【週末は・・・・二郎の日?】
・・・・のはずだったのですが、ちょいと行きたいインスパイアがありましたので、今回はそちらへ・・・。それがここ「髭」さん。なんと言うかですね、最近二郎を求めて頻繁に訪問したのですが・・・・ど〜も、アタクシのどM度が満たされなくなってきてましてですね〜・・・・・、もう少し「男臭い」というか・・・・、フェチなのを頂きたかったのです。 上手い事言えんが、だんだんと市民権を得て来た二郎もいいのですが、無頼なソウルを感じて・・・・、おなごどもを寄せ付けないようなワイルドさに惹き付けられ焦がれるわけです。それに・・・場所が平和島ってのもええね! 妙に洗練された東京シティー競馬より、男なら競艇でっせ!平和島競艇でっせ! 男なら!競艇!平和島!ラーメン髭!!
【この埃っぽさが、男の誇り!】
平日夜の部、先客4名。全員それらしい常連さんばかりで、店主とのコミュニケーションの最低限でそっけないです。それを上回るマイペースというか、寡黙というか、男の感じがする店主。店名通りに髭面がまた貫禄ってやつです。食券渡して寡黙! 麺が茹で上って仕上げに入りアタクシにコールを促す際も、平ザルで無言でアタクシを指し・・・・・・沈黙。 何となく重圧に絶えられなくなって・・・・「あ・・・・ニンニク普通で・・・」と小声を絞り出しましたわ・・・・・。そいでもって数秒後にこれがどどーんと配膳です。
【雑然としていながらも・・・・微妙な塩バランスと卵黄の仕業が憎いねん!】
汁なしってやつに卵黄が入っているだけで・・・・、妙にそそりますやん! 色合いだけやのうて、特別の存在感すら感じますわな。雑然としたトッピングの配列のようで、芯が入るだけで中身が締まって感じられます。本来なら思いっきり天地返しをするところですが、それは少し後回しで、まずはタレお味見と行きます。その感想は・・・・、
「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「ひとえにジャンキーといより、男料理という感じがまたええねん!」
1)微乳化な感じで、塩加減も非常にGOOD!
また凝りもせず・・・、麺を押しのけてスープならぬ「タレ」をかき混ぜるまえに確認するのですが、見た感じは・・・タレというより、通常のラーメンスープのこってりタイプ程度の粘度です。シャバシャバ感覚すら漂います。油の分離状況を確認すると・・・「微乳化」タイプかと自己解釈いたしますが、あまりカネシの感じも色濃くなく、その点だけが意外と言えば意外です。お味の方はというと、見た目通りカネシのニュアンスよりは、「塩気」が先行する感覚でして、グルタミン酸ソーダとの化合が非常に、「あ!いつもの味!」と・・・・初訪問なのにそう思えてしまう、J系の共通項を見いだしてしまいます。恐らく脂も相当なものだと察しますが、脂肪の塊が浮遊するという感覚は薄かったので、割とサッパリ塩味系の仕立てか???と・・・この時点では考えていた次第です。
2)卵黄が混じって・・・また別の乳化現象でんなwww
観察が空腹に堪えかねて・・・・一気に卵黄崩しを初めてまぜまぜタイムに入りますと、その「タレ」はみるみる打ちに濁って行きますな・・・・。黄身の成分が混じり合い化学反応が起こったのと、空気とかそのたいろいろなもので撹拌されたかのごときで。一気に粘度を増して行きます。この粘度は、油そば系独特のニュアンスでして、二郎系でいうところの乳化とは別格の乳化現象を感じます。この時点でまたタレを再確認すると、「マッタリ感」がまさにアップ! ニンニクの辛みも混じり合いまして・・・・・最初思ったさっぱり感など吹き飛んで、こってりタレに変貌します。豚骨と塩味と卵黄と薬味・・・・・味の順番としてはそういう構成要素ですかな・・・。
3)ブラックペッパーが入るだけで、タレが「ソース」に進化する!
ご店主が高台に置いてくれた「ブラックペッパー缶」と「辣油ボトル」を後半に投入いたしました。この2つの中では、ブラックペッパーが一番効果的でした。一気にカルボナーラ!というのは大げさで、また少し方向性も違うのですが、それに似たニュアンスへステップアップする勢いです。卵黄と油とコショウって本当に結びつくと強烈に旨くなると感じる!だって、アタクシは、マヨラーですからね! この一振りで「タレ」が「ソース」へと変貌すると確信いたしますもん。相変わらずニンニクがパワフルに暴れまくっておりますが、コク豊かな引き出しは、実はペッパーが鍵だったようです。
※味のまとめ:標準的なこってり塩味二郎系スープが、卵黄と薬味でたちまちソース級な濃厚風味に大変貌!ブラックペッパーの効果は大きい!
