ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1137】 創作麺工房 鳴龍 (東京・大塚) 醤油拉麺

 3年ぶりに、歯科医へ行きました。右下奥歯の詰め物が外れまして、しかもその詰め物もいつか分からず飲み込んでいたから情けない。おそらく、長年の不摂生がそうさせたものかと反省しきりであります。私が関西に転勤になる前にお世話になっていたいきつけの歯医者へ行こうと思ったら、都心から郊外に引っ越していたので、それでまた凹む。仕方なしと職場の近いところでネット検索して治療してもらうことといたしました。


 そんなこんなで偶然飛び込んだようなその歯科医。いろいろと痛いところを突いてくる。まず虫歯は、エナメルを溶かすような飲み物摂取の過多によるものだそうだ。それはそれで生きて行くためには仕方ない。次に噛み合せだが、私の酷い噛みクセを指摘しており、殆ど左側だけの咀嚼しかしておらんそうだ。無意識で、左奥歯だけを多様しており、その影響により歯茎の退化を引き起こしているというのだ・・・・。それを矯正しようと思えば右側で噛むように意識しないといけないわけだが・・・・・今回は、右奥歯が工事中という顛末。改善策を教えてくれたのは良いが、どうしようもなくて悩むばかり・・・。


 ・・・・などと考えながら、悩みが膨れ上がるばかりだが、人間時間が経つと腹が減る。気晴らしに良いものを食いたいと思い、ここのところ凄く気になって気になって仕方が無かった店に突撃することを決意するのであります。そのお店とは・・・「鳴龍」さん。担々麺でここのところ快進撃を続けているお店ですが、どうしようもなく以前から気になっていた醤油拉麺にロックオンであります。





【スープ:醤油の先端性を感じました・・・・基本的な組み合わせがとても新鮮にも感ずる!】


<丸鶏の芳醇さに追いかけてくる節系>


 配膳の瞬間、この独特な醤油の色合いに、「あ!こいつ旨いに決まってるやん!!」ともう出オチするような思いですやん。これは、ずるい!誠にずるい色合いをしとりまして、まさしく出来のええとこのボンみたんな・・・私なぜだかひがむでしまうほどです。このゆったり加減と明るい動物系の油の和は・・・丸鶏そのもの!ゆっくりと深まるほどに滲んでいくような深みに・・・煮干しとは違う、節系メインの個性を感じますな・・・。これは、またらずレンゲで一口目を焦りながら味わう・・・。


 すると・・・予感的中の丸鶏の深〜いコクのまろやかさがぶわっと広がりますがな・・・・。もう一撃で私はダウンですよ(笑)。このメニューが二番手メニューだとは・・・・一体エース級の担々麺はどれほどのモノか・・・もう再訪問のことを考え出している私。いやいや目の前に集中です。


 二口三口と飲み進めても、鶏の丸みが止まりませぬ。まさに芳醇ぶりを堪能いたします。そして徐々に明るいだけではない、落ち着きの中に節系を主体としたアミノ酸の余韻を感じ始めます。さらに・・・・節の複雑さというか、厚みと申しましょうか・・・・・はたまた昆布系のバックアップか、後から丸鶏の旨味に負けじと訴えるように、味が迫って来るような錯覚を覚えます。つまり・・・後味のサッパリの中に節の余韻をふんわりと感じる。まさに追いかけて来る節系の余韻により、このスープは最初から最後までしっかりと楽しめるというお得な一杯なのです。




<ピントが合った醤油!まろ味とゆるい酸味も決まる!>


 しかも!これは、醤油拉麺なのだと改めて感じるところがある・・・。それは、醤油ダレの崇高な円やかさ!料亭の醤油を多様したようなこの繊細な切れ味と言いましょうか・・・。具体的には、塩気が立つのだが、これは醤油の発酵余韻を感じさせるまろ味感覚。尖った輪郭は微塵もない。更に・・・・爽やかな酸味を残していくではないか・・・・。醤油の個性を伸びやかに発揮していると感じられます。まさに、ジャストフォーカスな醤油と感じるのです。スッピン美人が薄化粧しただけで、驚く程ええ女になる。そんなスッピンな丸鶏に、醤油という薄化粧を施し、節系という宝石をまとわせると・・・・・ドキドキするほど感じの奇麗なスープの出来上がり!嗚呼・・・ミス醤油スープ2013前半は・・・・このスープに決定!







【麺:歯応えよりも、その「スベリ」の良さを誉め称えたい!】



<極細多加水と言う選択!これほどまでに楽しいスベリ!>


 いちいち憎いのであります。この麺・・・・これほど噛み応え以上に「スベリ」を褒めたい!と思ったことはございません(単なる経験値不足やったりして:笑)。誤解を恐れずに例えると・・・・心地よい「にゅうめん」のような崇高なチュルリン感覚!細麺が束になって駆け抜ける喉越しに、ぞくぞくっといたしましたがな・・・。


 極細麺なのに・・・・敢えて多加水麺。ぷよぷよ〜とするのを危惧するところですが、加水と茹で上げのコントロールがナイスでして、茹で上げによる頼りなさが顔をのぞかせることもなく、柔らかさ命の麺が風流にも感じ、束になって極上のスベリを醸し出す。しかもだ、スープの持ち上げが最高!毛細管現象なのかぴっちりとスープが麺と麺とのスキマにピッチリと忍び込み、スープ旨味も加わりますから、上出来なコラボとあいなります。因に、エースメニューの担々麺は、低加水極細なのだそう。自家製麺の魔術師じゃな(笑)。 




<反発手前で優しく千切れる・・・風流な全粒粉>


 極細に敢えて多加水という試みの他に言うなら、全粒粉を数%ほど配合した風流麺であり、風味と歯応えもしっかりと計算に入れているというところ。これも泣かせます。頼りなく、前歯でプツプツと切れることはなく、むしろスパスパ!と、これまでにもあまり無いほどの、小気味良さを発揮します。そして束になるとそこそこのクニリとした感覚も全体で発揮しますので、奥歯のすり潰しも納得の歯応え。加水は、少なめでカッツリしたのが基本的には一番と思う観念が、揺らぎます・・・。





【具:ロースとバラの二種の味わい!柔らかさの違いを楽しむ】


 もはや、これほどの腕前の店なら、二種類のチャーシューで片方がレアで上出来!という程度は当たり前なのかもしれません。ロース系の肉は、醤油スープをまとっていい感じで香ばしくそして・・・肉の味わいと耳たぶのような反発が高級感を表します。そして、バラ肉の脂には、旨味のすべてが閉じ込められているかのよう。スープの熱で徐々に溶けて行くところをパクリと頂く。


 またメンマは、意外と古風な、極細で短い系の極コリコリなタイプ。醤油ダレの染み込みも深く、八王子方面でよくお目にかかるという勝手な解釈。でも・・・・これ好きでっせ!こういうタイプのメンマ!!







 総じまして、歯の不具合を抱えつつも、春爛漫の休日仕事前の愉しみを堪能ですわ! 担々麺の名店で敢えて初訪問で醤油を食うこのへそ曲がりなオッサンを・・・責めないで欲しい。とにかく・・・・醤油とか塩が食いたいのだ。今になって何が好きなのか・・・・見えて来たような気もするのだが・・・。食というのは深いもの。職というのも深いもの。色というのは卒業したが・・・・(らー友は別らしい)。なので詠います!




  春霞
  頭もぼやけ
  朝遅く


  クリア醤油で
  腹から目覚める




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!


  


関連ランキング:ラーメン | 新大塚駅大塚駅前駅大塚駅

ラーメン3分クッキング

ラーメン3分クッキング