【谷間の店なのです】
田町とくれば、「らーめん丸」へ行ったろと・・・時間がない中訪問します。しかし、ちょっと回転が悪く行列がいつもより長く発生した・・・・・。5分少々、並んで辛抱しましたが、諦めることとしました。ならば「三田製麺所」か「むらさき山」と思いきや・・・往復する時間もないことに気づくのです。付近のラーメン店をスマホで探すことに・・・・・。
そこでスマホ片手に近くのマクドナルドで佇むと・・・・、目の前にこの店を発見。行列店とマクドナルドの谷間にあるような店で、見逃していましたよ。ドアに「湯麺」という張り紙が気に入りまして、訪問決意です。
【落ち着いた雰囲気に年季がはいっとる・・・・・】
外見より狭い店内ですが、くたびれたというより、「年季が入った店内」ともうせましょう。奥の厨房では、壮年の男性料理人と、おばあさんかな・・・それらしき手が見え、声も聞こえてきます。ほっとする雰囲気といいましょうか・・・・悪くありません。お昼時のピークタイムでも、数少ないテーブル席が丁度埋まる程度に客が出入りします。
メニュー表は壁に書いてあるだけです。そう多くなく絞られたラインナップですが、どれも安いやん! 筆頭はラーメンの500円でしてこれにも強く惹かれますが、初志貫徹で「湯麺」とさせていただきました。それでも600円なり!安いやん! ちなみに、どれを食っても小ライスがサービスです。確実に腹が満たされそうですね。
【食傷気味でもごくごく飲み干せる!やさしいスープなのだ!】
「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「単なる鄙びた中華屋と思ってたらあきまへんで! メニュー絞った分だけ魂こもってます!」
1)まさに「湯」の「麺」・・・・タンメン! 淡い出汁が地味深い!
実にタンメンのスープのクリスタル度合に酔いますよね〜。配膳された瞬間、その具にも目を奪われますが、レンゲを通したスープの透明度をどうしても確かめたくなります。それは、まさに「お湯」にじんわりエキスが溶け出しているだけかとも思えてしまいます。すすってみて当然、「滋味」という感じがする淡泊さでして、鶏ガラを上手に手間暇かけて処理したベーススープの苦労が偲ばれるというもの。中華系の魚介排除なスープ。シンプルな味が、これほど滋味として「深いな・・」と思うのだけど、鶏コクと塩味+αだけで、こんなにも旨いスープができるのだと今更ながら、背筋が伸びる思いです。
2)具の野菜炒めの影響・・・・ごま油がまた芳ばしく食欲増進!
そういった滋味&淡泊なスープゆえに、トッピングや具の影響をダイレクトに受けます。具の仕上がり具合がものを言いますが、そういう心配は無用です。暖簾のスキマから厨房が垣間見れて、中華鍋の火柱が上がるのを確認できます。さくっと短時間に調理された野菜炒めは、余計な雑味がなくて、調理の際に加えられた「ゴマ油」とても芳ばしく感じます。それが、スープにも滲んで、小さい油の粒を表面に形成します・・・。これもまたキレイですな。
3)野菜のエキスも優しく貢献してますね!
白菜・人参・モヤシなどの具の甘み・・・・・・特に「白菜」の甘みがとても全体をやさしく包み込むようです。根に近い部分を比較的たっぷりと使ってますので、食して噛むほどに、口の中でも野菜汁がにじみ出る二段攻撃になります。塩やコショウを極力少なくしていると思われ、それでも薄いと不満ないのは、こうしたいろいろな甘みが貢献しているのだと思う次第です。
※味のまとめ:鶏ガラ主体の滋味深い味わい>ゴマ油の芳ばしい影響>滲み出る野菜のエキスの影響、そしてどこまでも透明
【先入観から麺をなめてはいけません】
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「まさか!自家製麺とちゃうやろな・・・・・、麺の旨さのワシ好みやん!」
1)中華屋の柔麺風と思いきや・・・・なかなか歯ごたえありますやん!
こういう中華屋ではなぜだか、流通品のやや黄色い麺を連想してしまうのですが、気持ちよく裏切られます。見た目、かん水低めのやや標準よりも太めな麺がお目見えします。しかしそれでも「どうせ柔やろ」となめてたのですが、どうしてどうして・・・・・やさしい度合いで「クッシリ」してますやん!
2)細くないところがまたいいね!スベリすぎない加水度がええねん!
淡いスープなのを細めの麺で「ちゅるちゅる〜」っとすするのもええねんけど、こういった少し太めで潰し込みがきつくない程度の麺を、ズボッ、スボボボーッ!とやっつけるのも気持ちいいですね。多少のモチモチ感はあれど、どちらかというとスパスパと千切れる感覚も気持ちいし。高加水でかん水麺のごとく、つるつるし過ぎないのも個人的な好みです。
3)これが意外と熱ダレせんのですわ・・・・最後まで旨し!
麺を写真に収めようとすると、湯気でモアモアっと一気に曇るほどの熱さ!比較的大きなボリューム感なので、後半の熱ダレを心配してしまいます。しかし、これも最後まで「クッシリ」と中加水ならではの、一定したモチモチ度合いをキープしてくれて、偉い!いや〜、期待していなかったと言えば失礼にあたりますが、すごい見直しましたよ。
※麺のまとめ:標準やや太めのストレート麺をやや手もみ風。中加水ならではのクッシリ&モチモチも持ち合わせる麺。
【いわゆる普通の野菜炒めなのだが・・・・・】
具は、単なる野菜炒めというより多少の、タンメン用のアレンジ度合い/工夫が見受けられます。
1)野菜炒め目線
豚肉をはじめ、もやし、白菜、人参、それに若干のピーマンなど、普通の野菜炒めとしてのセンスと味わいは、ナイスですね。ただ、野菜炒めとしては、調味料を淡泊にしてスープへの配慮をしたところが変更点かなと。 また、葉物が比較的少なく、モヤシ多めなのが、一般的な野菜炒めと違うところでしょう。
2)具/トッピングとしての目線
具材のサイズが細かくなっているところ。これは麺と一緒にすすることを考えているのだろうなと察します。それに、白菜においては、根に近い部分を正方形に近いと思われるほどに、こまかくしているところが秀逸だなと・・・・・。上述のように、麺とスープと一緒に噛み野菜汁が味わいやすいと感じますが、これはアタクシの気の回しすぎかも(笑)
※具のまとめ:とにかく、タンメンとしては考えられた具。丼が大きいため、少なく見えるがそうではない。
総じまして、東京三田・田町の「ほっとスポット」的な落ち着きと、歴史を感じる店ですな! 人と車でガヤガヤしている駅前から少し脇道にそれれば、こんなところがあるなんて不思議です。きっと昔からあったのでしょうね・・・・・、変わったのは周りということでしょう。事実、田町駅前は、この数年前ですごく変わりましたしね〜。そんな田町の歴史を全部見てきたお店なのでしょう。そいういったひっそりとした落ち着き感をいつまでも大切にしてほしいなと思うのでした・・・・。なので詠
います!
ざわざわと
騒音過ぎゆく
雑踏で
歴史過ぎゆき
品も香る也