味噌ラーメン食ったのを思い出した・・・・。そのお礼参りを兼ねてと調べてみると、入れ替わりが激しいラーメン横丁の法則があって、今はもう無いのですね。ならばと・・この横丁の中を一通りみて、一番お腹に優しそうなのを食って、気持ちよく帰るかという算段で・・・・この一杯に対峙しました。








【スープ:マイルドに徹しつつ・・・身の丈に合う気楽さある塩】


 訪問時、先客ゼロ。この時間だからかと思ったけど、ちょっとそれにしても寂しい。店員さんの歓迎の声が響き渡るのがまた、心がキュンとする・・・ってことない?めげずに頑張っておくれよと、食券を渡して気持ちを切り替えます。配膳までの8分少々。いろいろ仕事のことを考えていたので、凄く早く感じてしまった。まずは、麺顔だ!どれどれと覗き込むとそれは・・・・、


 おおう!これぞ普通の王道!王道の普通!!塩系の支那そばというより、塩ラーメン!



 ・・・と感じる。今宵はスパッと崇高系な一品とか求めていなかったからね・・・、しんみり来るとはこのこと。もう少し麺顔の瞬間に気を配ればと思えるところが、逆に心地よかったりする(笑)。そして、味見へと進むのですが、これがまた、特別でない心地よさを感じたかも。無理矢理に、味わいの欠点を見つけるという食べ方は、どこか人生の損をしているようで、そういうことはしない。でも、そういう基本姿勢を意識することなく、普通にジンワリと来てしまったのが本音というところでしょうな。


  スパーッ!としないところが優しさという奴か!慣れ親しんだ味わい!


 慣れ親しんだいつもの塩スープというところが、気楽で楽しめるのですよ。塩気のエッジングで勝負することもない。魚介の甘さで芳しく感じさせるのに必死というのでもない。角やひっかかりが少なく、少しじっとりと食わせるところがある塩ダレ感。豚コクのサッパリした煮出し方がよく、また鶏ガラのコクも少し感じる。甘みも塩気もどちらも出しゃばらないバランス感覚がいいね。トッピングや具の影響も少なく、温度感覚も熱過ぎない。ちょいと濁っているスープを丼直づけでぐびぐび飲める。個人的には、探せば見つかる程度の塩味系。なのだけど、疲れてしんみり食うにはありがたいと思えるそれは、ラーメンとはそもそもそういうものかと・・・・。考え過ぎか?疲れているからか?









【麺:しなやかそうで、意外なカッツリ感ある歯応え】


 支那そば・・・というイメージは、個人的には、少し柔らかい感覚の中に、芯をほんのり感じる感覚。クシリ・・・と淡く感じる歯応えが印象的ですが、今回は、割とカッツリと感じるところもあり、それがまた旨しと思える。柔らかすぎて後半に汁を吸い込み多めでちゅるりん!という感触に変わるのもまた一興なのですが、こちらは、最後までそれなりの歯応えを楽しませてくれました。そんな全体の印象の中で・・・


  スープのまとわりと、ツルツル地肌がまたええやん!



 ・・・・と思えて来るからいい感じ!加水的には中程度かと察するところで、粉っぽいザラツキとは無縁なツルツル地肌。それがスープとの相性もあってか、ツルツルにより磨きがかかったかのような、喉越しの良さもあります。スベリのツルツルさだけがいいっていう麺もありますが、そういうのとは無縁な質実とした粉密度も十分感じます。






【具:できる範囲で頑張り見られる二種チャーシュー】


 ちいちゃいのだけど、ちゃんと2種の演出を出しとるのです。豚のバラ部分と赤身部分。バラの方は醤油ダレのニュアンスも少しでていて、この中にあっては、唯一醤油を感じるパートでありました。そして赤身の方ですが、基本的に固めのパフパフ感。生姜のようなジンワリ香味も感じて、スープだけでない味のクリッピングポイントを感じて良しと感じました。



 あと、メンマが意外と薄味でいて、個人的には好印象。コリコリの中に、柔らかさがあり歯応えのバランスの良いと思えます。水菜はお飾り程度かも。しかし、良く見ると小さめのつくねも一つ織り交ぜており、できる範囲での精一杯の工夫を感じてしまうのだが。







 総じまして、丁度こんなん食いたいって夜のごちそう的な一杯。いろいろ、まだ調整の余地があるような気もするが、そういう伸びしろが逆に良さでもあるかも。麺顔のパーツの並びを揃えるだけで、第一印象が変わり化けるか!? ともあれ、食って気持ちよかったことは確かでありました。ラーメン横丁の店舗ってのは、競争と期間限定という慌ただしさが気になるものの、実は調整がとれて、いざコレから!という時に入れかわるようなイメージ。長い目でみて整えれば、2重にもばけるかもな一杯。なので詠います!




   疲れては
   駅近ラーメン
   ありがたく


   身の丈感じて
   優しく包む




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!

  




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