ラーメン食べて詠います

仕事の合間に悩んで食って詠います・・・

【今週のラーメン1708】 麺や渦雷 UZURAI (神奈川・辻堂) 中華そば 塩


 来年のカレンダーがオフィスに届いたり、またコンビニで年賀状プリントの申し込みシートが積んであったりすると、本当に時の流れの速さに驚きを隠せません。下半期がスタートして、キックオフがあり、決算報告があって、気が付いてみたらもう11月も後半となり師走がすぐそこ・・・。どうりで風が一層冷たく感じるわけです。なんてありふれたことを感じますが、クリスマスイルミネーションが本格化した風景を見れば、さらに来年のことまで気が飛んでしまいます。今年一年は少し多忙ながらも、気分的には停滞したと反省もある。今年のことは今年のうちに、今年のうちに来年の準備をしていかないとね・・・。


 仕事が終わって放り出された神奈川県下。このまま直接帰ることとしまして、ついでに少しだけ辻堂に遠征してみました。鵠沼海岸の「麺やBar渦」の2号店、「渦雷」さんへそろそろ詣でたいということで。開店お祝いピークは済んだだろうなと思って夜の部に訪問してみましたが、店内待ちが発生しており中々人気度をキープ。その半分は地元民の家族連れで、既に地元に根付いた感もありました。券売機の「中華そば 塩」のボタンをポチリと押して、女性の方に手渡します。こちら若いご夫婦の二人三脚経営スタイル。こうやって地道に頑張っている若い方たちには、無条件で応援したくなりますね〜。


  













【スープ:染み渡る充実感・・・・和出汁級のやさしく、そして落ち着く味わい】


<引っかかりの無さに驚く淡麗系!和のお出汁感覚な仄かな塩ダレ>


 待ち時間が短くて回転がよかったっけ。配膳の瞬間は思いのほか早く訪れます。・・・いや〜実にそれは、「今風の落ち着いた淡麗系」という風貌です。コンテンポラリーな和風というような印象。こういう雰囲気作りは、さすが名店の2号店という感じがいたしまして、気を引き締めてレンゲでひと啜り。これがまた、かなり落ち着き払った淡麗塩です。キッパリとした淡麗というより、『極めて穏やか』という印象でしょうか・・・。カエシのひっかかりの無さはすごいことになっております。ラーメンスープというより、「お出汁」といったプレゼンスです。







 こういうのは無化調と言うのだろうなと、すぐ分かるような気がいたします。塩気を舌の上で探そうとすると、それは魚介系の味わい。ニボニボ排除の軽い煮干し感がふんわりと響きわたるという感覚。甘さのような・・・香ばしさのような・・・。節系や昆布の出汁感と頭の中で交差して、これはかなり好みの部類です。








<多少の白胡麻の香ばしさすら、輪郭を覚える・・・>


 動物系の裏方ぶりが秀逸ですね。鶏ガラベースのコクは確かに分かるのです。豚のゲンコツのようなマッタリ感はないような気がします。そして、普段なら分からないような「白胡麻の香ばしい風味」が、ここでは確実にキャッチできる。香味油の色気がいつもより上品。わずかばかりのネギ薬味の効果まで、ありありと感じ取れます。見た目は鮮やかな水彩画で、味わいは崇高な水墨画・・・。う〜ん、例え方がわからん。












【麺:スベリの滑らかさがこれまた最高!啜り上げが楽しくなる】


<膨れっ面した角麺が、丸麺のようにツルツルと滑らかにスベる感覚最高>


 そして麺に注意を移すのですが、これがまた「しなやかさ」と「つるつるさ」がすごくマッチしています。すごくキレイなストレート麺で、地肌の色合いも白めな感じ。粉の品質を感じます。加水は中程度で、決してザラザラとした感覚はなく、キメが細かい。見た目は角麺なのですが、程よくふくれっ面をしたため、丸麺のような舌触りを覚えます。さらに箸でリフトしてもまとまりが良いために、すすり上げる負担がとても低いのも印象的。表現として、ワンパターンですが、シルキーと感じます。








<アルデンテ越えのモッツリとした潰れ込みが、艶かしい食感>


 また歯ごたえが「やさしい」ので嬉しくなる。食べはじめは見た目で少し 芯がありそうな感じがするが、実際はちょうどアルデンテ峠を越えたあたり。芯に見えたところが「もっつり」としたグルテンの感覚を感じさせ、風合いを感じさせるではないですか!スープがとても淡麗であったこともあって、相対的に艶めかしく感じさせます。口元、内頬、舌触り、喉越しシルエット感・・・・すべてでスルスルニュルリン!と駆け抜けていく。













【具:「和魂洋才」な感覚で質感高まるトッピング】


<穏やかな味付けで甘さすら覚えるメンマ>


 メンマがまたいい!少し小さめですがしっかりとした材木状したメンマでありまして、筋の細かさがとても質感を覚えますし、歯ごたえも当たりが柔らかく、少したわんだ後に「サクリ!」と気持ちよく前歯で千切れるのがいい。繊維方向と垂直に千切っているのに裂けるような感覚で、食べていて気持ちがよいです。また味付けが薄味で風流。スープともよくマッチしていて、なぜだか甘さすら覚える感じだからこれはすごいことだ。すでに常連と思しき先客さんは、当然のようにメンマ増しをされていたけど、分かる気がするな〜。








<肉は一転して、スパイシーで今風なレアチャーシュー>


 さてここまでは、一貫して「和風」でありました。しかし、ここでミスマッチがあって、チャーシューは洋風のような印象。まるで「パストラミポーク」のような、周囲が粗挽き胡椒をまとったようなチャーシュー。しかも、レア仕立てであります。塩気がここでは、伸び伸びとしているようでして、肉の熟成度と完全に結合したような味わいです。これがまた、違和感あるようで、またいい感覚!確実に、酒に合うタイプ。スープに時々沈めて食うと、にわかにチャーシューが出汁の素となって、少しばかりスープも変化するし、また肉も味わいが柔らかくなって、また旨しに変化します。いや〜・・・最初はとてもシンプルに見えて、味わいだしても淡麗に思えていたが、このチャーシューの段階に来て、とても面白いことをしてくれますね。












 総じまして、「癒しの淡麗塩汁・・・」といった感覚。それしか思いつきません・・・。急速発展したようにモール街ができて、クリスマスイルミネーションでキレイな駅前ですが、団地や住宅街もあってとても長閑な一面もある辻堂。家族が続々と食べにやってくるのを見ると、子供が小さかった私の神戸時代には、こういうこともあったよな〜としみじみ感じます。駅が通勤で疲れた人たちを吐き出すが、どこかホッとした溜息混じりのよう。夜の帳が落ちる駅前って・・・どこか温かいね〜。なので詠います!





   夕暮れの
   帰宅慌てる
   人混みを



   避けて辿るは
   癒しの塩出汁




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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