【インスパイアって・・・二郎の基本を外さないってことかもね? よく再現されてます!】
一方の麺ですが、これもなかなかコレまで回って来た二郎系と良く似たニュアンスをたたえており、基本に忠実な感じがいたします。店内の端っこにおかれた製麺機の前にある日清製粉オーションの粉袋の山積みをみていると、どこぞの二郎にいるような錯覚すら覚えます。そんなこんなで、印象は次の通り・・・。
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「なんか二郎系カルボナーラな感じがしますやんか〜」
1)平打ち縮れなスタイルもまさにインスパイア系そのもの
やや平打ち系な縮れのスタイルは、この系統で幾度もみた光景。まさにJインスパイアの王道でして、そのものでございます。特に縮れが手もみ風に、おおらかなカーブであるのに対して、捩れの方はカーブのアールが高い感じがしまして、食する最中にハネの飛び散りを予想させます。 そういえば、たまたま座った位置の真横に日清製粉オーションの袋が積んであったし、製麺機は囲いがしてありましたが、そんな雑然としたところも、二郎に来たのか?と思ってしまうほどです。
2)卵黄が熱で半分固まりながら麺にからむwwww
すべり自体は、悪く無く、またタレを十分にまぜて絡ませますのでスベリの良さすら感じさせます。特徴的なのは、卵黄が割れて流れてかき混ざると、黄身だけが固まってゆき、細かい黄色い淡雪のようになり、それが麺の肌にあちこち無数に貼り付く・・・・。その貼り付いた淡雪が、舌触りとか喉越しに少なからず抵抗感を与え、ザラツキともつかない性格を感じます・・・。
3)適度な柔らかさとクッシリ感覚のバランスがええね!
その他基礎的な性能としては、茹で上げ感覚は非常に標準てきでして、固くもなく柔らかくもなく、「適度なやわらかさ」と申しておきましょう。モチモチとう感覚は薄いものの、「クッシリ」とした歯ごたえも感じることができます。直系も亜流もインスパイア系も、麺の固さやスタイルはすごく幅があって面白いのですが、直系とすら見間違うほどの、コシの麺感覚でした。
※麺のまとめ:平打ち縮れ麺で中太というインスパイア王道の麺が、卵黄で昇華するニュアンスを楽しめる!
【 ぶつ切りされたチャーシューがこちらのトレードマークかのごときの存在感!】
1)豚(ほぐれます)
どこの部位か分からないくらい、ぶつ切りになっています。それぞれ、脂身が旨いところや、赤身が繊維にそって香ばしいところなど、さまざまです。量としても申し分なく、もったいないことに、ひとかけらこぼれ落ちてしまいましたわ。それほど見た目以上にふんだんです。混ぜっ返しても豚だけは集まってしまうのよね・・・・(笑)。カネシの染み込み具合も程よく、ここでカネシのニュアンスを感じることができて満足、
2)ヤサイ
90%がモヤシかな・・・・・。目の前で茹でているのが見えましたが、感なのね・・・上げるタイミング。シャキシャキとクタクタの間・・・・ややシャキシャキ寄り。キャベツの根に近い部分もあったけど、こまかくスライスされてたし、固くもなく逆に甘かった。いいんじゃないでしょうか。
3)ニンニク、その他
ニンニクの刻みの粒子は、ほんの少し細かいかな・・・・。なので卵黄と一度混じってしまえば、歯ごたえすら残らないで、全体に拡散していきます。されと、細かいためなのか知らんが・・・・・・今日のニンニク臭はキツいみたい(爆)。 ちょっと家に帰る前に、いつものニンニク対策とは別に、ドトール行ってコーヒー流し込んで時間潰したもん。 また、ブラックペッパーは上述ですが、辣油も試してみる価値ありです。卵黄でマイルドになりますので、辛さ求めるならこれも併用してください。
※具のまとめ:刻み豚が、実に香ばしく身近な味わい深さを感じます。カネシを感じるええ豚です!
総じまして、40超えたオッサンが、男臭さをもとめて平和島で旨い汁なし系を食ったという話です。しかし、全体としては、「客にあわせる」というより「自分の好きなものを出す」という姿勢に、深く考えさせられましたぜぃ・・・・。マーケティングちゅーのもどの飲食業でも或る程度必要なんやろけど・・・・・、それに旨いものを再現する能力ってのも当然なんやろけど・・・・・、自分が作るもんとかデキルもんとか・・・・好きなもんをやる!という気負いが必要なんとちゃうやろかと・・・・、来れ食って思った訳です。 人から何と言われようと、好きなものを、好きなスタイルで提供する!このシンプルさがまた好き!ワイルドの神髄って・・・実はシンプルなことをやり抜き突き抜けるという一点なんとちゃうやろか・・・・。と考え込むアタクシは、なので詠います!
男なら
寡黙にクールに
決めたいね
四十越えても
チキンなオレさ
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
ps 競艇も最近イメージ戦略CMやっとりまんな・・・・。あれ好かん。