ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1998】 ラーメン二郎 亀戸店 (東京・亀戸) ラーメン・汁なし・ニンニク

 亀戸とくれば、「らーめんなが田」が頭に浮かぶ私なんですが、どうも今回はサブ押さえとさせていただきまして、店の前を通りすがって別の店へ・・・。行先は、「ラーメン二郎 亀戸店」。なななんと、3年以上ぶりの直系訪問!?1000杯以上も前に赤羽店を訪問して以来ですから、ずいぶんとインターバルが空いたもんです。なぜこんなにも間が空いたか・・・・。それは、身体の衰えと精神的ガッツが衰弱していったため?。 いやいや、やはり向いてないと感じ取ったからでしょう。







 それでも、ここ最近1年間で変わったことと言えば、「汁なし系」への傾倒が激しくてならないのが、今の私。「普通の汁なし系」→「台湾まぜそば」→いったんピリオド→「タイラーメン」→「汁なし担々麺」という汁なしロードを一年あまり辿りましたが、ここに来て「汁なし二郎(&インスパイア)」が気になりだしていけません。てなことで、雨風強そうな日なら行列も少なかろうと思い、会社帰りに突撃した次第。狙いは的中!すんなり座れてゆったりと店内で過ごすことができました。


  











【コールのタイミング!この瞬間のかけひきの妙!スリリングな緊張感も味のうち!】


 そうそう、大食いの殿堂では、こういう威圧感かオーラを垂れ流すご店主がよく似合いますな。寡黙さありつつも、時折スタフと交わす会話が弾む笑顔はいい感じ。太い腕が厨房から伸びてきて、くりなしてくる山盛り丼が旨そうに映ります。1ロット5杯を目論んでどばどばと麺釜へ投入。茹で上がるまでに、丼の準備、ヤサイの補給、タレと出汁の待ち受け準備とか、いろいろ忙しそうです。そうこうしているうちに茹で上がりタイミングを迎えて配膳の準備へ。一通り整ったところで、順にコールの促しを受けますがこの瞬間がスリリングなんやね〜。本当に忘れかけてた緊張感! 結局、私の場合は「ニンニク!」って言うだけなんだけど(笑)。本当なら「ヤサイ・ニンニク」と言っていた3年前のオレ。今でも心の中では、「ヤサイ・ニンニク」が本当のデフォルトだと感じているんですが、今の体調ではそうはいきませんな・・・・。光陰矢の如し。













【二郎だから許される?デロデロっとした麺の風合い!独特の柔らかさ!】


 来たぞ来たぞ!こういうのを待っていたんだ!!食わせる方と食う方の対等のスタンス。やや対決モードで食うのが二郎な気分ですな。豚のゴロツキ加減や、ニンニクの淡い黄色、そして中央には目玉の如しの卵黄が鎮座。見るからにワイルド感が伺えて、体温が気分的に1℃上昇するのがわかります。通常ならタレの確認からするのですが、こうも丼内が手狭なら、少々先に麺を片付けていくしかないだろう・・・。ということで、丼のそこから引きづりだしていただくことに。

 おおう、やっぱ二郎の麺らしいね!何もかも! 灰褐色の地味な色合い、やや平打ちっぽい形状と、縮れというより捩れが強いウェービィーなうねり、そして脂にテカった光沢がなんとも懐かしい。






 そして食むと、やや柔らかめなフィーリングと密度感のやや低さ。オーションからくるグルテンの淡い風合い。汁を吸いがちなキャラが前面に出てまして、忘れかけてた二郎麺の風合いで泣けてきます。噛み心地は、前歯のスパスパっとした切れ味に、奥歯のすりつぶしでは、クチリクチリと水分多めで淡いプレス感。ここに啜り上げが加わると、口元から内頬にかかる麺の抵抗感は、デロデロデロン〜ってな擬態音を感じるわ! やはり、こういう麺が二郎には似合う気がします。もっとも、本当に二郎を語るには、まだまだ経験値が低いのは確かなんですが、久しぶりの興奮のみで、語り突っ走る次第です。













