いしかわや@国領の姉妹店!暗い世相を旨さで笑い飛ばそう!
麺笑 巧真 (東京・京王八王子) 特製醤油らーめん + ランチごはん 〜ラーメン食べて詠います
- <全体> しっとり霞がかった出汁感に輝くエキス感!麺線の美しさはさすが柴崎仕込み!
- <スープ> 深くて円やか!鶏醤の安定旨さに乾物系の豊かな溶け込み!香味油が微かにじんわり漂う?
- <麺> 赤池製麺:清々しいほどに揃った麺線はまるで枯山水!出汁が絡みつつも風味と甘味をしっかりと伝わる旨味!
- <チャーシュー> 低温系大判なる豚肩ロース!淡泊さの中に本来の滋味が深し!出汁で泳がせシャブっと食らおう!
- <ワンタン> 出汁が染みこんだ皮も旨いが・・・やっぱり肉餡!肉餡旨しワンタンなのだ!
- <メンマ> 質感高めで極太な割にシャクリと歯切れる快感!金出すからもっとくれ!
- <味玉にハズレなし!> 玉子本来の滋味を残した薄味タイプ!出汁と絡める仕掛けあり??
- <〆飯> ランチごはん:焼豚丼のデグレード?半レア肉に味タレが浸透!適度な満足感!
- 総じまして「美しく!明るく!優しく!そしてコスパ良し!穏やか旨さ沁みるよ崇高醤油麺!」


入居したビルが、長期修繕工事中で、一瞬スルーしそうになりましたが、新しく清潔そうな店内は遠くからでも目を引きます。座席間引きの影響もあって、5人ほどの店前行列に大人しく連結いたしました。カウンターに6名しか入れないといった密対応。規制解除となっても、当面どこの飲食業でも、このような対策は続きましょうね。ホント、まだご苦労が続きますね・・・。
接客がすこぶるよい!。それだけでちょっとメニュー選びも奮発したくなるね。そして、デフォルトの650円という設定は、正直かなりサービス性あるなと思う!。味玉追加でも750円だよ!。しかしワンタンがあるなら、無視することが出来ず。結局うじうじ券売機の前で悩んだけど、面倒なので特製醤油にしちゃいました!。
<全体> しっとり霞がかった出汁感に輝くエキス感!麺線の美しさはさすが柴崎仕込み!


なるほど・・・デフォルトの低価格は、柴崎亭もそうでしたよね。しかも仕上がりと旨さはハンパなしということで!。しっかり受け継いだ感があるところも、じわじわと印象深くなってきたよ!。ちゃっちゃと調理が進み、開店よく配膳を受けたのがこの麺顔です。
おおお!ただただ美しい!麺線が一糸乱れぬ揃いぶりで、隙間に染み入るスープが色合いのグラデーションも表しており、非常に美しい・・・枯山水の庭園を眺めているが如しな心象です。そしてスープは表層とベースで面白い対比を構成。まず表層だが、鶏エキス全開!ってなイメージすら覚える香味油の漂い。エキスが大小様々な真円を形成しては、全体的に浮遊しては漂う。それが実に蛍光灯のようにビカビカ光ってるようで、とっても明るく映ります。そしてベースの出汁色。きっぱりと醤油感の強さを感じますが、どこかしら清湯と言い切るには、霞がかかってるような風合い。それが香味油のビカビカぶりとは真逆で、とっても落ち着いた印象を与えている・・・・。されど一体感はあって、めちゃ旨そうには違いなし!。
<スープ> 深くて円やか!鶏醤の安定旨さに乾物系の豊かな溶け込み!香味油が微かにじんわり漂う?
スープをより近寄って見ると、美しさは麺だけじゃないと感じますねー。レンゲを差しいれると、香味油と鶏系と思われる脂がささっと散ったり、またそれらはペイズリー文様のように歪んで舞い戻ってきたり。いちいち見栄えがいいです。まずは味わい始めますが・・・温度が高めで熱々!。これも冒頭から好印象で、熱も味の一つと改めて感じます。
さて旨味・・・鶏豚エキスだが、個人的には主体に甲乙つけがたし。丸鶏煮出汁のような、芳醇な鶏エキスの抽出感が深い。全体的に明るい旨味に仕上がっており、そこに円やかな醤油が結びついて、鶏醤系フォーマットの旨さにも通じるイメージです。そして案外に醤油感が強めと感じましたが、いかがでしょう?。これにより、味の構成をしっかり感じられるので、悪くないです。
ただベースには豚の優しさを感じる私。醤油ダレには鶏が相性よさそうですが、豚肉と背脂感の溶け込みが、どうも霞がかった出汁感に共通しそうな感じに思えてきます。そして野菜に煮出しか、微妙に生姜や青ネギでも溶かしているのか?と妄想に妄想を重ねてしまいます。更に、霞がかった部分には、魚介系の溶け込みも感じられ、中でも節系のニュアンスが色濃ゆいかと。冒頭は、水鶏系のイメージスタートだが、味わうほどにもっと複雑な旨味のあつまりです。


