ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1167】 喜奴屋 新小金井街道店 (東京・小金井) 塩油そば

理想的な仕事環境って何だろう。端的に言えば、空港のラウンジですかな。アルコールがあると誘惑に負けそうなので、そこだけが引っかかりますが。私個人的には、モバイラーでして、いつでもどこでも繋がっていることに、安心感を感じてしまうのです。今は出張が極端に減りましたが、世界中、どこでもセキュアーなWiFi環境があればそれでいい。会議も、ボイスカンファレンスで十分。お気に入りのガジェットをいつでも持ち歩き、必要ならば真夜中でも会議してもいいです。意味があることなら。


でも、今この・・・麺を待つ瞬間は、たとえ役員からの呼び出しでも一旦無視!?(汗)


完全無視出来ないところに、人間の小ささを感じますな^_^。





・・・・などと考えながら、お昼前の新小金井街道のラーメン屋のカウンターで、りんごのマークのついた板に呪文を打ち込みながら、眉間にしわ寄せている私は、実にはたからみればアンバランスですかな。問題点を確認し終えたところで、パタパタパタと、カバーをかぶせて頭をきりかえます。この瞬間からは、ラーメンラバー!






【タレ:鳥油でさらりと食わせるマイルド塩ダレ・・・汁多めの汁なし】


<ネーミングに反してあっさりと食わせる油の余韻は鳥油マジック>


 配膳の瞬間は、或る程度ボリュームの迫力にビビると同時に、中盛りにしなかったことに安堵しますな。やはりここでは、油そばを食いたかったので、麺のボリューム増しは覚悟の上です。しかしながら、麺と比例してか・・・塩ダレの量も実はそこそこ多め。汁が少ないラーメンとまでは言い過ぎか?麺をレンゲで端に寄せると、どばどば〜っとあちこちからダムが決壊したかのごとく、塩ダレが滲みでてきます。


 色合いとしては、少し黄色めを感じながらもちょいドロッとした感覚。焦がしネギの欠片が適度に混じり、節系が入り交じったかのような錯覚を覚えます。味わいますと・・・意外に見映え以上にサラサラ!これは、高級カメリアラードかいな!と邪推を働かします。しかし、カウンターに貼付けてアル説明書きによりますと、この効果は、「鳥油(鶏油と書かない)」の仕業とのこと。・・・・なるほど、ラーメンレビュアー泣かせのようで助けでありますな。


 確かにこれぞ動物系のスッキリ油!と感じさせますが、風味は薬味の影響メイン。ラードと鳥油の違いは正直分かりませんが、油自体に旨味が溶け込んで、それ自体が旨しと感じる何かはありますな。




<塩気が非常にマイルド!甘みは焦がしネギ油の効果絶大>


 塩油そば・・・ということで、塩の感じさせ方がポイントですが、ジリジリと厚みを感じさせる塩でもなく、やさしい塩味。おそらくこれは、沖縄とかどこぞの海で天然製法で取れた旨塩か!と勘ぐりますが、お店の説明書きによりますと、モンゴルの岩塩だとのこと。しかもミネラル豊富でもってこいの旨塩らしく、私の邪推がアホ丸出しに感じます。まさに、説明書きはレビュアー泣かせのようで、たよりになる奴ですわ(笑)。


 しかし、焦がしネギの影響は本当にいいね!この趣向が大好きなのでありまして、ラーメンのトッピングとして無料であれば絶対に試してみたい性分。テーブル胡椒は一切つかわない派だけど、これだけは別なのよね〜(有料だったらやらないというケチな性分もありますが)。香ばしさの中に甘みを引き連れてきます。それが、ベースの油に非常によく溶け込みます。なので、麺に絡むとどこまでも麺に香りが漂いまして、実にいいです。醤油豚骨ラーメンなんかに、りょこっとこれが入っとりますと、旨味が飛躍的にアップしますよね。





<スープで最後を〆る!節が非常にマイルドに香る超あっさり系>


 サービスでついているスープですが、はてさてこいつをどう料理するかと・・・。普通に付け合わせのスープとして別々に味わうのがいいのでしょうが・・・・、ついつい、どこかのタイミングで油そばに投入し、最後は即席ミニラーメンとして別のニュアンスを楽しみたいという衝動にかられます。そこで、スープを味わい、それにしたがってその後の所作を決めることに致しますが、実際飲んでみると、実にあっさりした節が香るスープではありませんか!それだけで、油そばでもたれた胃袋がやさしく癒されそうなアッサリなマイルド感を感じます。この時点で、あっさりスープと、あっさり鳥油とは、あっさりで競合すると思われ、ミニラーメン計画は排除させていただきました。節系がよく香る甘みあるスープです。これが塩ラーメンにも生かされているとしたら、塩ラーメンも期待大な旨さでしょうね。

  



 





【麺:今となっては一周回った新しさを感じる!定番のモチモチ感覚!】


<かつて恋いこがれた・・・多加水系もっちりモチモチ太麺!懐かし!>


 さて一方の麺ですが、個人的には非常に懐かしさを覚える「もちもち」具合でありました。ラーメンにドハマリした当初のころは、つけ麺が対等し始めたばかりなころでして、そのころ関西ではこの手の多加水でモチモチ&しなやかな中太麺が一世を風靡したのでありました。いわゆる豊中の麺哲系でして・・・・大吾郎商店や、麺野郎など・・・Dancyuでも全国的に紹介されたのでした。そのころの麺の思い出に・・・ダイレクトに結びついてしまった・・・。