【タレは割とすっきり脂感覚!カネシが効くも、ヤサイの汁気でマイルドな豚骨醤油】


 やっと、地底を掘り起こすことができまして、奥から地底湖を発見したような恭しさを覚えます。タレは少し多め。汁なし系の中では汁あり系。ラードの層と分離するような油層はなく、ナチュラルに豚骨醤油と馴染んでいるのがとても好印象。カラメとコールせずとも、このしっかりとした醤油ブラウンだから、少しばかり塩気を感じるかと思えば、カネシらしい醤油感が少し滲んで嬉しい。

 しかし塩気一辺倒ではないです。そこにはヤサイの汁気が段々と入り混じってきて、少しづつ醤油のエッジングが丸まっていくような気分。結果的にはマイルドな醤油ダレ。麺から滲みグルテンの風味も移りだしているので、後半になればなるほど、エキスのカオスが極まり、より啜りやすい旨さが増す。












【ニンニクが・・・ピッキーン!と責めるところに卵黄のまったりさ!まとめ役は、ブラックペッパー】


 ここまでなら、やさしさメインな一杯になってしまうんだけど、一気に二郎へと意識を引き戻してくれるのが、「ニンニク」。ジリっと感じ始めたかと思うと、ピッキーン!!と感じるようなスピード感ある辛味が印象的。辛さと香ばしさが極まります。しかし、このままでは終わらない。卵黄の仕事が始まります。尖った辛さは卵黄の奥に沈み込んでいきますが、そこから卵黄が筋の通った旨みに変化して、麺に絡むに、汁に溶け出す。パスタでよく出会う味風景なんだけど、二郎にあっても不自然さはないですな。卵黄は古今東西万能なソースなのかもしれません。最後に決めは、ペッパー。若干ブラックペッパーが投入されとりまして、たとえわずかでもペッパー感が、卵黄とニンニクと融合を完璧に仕上げます。













【カネシが深めに浸透した豚肉!見栄えも味わいもワイルド感あり】


 嗚呼、二郎の豚也! こういうことよ!と思うけど根拠ないのよね〜、感じるだけ。無骨な切り方がまず好き。分厚さは基本でして、「塊」感を強く感じさせるところが、醍醐味に直結します。そして何より、ここの豚クンの特徴は、カネシの浸透が深いという点かな・・・。塩豚っぽくあっさりと、しかし肉味本来を引き出すようなのが本来好き。なのだけど、こちらは本来感より「豚はこういう醤油味がのるべき」というわずかな主張を感じます。これはこれで悪くなく、特に汁なし系であれば、少し強めの味付け肉の方が全体的にマッチするかと思えます。

 食むと、いい抵抗感ありつつも柔らかい。繊維に沿ってほぐれる部分もあれば、皮に近い部分は、トロンとしてるし。ボリューム感も満足だし、二郎アミューズを感じるパーツですね。












【適度なややクタった感覚!これも二郎っぽい片鱗ですね】


 さて最後にヤサイ。モヤシが完璧に透明感丸出しな茹で加減。一本一本の集まりを眺めていると、ムーミンにでてくる「ニョロニョロ」を彷彿させますな(考えながら食うと気持ち悪いけど)。シャキっとしてる!というほどでなく、クタった系と言い切るほどでもない、ちょうど中間。適度で少しクタり気味というべきか・・・・。これが、麺の固さとバランスが良いのですな。













総じまして、「気晴らしでヤケ食いでは、ちょっと申し訳ない旨さなり」な直系汁なし。やはり、二郎でしか体感できない何かがありますよね! 今回は、忘れかけてた何かを再確認出来たような気にもなりましたし、嵐の中を来て良かったと思えました。しかし、そんな麺フリークというか、麺キチというか、ジロリアンというか・・・、雨風強くても来るもんですね。私が食べ終わって店を出る頃には、行列が発生してたりして。皆思うことは同じか。なので詠います!




うとうとと
今宵は二郎の
夢を見る



嵐を走る
電車に揺られ




お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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ラーメン二郎にまなぶ経営学

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