<麺> 赤池製麺:清々しいほどに揃った麺線はまるで枯山水!出汁が絡みつつも風味と甘味をしっかりと伝わる旨味!
これも先人による情報。赤池製麺製とのこと。八王子かと思いきや相模原の製麺所らしく、吾衛門@西八王子と同じらしいです(Instagramでも確認)。これをテボと平ざるを駆使して、麺を整えてます。仕上げに平ざるを使うことで、「確実に湯切り」を果たし、「麺線を一気に整える」のに役立っている様子でした。
カタメを指定しておられる方もいましたが、そのままでいいかも。芯を感じさせない茹で上げですが、密度感もそれなりにあり、歯応えはプツプツクシクシとしたイメージ。しっかりと麺自体の風味を感じさせますし、また汁が浸透してからもダレなどありません。特に熱々のスープで最後までクシっと風味を感じ取れるのはナイス!。また汁の旨味と炭水化物の甘味が一体化した感じも、しっかり楽しめます。
表層は汁に濡れてツルツルと滑る一方、中心部分がしっかり旨いイメージ。この点はワンタンとは全く違った炭水化物感ですね~。熱ダレしにくいので、大盛り激しくオススメかと!。+100円でリーズナブルです。


<チャーシュー> 低温系大判なる豚肩ロース!淡泊さの中に本来の滋味が深し!出汁で泳がせシャブっと食らおう!
特製では大判な豚肩ロースが2枚、堂々と乗せられますが、デフォルト650円では同じものが1枚。太っ腹な気がいたします。注文を受けて、助手の女性の方が塊からスライサーで切り分けます。全体的には、しっとりした半レアっぽい仕上がり。醤油っぽさはあまりなく、塩豚系のイメージの方が濃ゆいかな?。出汁が少し浸透してるか不明ですが、全体的に淡泊な味わい(いい意味)。
またスープが熱々ですから、少々注意が必要です。フツーに放置すると半レアが失われるイメージ。早々に食らいつくし味わいつくすか、とこか熱退避させるとよいでしょう。私の場合、1枚はシャブっとスープに軽く泳がせて前半早々に食らう。残りは、メンマと味玉を丼の隅に寄せて、その上に肉を畳んで乗せておきます。
淡泊に素材感を味わうもよし、芳醇な醤油スープを少し滲ませ味をプラスしてから食らうのも良しですね。
<ワンタン> 出汁が染みこんだ皮も旨いが・・・やっぱり肉餡!肉餡旨しワンタンなのだ!
ワンタン旨し!肉餡旨し!しっかりと肉餡の味わいを口全体と脳裏に残してくれますよ!。このワンタンなら更に追加するか、白飯に乗せて食ってもよい!。かなり大き目な餡を皮で包みますが、割と皮はコンパクトになるよう畳んであります。なので皮を肉餡を同時に楽しむスタイルになりましょう。皮と餡が分離して外れることはまずない。
印象的なのは、挽肉の粗さがあまりない感じ。シルキーに蕩ける皮との一体感すら覚えると言えばオーバーか?。肉も含めて上品な歯応えと申せましょう。そして塩コショウ系のシンプルな味付けが好印象だが・・・不思議な旨味の深さ!。最初は微かに生姜でも練り込んだか?と感じましたが、もっとふわっとした熟成旨味??。かなり本格的雲呑なのかと感じます。
