”限定”と”牡蠣”という言葉に弱いオレ
少し前にここを狙って訪問したものの行列で腰が引けて断念。今回はそれをきっちりと回収させてもらおうと一番乗りで開店前から訪問!・・・のはずだったんがが二番手でしたー。すっかり人気が定着してますね。すぐそこに人気店「健太」あるというのもあって、今の高円寺では一番ホットな拉麺スポットと言えましょう。
前回は「塩」だったので今回は「醤油」のはずでした。鶏ブロスが際立った系統ですから、久しぶりに水鶏系の醤油ってなのを頭で思い浮かべてましたよ。そんなな考えで開店時刻になって店内に誘導され券売機の前に立つ。すると「限定①牡蠣蕎麦」ってなポップが目に入る。あゝダメだよ、オレに「限定」に「牡蠣」って言葉を重ねるのは!。0.1秒も迷うことなくそのボタンをプッシュですわ。だいたい仕事でもプライベートでも感覚や衝動で動く人ですからねー・・・オレって(苦笑)。
<キリンラガー> 毎度お馴染みの安寧なるメジャーブランド!少し苦味が聞いたパンチ力がナイスな麦酒!
おや?前回訪問ではハートランドだった記憶ですが、今回はラガーに変わってました。まぁ少しハートランドが目当てでもあったが、ラガーも悪くないということで。こちらは接客が非常にナイスで、早く麦酒お持ちしますねってなお言葉添えも嬉しくも味わいにも響きます。
感じ方は人それぞれなのでしょうが、個人的には国産メジャーの定番麦酒の中で、キリンラガーが一番苦く感じます。クラフトビールほどズシっとした苦味とは違い、チリッとした淡い刺激に苦味の後味が残る感覚。小ぶりのグラスもお似合い。華やぐ感覚は少し低めだけど、妙に充実感あるのがラガーですな。
今回は、サービスでおつまみが出てきました!。これはレギュラーなのか、今回だけの特別なのかは不明(開店前に並んだご褒美なのかも?)。味玉ハーフには少しばかりタレが染みてるのがナイスです。スライス肉でその味玉を巻いて食らうのがオススメ!。この食べ方も旨いですから!。
<全体> シンプルな華やぎを感じる今風の塩蕎麦麺顔!ぷりぷり大粒牡蠣があるだけで迫力!
見るからにコンテンポラリーな塩蕎麦。普通なら驚くこともないはずだが、プリップリの大粒牡蠣があるだけで迫力を感じます。出汁も心なしか牡蠣エキスを感じる様子。
味変化にペーストみたいなアイテムが備わっているのも印象的。味玉はあえて別皿ということで。むうぅ・・・画像と言葉では伝えきれないところが歯がゆいです。
<出汁> 塩気の中に牡蠣独特のコクが混じる!味変ペーストが溶けると一層 分厚さを増す展開!
以前食した塩蕎麦とは全く違った印象です。前回のピュアな鶏エキスとは真逆に感じる牡蠣のコク!。ほんのりと霞がかる塩出汁の風合いに牡蠣エキスの溶け込みが感じられます。全体的には塩気がやや強めでいい感じがまた良いね。牡蠣の旨みをよりアピールする感覚。牡蠣の嫌味な部分は一切なく、品やかとすら感じさせます。
そして謎のペースト。確かトリュフペーストとの記憶ですが、牡蠣と喧嘩するどころか混ぜるとさらにコクが分厚くなるイメージです。トリュフの旨み成分グアニル酸と牡蠣の旨み成分コハク酸の融合と申せましょうか、共鳴と伝えましょうか・・・味の広がりがハンパないです。
<麺> 三河屋製麺!個性的な出汁に相性よし!出汁を吸って滑り滑らかで素直な素地の感覚!
練り水の少なさを感じさせるような、まるで素直で上品な仕上がり。素地の風合いが意外にキープされるのも印象的。カタ茹ででもないのに不思議と素地の風合いも楽しめるようで個人的には好きなタイプ。全体的に出汁と麺のバランスが良いです。
また品やかで滑らかなスベリ心地です。出汁を吸い込むのも得意そうで、表層の滑らかさも頷ける様子。粉の甘味も素直に感じますし、力強い出汁に染まりやすいとも感じます。力強い出汁に相性よく持ち上げて啜り滑らか!。
<牡蠣> 大粒ぷりぷり!熱感たっぷりなのにまるで半生のようなふわふわ感覚!濃密牡蠣感覚!
こりゃ旨かった!牡蠣そばって結構身がカタメな仕上がりなのが多く、まぁそれも楽しいし旨いのだが、ぷりぷり感が減るのが残念。ところがこの牡蠣はそれを感じさせず、大粒でぷりぷりとした感触を存分に楽しませてくれました。
また牡蠣独特の風合いも濃厚なれど、嫌味なく素直な旨さ・・・。こりゃ牡蠣好きなら食っとけって感じでしょう!。
<チャーシュー> 王道の低温調理系の豚肩ロースの大判薄切り!スライス肉で麺を巻きつけ堪能!
低温調理系の豚肩ロース肉。割と薄めのスライスですが出汁に濡れて吸い込む旨みがバランス良く楽しめます。肉味が楽しめるようなしっかりめな下味がまたナイス。脂身がとろんと蕩けてこれもまた赤身に染みて旨しです。
後半は麺に徹底的に絡み付けて堪能し尽くします。次回は肉増しの特製にしてみたいもんですが、個人的にはチャーシュー皿で麦酒と合わせるのを優先したいかと!。
<味玉> 奥久慈卵!濃密な旨味で出汁の深い合わせ技が光る!超ふわふわとろとろな仕上がり!
別皿であえて提供です。牡蠣出汁と混じるのを避けたのか?。でもさすがブランド奥久慈卵!。
その卵黄は熟成したような厚みある味。深く浸透した出汁をしっかり受け止める濃厚さです。また微妙な甘みと汁の塩気が混じりるのも卵味を際立たせます。
<和え玉> よくよくかき回そう!少し強めな塩気を含む鶏油タレが麺の素地の味わいに染みる旨さ!
見た目は、和え玉というより替え玉ですな。なので思わず丼に残った汁の中へ投入してしまいたくなりますが、ちょっと待った!。これは立派な和え玉です。下に溜まってる鶏油ベースのタレが良い感じです。少し塩気の効いた鶏油がとても濃密なコクを感じさせ、加水低めな麺の素地に絡むと超旨し!。
そのまま味を足すことなく旨さを楽しめます。とはいっても少し麺と麺が貼り付くので、残った出汁を少しだけ垂らしてほぐすようにして食らいましたがー。
総じまして「春になるのが勿体無く思うほ旨しな冬旬の味!牡蠣蕎麦!牡蠣好きなら早くおいで!」
・・・と言う感動の嵐!。そう言えば思い出した!こちら名店「神保町黒須」のご出身とのことですが、黒須の牡蠣蕎麦も旨かった!その系譜かと思えば質感の高さに合点がいきましょう。なので今後の限定メニューが益々楽しみに思えてきました。引き続き定点観測してゆきたいと思います。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!