仕事がますます山場を迎えるのであります。これからしばらく・・・・またぶっこんで行かないといけなくなる。そんな朝ですが、昨夜も良く眠れたかというと実はそうでもなかったりもする・・・。こういうときにシッカリと食っておこうと思う次第。ストレス食いとは思いたくないので今回は、朝でラーメンという行動ですが、やっぱり半分やけくそ気味に食っているのかもしれない。まったくいい年をしたオッサンのすることではありませんな・・・。訪問時は、飲み明かした若者やら、お家のなさそうな方々が交錯する街で、実に質実なあっさり豚骨を頂いてきましたわ。
【スープ:「あっさり」な感覚で朝のお腹にフィット!そんなライト感覚がとてもナイス!】
<あっさりチューニングで更に感じるシルキーな豚骨>
これから仕事ですからね〜・・・ニンニクはご法度は仕方ないとして、豚骨も決していい匂いとは言い難いため、ここは「あっさり」チューニングしかあるまい。と考えておりましたところ、結果的には朝の胃袋にはちょうどより味わい。なかなか・・・・上質な豚骨コラーゲンが胃に染みわたる感覚がいい感じです。匂い排除のような豚骨でして、女性客が多いのもなんとなくうなづける。もともと豚骨系の中ではシルキーなスープという認識でおりましたが、あっさり調整いたしますとよりこれが分かりやすい! お腹に優しい豚骨と言えましょう。トロミが少ないサラサラ系の豚骨。油分もどこか抑制気味でして都会に合った風合い? やはり、一人で気兼ねなく食えるというのは、個人的にはのびのびしてしまう・・・。この一人カウンターシステムが、やはり都会の孤独感と・・・喧噪から逃れる安堵感にマッチいたしますね〜。
<あっさりだけに・・・秘伝のタレはストレートに感じる>
全体的に塩気が薄いのがここの特徴のような気がいたしております。ワイルドなところですと、ねっとりと塩気が結びついているところってありますからね・・・。しかし、その分こちらではあの「秘伝のタレ」があるわけでして、これを補足しているどころか崇高なまでに塩気を高めていると思われます。ただ・・・一味系の味わいがたまに蒸せますからね(笑)。一蘭は、豚骨系でもおとなしい系譜だと思って舐めていて「タレ多め」などとしたら、それなりに味のバランスを壊しますから、そこそこの抑制が必要でしょう。特に今回は、スープがあっさりだっただけに、一味のシャープな味わいは、ダイレクトに響きがちでした。
【麺:スープがシルキーなら・・・・麺もシルキーだわ】
<バリカタでなく、超カタと呼ぶ区別・・・>
上手く表現できないが、こちらの博多麺は、全体的に他店とは一線を画する「しなやかさ」があると思うのです。あえて誤解をまねくような表現で例えると、「固さが柔らかい」というべきか・・・。例えば、一般的に使う「バリカタ」は、ここでは「超カタ」とわざわざ呼び方を変えているのですが、音の響きと言葉のイメージだけを思うと「超カタって・・・バリカタのされに上!?」ってなことになる。しかしむしろそうではなく、芯でポキポキ感じ「させない」麺が登場する。最初、オーダーミスか?とも思えたり、また撮影している数十秒間での変化かなとも考えたのですが、ここでは一般的なバリカタではない。というか、固さバランスのパラメーターが一般とは違うのではと思えるのです。
<博多麺の中でも独特のグルテン感覚>
固さについては少し違うものを感じるが、これに比例して「粉感」もちがう。バリカタ級なりの粉風味が少ししっとりとして感じられる。粉感覚がすごく豊潤と言う点では、これはバリカタ級の茹で上げ時間制御が感じられる。熟成の度合がすごく感じられるというか、咀嚼しだすと独特のグルテン感覚が強く引き出されのかという感覚。しかし全体的には、麺の中にもどこかシルキーに感じる上質さもある・・・。
【具:脂の少なくスープに浸して食う感覚】
あまり語るところ少ないのがチャーシューなのですが、これ、個別オーダー表には「チャーシュー・なし」という選択もできるようになっております。純粋な豚骨ラーメン食べに来て、宗教上の理由もないだろうし、また胃もたれしているからチャーシュー外そう・・・という人がわざわざ豚骨ラーメン食べに来るとも思えない・・・・。この設定で「なし」とする方の心境とシチュエーションを一度ヒアリングしてみたい気もいたします。
一応、頭の中の残像を述べると、標準的なサイズの肉。スマホの画面サイズでいうと4インチくらいのが2枚。薄味系でしてタレの漬け込みを感じない。コラーゲン等の脂感覚は煮出しにより放出されていてあっさりしており、歯ごたえもそれなり。加えて薄切りに加工されているため多少捩れている。そんな感じかな・・。
総じまして、これからいよいよ・・・・最終決戦ってなわけでもないが、業務で佳境を迎えつつあるのを気合入れのために、朝から食ったという次第。早朝で靄の街並みには、いろんな人生模様を垣間見ますが、ここ上野ってのはまた独特の雰囲気がありますね・・・。ただ通りぬける人々もいれば、ここだけをウロウロと・・・固執した荷物背負って抜け出せない人々もいる。明け方まで飲み明かした若者がそばを通り過ぎる・・・。そして私は、思いを込めてラーメンに立ち寄る。まさしく雑多な思いが交錯するね。なので詠います!
朝靄に
呻る音立て
清掃車
眠らぬ人々
眠らぬラーメン
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。