ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1191】 INOSHOW (東京・保谷) 味玉鶏と煮干しの中華そば

 季節的には今ごろが一番好きなのだよな〜。もう寒いといったことはなく、少し運動すると汗ばむくらい。野外バーベキューが楽しい気候で、これから夏にかけて何を始めようかなどと、いろいろ空想したりする。とにかく屋外で活動するのが楽しい。うだうだと・・・・仕事やこれからのことを一切考えず、短いけれどこのエアポケットのような瞬間を楽んしみたい!


  ビアガーデンもいいけれど、テラスでお茶やコーヒー・・・・もっと言うとワインなんか楽しむと最高!




 ・・・などと考えながら、今回は保谷攻めです。保谷駅前とくれば、本来なら町田のかの有名店で修行した店主の店に行きたいところだけど、永福町の弟さんも気にかかる。なれど、チャリで汗かいて駅前から動きたく無い気分でありまして、はたまた永福町系の方は中途半端な時間なのに、行列が形成されおります。新店開拓もありまして、こちらへの突撃とあいなりました。








【スープ:鶏と煮干しのマッチングに・・・プラスアルファの隠し味を感じるのだが】


<鶏コクの甘みと煮干しの甘みがマッチし、醤油ダレのまとまり感が明るいですな>


 しかし・・・店内混んでおります。まさか、店内に待ちがこれだけあるとは知らず、逃げようかと思い出したところに、オーダーだけ取られたから逃げられなくなってしまった(笑)。そんなこんなで、少しだけ待ったのでありますが、配膳の瞬間はそういう気苦労もリセットされてしまいますな。


 さてさて・・・・イメージよりキッパリとしたクリアーな色合いで配膳の瞬間は、「こいつ・・・・想像以上にやるやん!」とすでに依怙贔屓が入っております。鶏と煮干しの・・・・とうネーミングもどこか気持ちよく、心のホットボタンを押された感じがする。レンゲですくい上げると、そのスープカラーは、単なる清湯系ではなく、香味油のワックス感と、煮干し成分のくすみが少し伺える。


 などと思いながらいただきますと・・・・・なる(ほど)!まず醤油ダレの明るいエッジ感のあとに広がるのは「甘み」だ!確かに煮干しとあり、魚介のエッセンスを強く感じるものの、醤油に結びついた別の甘みがひろがります。ネーミングからするとそれは鶏? たしかに表面は鶏油らしいゆったりした油の輪がゆらめき、丼の箸には、細かい輪っかが岸壁に押し寄せるクラゲのごとき、端々でゆらめきます。





<乾物の甘みもプラス?そして塩気もそれなりにバックアップ>


こってり豚魚や、野菜の使い手と思っていたこのブランドですが、いやはやなかなか、アッサリ系もなかなか個性的です。このブランドならではのあっさり系でして、味わいとしては一般的にはしっかり味。その核心となるのは、既述の通り鶏と煮干しなれど、それだけでもなさそう。個人的には、乾物系の味わいを感じる次第。・・・・椎茸系の甘みか昆布の後押しか、それは不明。煮干しの甘みだけではない優しさがとても印象的なスープでありました。


 それにしても、スープ表面のキラキラした油の輪が細かくて奇麗だ。香味油の縁取りあたりまで、広まっている。スープをレンゲで操作するたびに、波のようにゆらめくので、そういうのも見ていて楽しい一杯でもありました。










【麺:前半はカッツリとした感覚で、後半はプラス「しなやかさ」でスルスルと食わせるね】


<やや細なストレートカッツリ麺、固めの茹で上げがナイス!>


 多加水モッチリ麺でも成立するかも・・・・なスープの個性なのですが、やはりカッツリ麺の方がどちらかというと好みであります。低加水というより、中加水を固めに茹で上げコントロールしたような風合い。その歯応えが練り水の個性もあいまってカッツリと感じます。芯を感じさせず全体でカッツリと感じさせる・・・・。麺自体も角麺が膨れ上がったような断面でして、箸でリフトする度に揃うような仕草がまた気持ちよい。麺の密度感もそこそこ感じますし、スパスパと前歯で切れやすいところもウケが良いと思います。




<想像通りの汁の吸い上げでしなやか・・・すべりも心地よいね>


 さらに、汁をやや吸ってからがまたよい!比較的汁を呼び込みやすいタイプでして、前半は麺の表層一枚の透明層がすべりをよくしてくれる。一方で、後半は、汁を吸い込んで全体的にしなやかになった感じで緩やかに滑る感じ。決して延びるという意味ではなく、麺が汁に馴染むという表現の方が正しいのかもしれません。


 麺の地肌に貼り付こうとする油の輪っかもまた見ていて旨そうに感じさせる。海苔が貼り付いても溶け出さないので、ペタリと麺に貼り付こうとする。そういう海苔をクシャッとさせて、麺と共に一気に食う。しなやかな麺の所作と海苔の風味が鼻腔に広がり、海苔の貼り付いたような歯応えと共に喉奥に落とし込む感覚が素敵。






【具:こういう味玉は好きなタイプなんです・・・・黄身全体がゼリー状!】


<味玉の黄身ゼリーと白身のタレ浸透ぶりは秀逸>


 ゼリー感が全体を占めるナイスな一玉でありました!何気にレベル高いかもしれません。黄身は全体的にゼリー状でして、色合いからしてオレンジ色が食べてを見た目で酔わせる感じ。食するとじっとりと甘みを感じる。これは漬け込むタレの個性を十分に引き継いでいると思われ、しかもその相性も良いということでしょうな。また白身もしっかりと芯に当たる部分もあでタレの浸透があり深い味わい。タレの染み込みにより、裂けやすくなる淡い弾力も魅力の一つかもしれません。




<歯応えタイプのチャーシュー!厚めの切り口からスープを逆輸入でうまし>


 タイプでいうと、脂の抜けきった系。そして、歯応えで食わせる系。筋肉質の部分がいい感じで出汁に貢献した後の姿を表しており、そして、然りとした締まりがある。味わいとしては、淡い味わい。しかし、チャーシューの縁取りをみると、醤油ダレの深い染み込み感がある。あっさりスープにおいては、スープに影響を若干あたえる程度の塩気。塩気もバランスも問題にするほどでもないな。ともあれ、大きさ、厚さ、歯応えは、満足感の域でありました。








 総じまして、晩春の武蔵野大台地をチャリで駆け巡るにも、そろそろ汗が噴き出しそうになり、さらに季節の移り変わりを感じますな。さてさて、私今回のチャリンコラーメン遠征で知りましたが、東伏見から保谷へ抜ける道が新しくできたのね!ずっと工事してるなと思ってたら、いきなり広い道ができててビックリいたしました。これで三鷹南部から、保谷あたりまで一気に抜けることができて、ドライバー的には非常に便利になりましたね。保谷は道が狭いから、クルマでは往生しとったんですよ。でも、関係ないか。だって・・・・・最近チャリでしか行動しとらんからな(笑)。なので詠います!





  バイパスを
  額に汗して
  チャリこいて


  保谷で麺食い
  また汗をする



  
 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!


  



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