ボリュームだって申し分なし。3つあれば大満足だが・・・次回はワンタン麺にして、麺顔を埋め尽くしてやろうかしらと企んでます。また酒類・ビール等があればそれと合わせたいんだが・・・今のところなのか?アルコール類提供はなし。何とか今後に期待したいっす。
<メンマ> 質感高めで極太な割にシャクリと歯切れる快感!金出すからもっとくれ!
メンマの旨さで更に酒を欲するじゃないか!。材木型のメンマで割と醤油系の深い味付けが期待される色合いだが、すごくマイルドで薄味。繊維質もシャクリと小気味よく千切れます。メンマトッピング追加ボタンくらいあっても良い感じ。この風合いなら、個人的には、金なら出すからもっとくれ!と言いたいっす。
<味玉にハズレなし!> 玉子本来の滋味を残した薄味タイプ!出汁と絡める仕掛けあり??
緩く柔らかい仕上がり。薄出汁の浸透で淡泊ながらも、玉子本来の味わいを残すタイプと分類できそうです。白身はもちろん、卵黄の味わいには玉子そのものってなコクがあり旨し。これなら「そのまま味わう」「出汁に絡めて味わう」「サイドメニューに移動させて遊ぶ」など、いろいろ選択肢で楽しめます。私は前者2つで楽しみました。


さて先人のレビューを眺めていると気になる記載あり。味玉の底に当たる部分に切れ込みありとのこと。偶然なのか計算なのか、全く同じことがここでもありました。これは計算でしょうね・・・。滋味を残した薄味タイプですから、スープの呼び込みとそのコラボを期待したい。この切れ込みには、そんな意図も妙に感じ取ったんですが・・・私は味玉についてはフェチ過ぎるほど変態なので、参考にしないでくださいー。嗚呼、味玉旨し!味玉にはハズレなし!。


<〆飯> ランチごはん:焼豚丼のデグレード?半レア肉に味タレが浸透!適度な満足感!
飲めないので、サイドメニューで憂さ晴らし。ランチごはん150円がありましたので、ついでに注文。特製+サイドメニューで、合計1100円也。このご時世としてはリーズナブルです。
イメージ的には、半レアチャーシューの端肉を集め、そこにタレと葱などを絡めて乗せたもの。このタレには胡麻油が隠し味に使われているので、とても香ばしく食欲もそそるといった感じです。さらっと食えて圧迫感ない満足感。プチ丼ってのもいいですね。
スープが気に入ったので、少しレンゲを使って垂らしてみる~。それもサラサラっと出汁茶漬け的に変化して面白いかも。私以外にも注文率が高かったです。
総じまして「美しく!明るく!優しく!そしてコスパ良し!穏やか旨さ沁みるよ崇高醤油麺!」
・・・と言う感動!。私にとっては「柴崎亭」「いしかわや」の系譜は実にドハマりなので、ドンピシャな旨さでした。八王子は遠いので頻繁にはこれませんが、塩の開始とか限定メニュー・・・冷やしなどエポックがあれば、是非再訪問確実ですよ!。これは激しく期待が高まります。などと感じていたら・・・6月から塩が始まるとのこと!?。この記事アップするころには、きっと気がそぞろになってることでしょう。ともあれ八王子でランチならここ注目!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!