 典型的な、多加水系のモチモチ麺です。前歯の当たりの時点でプッツリプチリと、弾力の切れ端を感じます。奥歯に移動させる中も地肌に貼り付き感を感じます。そして奥歯の咀嚼においては、弾力がとても色っぽいまでにも「モチモチ」と感じ、噛む事自体が面白いと思わせるのです。当時その衝撃は、浪花うどんが当たり前な大阪平野に、淡路島を経由して、讃岐うどんが殴り込んで来たようなインパクトでありました。うどんはまだしも・・・・ラーメンまでもコシつきモチモチ系かいな!とね。


 東京は、武蔵野平野では、当たり前に食されていたモチモチ太麺でしょうが、今となってはとても懐かしくも面白く・・・そして旨し。そうそう、ここ武蔵野台地も、「武蔵野うどん」というブランド系うどんがある。讃岐に比べてボソボソとした表面にわりにモッチリと食わせる。薄めの出汁も東京江戸!って感じとはまた違う何かを感じる。うどんが盛んな土地には、ラーメン・つけめん系でも、こういったモチモチ系がもてはやされるのだろうか・・・・。




<焦がしネギ、フレッシュネギらを引き連れてニュルリン!とヌメル艶かしいスベリ>

 
 塩ダレの粘度と、麺の地肌が絡み合って・・・独特の貼り付き感があるような気がいたします。食し続けると後半には、ヌメリ方が強くなるような気がします。まさにニュルリン!とした感覚でして、刻みネギやら、焦がしネギ油の欠片とか・・・・そいうった細かいものを一世に引き連れてきます。それがまた効果あって、麺の咀嚼と当時に旨さを発散するのです。


 汁なしと言えど、その割には多めの塩ダレがまた効果を発揮して、最後半になり適度に麺が汁の中で泳ぐようになると、ヌメリも抑えられてスルスルと滑り出すけど・・・。とにかく、ヌメリに関しては、久しぶりに汁なしらしい粘りあるスベリを楽しませてくれました。





<ボリューム的に満足な、並で300g弱!後半はブラックペッパーで乗り切ろう>

 
 油そばの並は、ラーメンの並の1.5倍の分量があるらしい。ラーメン自体も少なくないスペックですからね・・・・。但し書きによると、約280gはあるらしい。最近、二郎系やその類いは足が遠のいているので、胃袋的には鍛えてなかったため並でも不安を覚えます。その不安があったからか・・・後半になって少し味に飽きて来るところもありなむ・・・・。


 そういう時は、テーブルセットのブラックペッパーでかなり乗り切れます。パスタにも似た感覚に変化しまして、やはり塩味にはパワーをかんじますな!醤油ダレではこうは威力を発揮しそうにもない。特段、高級感あるテーブルセットではありませんが、ブラックペッパーは是非とも後半にお試しいただきたい。







【具:薬味に負けずそれぞれ頑張る感ある】


<さすが肉屋のセンスが光る・・・塩ダレ風味な香ばしいチャーシュー>


 写真にするとどうしても迫力が減るのだけど・・・中々塩味が効きつつも焦げ目が香ばしい絶品なバラ肉でした。これはビールの肴にしたいと思える仕上がり具合でして、ちょっとラーメン向けのチャーシューっていう感じでは無かったと記憶。これが仮に3枚あったとしたら、随分と評価も変わると思いますな〜(言うのは勝手ですね:笑)。




<味玉が塩ダレに深く漬け込まれ!相乗的に黄身が甘く感じる!旨しなMサイズ玉!>


 初見で「ちょっと玉子が小さいな」と思ってはいたけれど、見た目以上に塩ダレが深く染み入っております。そして、黄身のトロトロ具合とオレンジ感覚が絶品でして、小ぶりな玉子にしては絶品な味付けであったと記憶。元来、スープに黄身が混じって全体を濁してしまうのを嫌う性格なのですが、今回のこの塩油タレとこの黄身の味わいなら、まぜまぜしてもいい!と思えるほど調和しとりましたわ! なぜなら・・・塩ダレにつけこまれた影響か・・・黄身のコクが「甘く」も感じた次第でして・・・・。塩味と合う甘いコクってのが・・・・旨く表現できないが、黄身を旨く感じたのは、このコク甘さではないだろうか。




<塩ダレで食うメンマもなかなかオツなもんであるね>


 日頃、ラーメンスープにプカプカ浮いているメンマは、そのスープとの相性がいつも気になる。しかし、塩系の汁なしの中では、そのような気配りは不要であり、その分メンマ自体の味わいを単独で感じ、堪能させていただきました。塩味とメンマって・・・非常に合うのですね!メンマの発酵したような風合いと塩味が合うし、鳥油が少し入り交じって風味がまた一段増すという感覚。いやはや・・・メンマ皿で酒が飲みたい気分になる・・・。







 総じまして、運動すれば少し汗ばむこの季節に、冷やし中華とまではいかなくとも、ちょっとサラッと・・・汗かかないものを食いたいという場合には、格好ではないでしょうか。新緑もすぎて木々も力強さも感じる季節。ちょっと運動をして汗をかきた後に、好きなものを食べるのもまたいいね!一年前は、こんな気持ちにはなれなかったのが今となっては不思議・・・・。関東に慣れて来たかな。今ではここ武蔵野あたりが大好きであります。なので詠います!



  薫風の
  香る武蔵野
  チャリ駆ける


  汗かき塩分
  喜奴屋で補給



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!


  





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