ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン5235】RAMEN MATSUI(東京・四谷四丁目)特製塩 〜見栄えも味も隙なしの質実丁寧な作り込み!淡麗さに深い優しさ溶け込む崇高塩そば!

2日続けて柴崎亭系譜の新店舗訪問

 
 柴崎亭がまだ「柴崎駅」界隈にあった頃、これほど発展して門下生が広がってゆくとは、当時想像もしてませんでした。その間たった10年。今回は、期せずして前日に引き続き柴崎亭出身のお店に訪問でございます。一時期よりは多忙を脱し身軽にはなったが、どうも東の活動限界は、新宿御苑界隈までですな・・・。起点の新宿駅から往復1時間となれば。
 

 
 若いご夫婦と女性スタフのオペレーション。丁寧でいい感じー。多少身が沈んでしまうほど椅子はふかふか。またビールのみならず、ワインも日本酒も1ボタン用意されており、こりゃ夜に来れば良かったかと少し思ってしまいましたー。
 

 

 
 
<全体> 肉厚帆立貝柱!更に雲呑追加で贅沢!そして仄かに霞んだ塩清湯に整う麺線が美しき!

 
 醤油が券売機のポールポジションにあるけど、塩があれば塩を狙ってしまいます。今回は初訪問時王道の「特製」とさせていただきました。おおおーーー、こう言う整ったコンテンポラリーな麺顔は近年特に増えたけど、落ち着いた迫力というか・・・食らう前から味のプレゼンスを感じてしまいますぜ。微かに霞む琥珀の出汁感。その中で透けて鎮座するローリングで整った麺線。肉は低温調理の王道チャーシュー。ワンタンがあるのも嬉しいじゃないか。味玉は何処へ?と思ったら肉の下に隠れておりました。
 

 
 そして何と言っても特徴は「帆立」。ほたてと言えば秋葉原の人気店にまだ行けてないのだが、そんなこと忘れさせるくらいに肉厚な帆立貝柱が中央に鎮座ではないか!。これは嬉しいー!。
 

 
 
 
<出汁> じんわり優しく溶ける貝出汁の滋味!乾物が染みる豊かな味わい!和出汁の如し落ち着きの旨さ!

 
 なんとも優しい色合いではないですか。琥珀と言えば煌びやかなイメージですが、全体的にエキス的な霞があるようで、なんとも落ち着いた表情。そして表層にゆったりと漂う植物系の香味油。出汁だけでもすごく絵になります。
 

 
 味わうとまさに貝出汁。しかしジリジリと効かせるホンビノスとは真逆な展開で、優しさと滋味が広がる展開。まずは帆立を感じます。具材の印象でそう感じただけかと思ったりもしたんですが、帰りがけに気づいた壁がけの蘊蓄説明には帆立と書いてあった!。しかも優しく感じたのは浅利ではないよなと思って昆布だと思い込んでた次第ですが、それはシジミだった様子です。当然昆布も高級のを使っておられる様ですが、「和出汁」と謳ってるところが実に秀逸かと!。
 

 
 また塩ダレは白醤油ベースだそうです。近年、特に塩系がどこに行っても旨く感じてしまうのですが、個人的にはそれが主因かと勝手に思っております。
 

 
 
 
<麺> 序盤は素地を微かに感じる甘味!次第に出汁と一体化した旨味!腰つきしなやかでシルキーなスベリ!

 
 麺と出汁の相性がとにかく抜群でございます。麺線の美しさは当然のことながらこれ以上は語りませんが、素地に甘味を感じるタイプ。表層は微かに全粒の超微細な打ち込みが見受けられ、薄い褐色を纏う地肌です。膨れても角が立つフォルム。麺線が整っている分、出汁の持ち上げとスベリの滑らかさが印象的です。
 

 
 割と出汁を吸いやすいタイプで、ゆっくりと素地の甘味から出汁に染まった一体感ある旨さにシフト。腰つきがしなやかになり、更にシルキーとも思える啜りあげが実に上品です。奥歯でクチリと潰して旨みを感じる様子。
 

 
 
 
<チャーシュー> 低温調理系豚肩ローススライス!熱でじわじわ蕩ける脂と出汁の旨味!赤身に染みて旨し!

 
 赤身のピンクが絶妙ですね。火照って上気する肉肌感覚。ゆっくりと出汁と熱で変化してゆきます。脂身はすでに半透明で溶け出して甘味を放出?。下味も薄めで肉自体の味わいを楽しむ感覚です。帆立と喧嘩しないのでいい感じ。
 

 
 
 
<帆立> 出汁に潜らすと増える甘味!スライスライムの清涼感も相性抜群!肉厚で実に食べ応えあり!

 
 帆立最近食ってなかったかな・・・。元来帆立は醤油に付けずに薄塩とレモン汁だけで食らうのが好きなのですが、出汁の旨味をほんのりと纏い、またスライスライムの淡い苦味が混じる酸味が、清涼感を演出しながら帆立の甘味をより高める様です。
 

 
 
 
<他具材> 青菜のさっぱり感とメンマの手作りさがほっこりとする箸休め感覚!

 
 スルーしようかと思ったが、こういった具材にも隙がないというか・・・。青菜はどこで食っても確かに青菜なのだが、少しでもあると箸休め的に楽しめさっぱり感が口直し的にまた良いね。またメンマは、素朴な見栄えだが味付けは薄めでしっかりと素材の味わいも感じとれるもの。酒のつまみで小皿で食ってみたく思いました。
 

 
 
 
<味玉> つけダレの深い浸透と玉子本来の味わい!仄かに甘味を感じる優しい仕上がり!

 
 下味の深さを感じる茶褐色。味は濃ゆいのかと思えど、実は柔らかく仄かに甘味を感じる優しい仕上がりでした。
 

 
 卵黄はジュレっぽい部分はなく、全体的にねっとりと芋羊羹のように口の中で絡むタイプ。これなら日本酒と合わせても良いと思える、和風な味玉でナイスです。
 

 
 
 
<ワンタン> ふわふわと泡の様な柔らかの粗挽き肉餡!肉の素直な旨さと皮の楽しい滑らかさ!

 
 帆立と味玉に加えてワンタンが2つ入るのがいいね。ここまであると特製にした満足度が高まります。肉餡がとてもふわふわしてる大粒なタイプ。皮も大きく持ち上げても破れたりしません。肉の薄味でシンプルな塩味つけですが、出汁を吸い込むので淡くふわふわした肉団子が皮を纏うよな感覚で味わいます。この感じならワンタン麺もおすすめです。
 

 
 
 
総じまして「見栄えも味も隙なしの質実丁寧な作り込み!淡麗さに深い優しさ溶け込む崇高塩そば!」

 
 ・・・と言う感動の嵐!。いやぁーここも開店して数ヶ月というのにグルメ系SNS等で評価が高いのが頷けます。麺線の美しさは出自のお店を感じますが、それ以外はオリジナリティーが深く感じる次第。醤油と煮干が他にありますが、きっとどれ食っても美味い店でしょう。新宿御苑から十分に歩ける距離。秋の散歩のついでにいかが?激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠っていつものように締めたいと思います!。
 
 

 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

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