ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2355】 麺処 まるよし商店 (東京・桜台) タンメン並・太麺 〜優しさと旨味のたくさん詰まった古新しい極上タンメン

<桜台の名物行列に連結してみたー>


 私の中では、夏の東京冷やし中華と言えば、「千里眼」「いそじ」「灯花」・・・そして「美満志」の4つなのであります。他にも色々とありましょうが、個人的なエリア活動からするとそうなります。毎年食ってる冷中四天王の今年最後の砦「美満志」を狙って、桜台までやってまいりました。しかしね・・・・妙な気持ちが生じて、「麺処 まるよし商店」に方針変更してしまいました。駅から美満志へ向かうと必ず、「まるよし」の前を通るのですが、いつもすごい行列なんです。ところがこの日だけは妙に行列が少なくて・・・・とても珍しい光景。きっと今食わないと、この先この店ではずっと食わないかもね・・・と考えたら、「やるなら今しかネエーーーー」と思えてきてね。行列に連結ですよ。まだ夏は終わらないから、まだ冷やしの機会はあると思うし。


   



   









【優しさと滋味深さ・・・そしてチョイとワイルドなブラックペッパーが、OLD & NEW な感覚】


 訪問した日は、気候も良かった。暑さも一休みで緩い風もなびく週末の昼飯タイム。ちょっと古臭くてもどこかサイケで、OLD&NEWな雰囲気のお店には、アナログ音声っぽい50'sが流れる。嗚呼、いかにも週末って雰囲気で和むねーヽ(´o`; そんな雰囲気で、どこか懐かしくも和む、オーディナリーなタンメンをいただきました。並んでいる途中で事前にオーダー確認があって、フォーキャスト生産がなされるシステム。一旦、席に着くとあっという間に配膳が完了するというのがまたいいね。ここはタンメン専門店とは言え、中華鍋の作業がいちいち手間がかかるし、回転率もそれなりかもしれません。







 さて配膳の一杯。この麺顔は・・・良いね。心の一番柔らかいところを、思いがけずひとつまみされたような、そんなドキッとした感覚を覚えてしまう。なかなかのボリューム感覚と、ワイルドな盛り付けで、タンメンといった伝統的な風貌を残してます。しかも若い人が作ったレトロ麺・・・・といったような、古さを隠れ蓑にした新しさが見え隠れしそうで。ともかく、スープからまずはいただくことにいたします。






 味わうと・・・これが意外に「滋味」さと「あっさり」という普段疎遠なエッセンスの共存です。まず滋味ですが、豚肉・豚骨の煮出しの柔らかさを感じる一方で、干しエビの香ばしさがじわじわと響きます。ちゃんぽんのような魚介出汁のアピールはないけれど、薄く引いた魚介の片鱗が上品ではありませんか。そして、これは想像ですが・・・・・鮭の節みたいなものを使っていませんかね。まったくのダメ舌で妄想が過ぎると言われれば平に謝ります。干しエビだけじゃない、何かがあると感じています。








 そして「あっさり」ですが、これは言わずもがな、「野菜炒め」の出汁です。特にキャベツのエキスは明るくって優しい野菜の味わいですから、とっても好き。人参も炒めるといい甘みが出るんですよね。そしてモヤシもバカにできません。味が薄くなるパーツと言われることもありますが、塩分濃度を絶妙にバランス取ってくれる出汁の逸材です。







 またブラックペッパーが、そこはかとなくワイルド感を出汁に染み込ませてくれていて、下支えには一役買っていますね。塩気は本当に少なく感じて、甘みに支配されそうなところを、ペッパーが塩気のバランスを整えてくれています。


   









【素朴さと優しさが溢れるウネる太麺!汁を吸い込んで尚うまし!心にも染みるねー!】


 これまたハンドメイド感がたっぷりの麺ですね!自家製麺みたいな感じもするけど、店箱の様子からはそんな余裕度も感じられれず。こちら、行列中でオーダーの確認が入る際に、「細麺と太麺」「並盛りと中盛り」を選ぶシステムなのです。「汁系だと細麺」という私の鉄則があるものの、先客がみなさん見事に全員太麺をご所望されるもんで・・・・つい太麺に影響されてしまいました。具材が多すぎて(笑)、引きづり出すのに苦労です。さてその麺の風貌は、縮れ麺です。太麺と言っても、平打ちでもなく、正方形でもないタイプ。しかも、素朴にも捩れ方がすごく不規則。







 この麺は実に面白い!好きになった・・・・。簡単に言うと「汁を吸わせてなんぼ」な麺ですか。モチモチ麺でもなく、クッシリ麺でもない。ただ潰しこみ度合いが低く、加水がやや多めなだけですが、汁の吸い込みと、グルテンの風合いの融合がベストマッチですね。うまい!そして面白い!






 不規則な縮れと野菜の絡み方がまたよろしい。そして、ゴツゴツした感じが、啜った時にあちこちに刺激を与えまくる。口の中で暴れる。しかし、エッジが柔らかくて芳醇にスープを吸い込み、巻き込んでいるから、食むたびにうまさが絞り出てくる感じです。







【とにかくキャベツとキクラゲ、豚肉が豊富でお得感あります!】


 野菜炒めが特別に良いです。まずキャベツと豚肉の比率が高くて嬉しすぎます。特別なことではないようで、実際に探すとなかなかない。どちらにもブラックペッパーがじわじわと染み込んで甘さと塩気とペッパー感覚で良い気分になります。






 キクラゲも大きめで多い。その歯応えたるや・・・たまらん。麺と具材の柔らかさの中に、明確なアクセントを打ち込むキクラゲ。それだけでなく、キクラゲにんも優しい豚と野菜の出汁が染み込むし、キクラゲの肉厚な部分を噛むと、うまさがほとばしる!とにかく、並盛りでも野菜ボリューム感があるから、これならカップルで食べに来てもヘルシー感覚で食いきれます。







 総じまして、「優しさと旨味のたくさん詰まった古新しい極上タンメン」という感覚がしまして、これなら行列ができるわなと納得の一杯。桜台は本当にいいところ。二郎もあれば、丸長もある。汁なしの名店もあれば、味玉が破裂するけど淡麗&崇高な一杯を出す店もある。どれも個性豊かでハイレベル。西武池袋線恐るべしであります。最近、週末は埼玉へばかり出かけておりますが、手前のフォローも見落としていたので、ちょくちょくとまた練馬区探訪もさせていただきますわ(笑)。ということで・・・なので詠います!



   夏バテも
   ちょっと猛暑も
   一休み



   体力保全
   夏のタンメン



お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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