あゝ疲れた・・・心も癒す蕩ける雲呑求めて満月へ!
これだけは紙とか押印とか提出とか・・・拭えぬ仕事があって密を避けつつ早朝に出勤。そしたら急にZoom会議に招待されて、いきなり仕事モード。さっさと用事だけ済ませて退社するつもりがその後も色々あって・・・結局、朝飯抜き、昼はドトールのジャーマンドッグのみ。腹ペコと疲れが一気に押し寄せつつ、夕方に戻ってきたのが三鷹駅でございます。
とほほ・・・フツーなら「中華そば みたか」へ突撃なのですが、まだ自宅で仕事せなあかんので、酒は飲めない。だったらこの時間なら「すず鬼」も考えたがガッツリ食い過ぎると仕事にならん。そこで閃いたのがこちら「満月」さんです。ちょうどその時の気分的にも合ってた様子ですしー。
<全体> 素朴な癒しが広がる麺顔!醤油ブラウンの出汁に透き通る雲呑!和むぅ〜!
あゝ来て良かったぁ〜これですよこれ!疲れたやさぐれオヤジを優しく癒しつつ、しっかりと食わせる程よいボリューム感覚。素朴そのものな雲呑麺イメージが何故だか見入っているうちに美しくすら感じます。肉・雲呑・味玉と計算された配置もいいね。
雲呑の薄皮が茹で上がった様は透明感すら覚える表情。醤油ブラウンが滲むから、まるで薄いベージュの羽衣のようです。更に今回「こってり」仕様なので、背脂の浮きが渦を巻いたり散らばったりして実に旨そう!。
<スープ> 背脂溶けてまったり!優しいエッジの醤油感!そして豚エキスの優しいコク!まさに飲み干す円やか旨さ!
あゝ穏やか!引っかかりなどなく、これぞあっさり醤油!。実に軽やかです。魚介ライトに甘味が広がると言った感覚もあり、また動物感も優しく滲みます。背脂コッテリにしたせいか、鶏豚ミックスと言うより、豚のエキスが伝わる感覚。豚も柔らかと言った印象です。軽く背脂が浮くだけでほんのりと色気が加わる!微かな肉厚さが上品!
醤油の輪郭が柔らかで、あまり塩気を感じず、出汁の甘さを下支えしてます。そして、個人的には淡い酸味を感じますが、あまりに繊細なので人によりけりかも。醤油そば!と言ういうような主張なくそのライトさが好きなのです。やがて麺とワンタンの皮の風味が溶け出し、炭水化物の風味や甘味としても滲むのもナイス。全体的にマイルドとなり、仄かに霞がかります。
<麺> 出汁を吸い込み甘味増す!ボコつく細麺!啜ると品やかなタッチ感!肉や雲呑を絡めて味わい尽くす!
多加水で小麦粉らしい薄い褐色。全体的には透明感があります。麺線に陰影を感じさせない細かめな縮れが旨そう。細かくボコボコしたフォルムで、全体的には素朴にで繊細にも感じます。180gと割と多めなのもナイスで、多そうに見えて苦もなく、スルスルと一気に食えてしまいます。
多加水系のしなやかな腰つきとライトな滑りはいつもの通り?。すすりあげると、マイクロボコボコ縮れが気持ちよく、口元や舌触り・・・喉奥へと高速に駆け抜けます。実は少し麺が変わったのかとも感じているのだが、詳細は不明(きっと思い込みか妄想:汗)。妙に甘みを感じました(疲れていたからか?)。汁の浸透もよくて熱ダレもせず、軽いモチモチ感で汁と麺の甘味を感じます。スパスパと小気味よく千切れ、奥歯でクチクチ潰れてゆくのがナイス。当然のようにワンタンの皮を巻き込んだり、貼り付かせたりしたところも楽しませてくれます。
<チャーシュー> 肉本来の味わい楽しむロース肉!淡白な滋味と染み込むスープ旨味一体感!
赤身部分が柔らかくて部分部分で割れるイメージ。そしてスープを多く吸い込む。脂身は殆どないんだが、肉本来味が楽しめるタイプです。スープを吸い易く味わいを浸透させるのが得意そう。本来ならこの肉でビールを欲するってな感じですな。噛み締めて味わい出汁を滲ませる肉は、やっぱり旨い!。デフォでも結構な枚数入ってた記憶で、個人的には特製気分で食えました。
<ワンタン> 滑るトロトロ感覚!破れそうで破れない皮!出汁で優雅に泳ぐ雲呑旨し!
超薄で、皮が超ビロビロでデカいタイプ。溶けあって塊にはなら図、ひとつづつ広がっては伸びたりします。そして超熱々。一口では大きすぎる上に熱過ぎて食えないのも、また楽しいのです。肉餡を中心に噛みちぎってしまうが、残ったワンタン尾ひれはフツーのワンタンのように器の中を漂う。
そんな薄皮タイプの割には大き目な肉餡です。シンブルな塩コショウの薄味粗挽き豚肉。薄皮の少し破れた部分から出汁を吸い込み中々味わい深いです。全体的にはボリューミーで、最後の食い終わりに近いところまで残り寄り添います。きっと麺とワンタンだけでも、かなり空きっ腹を満たしてくれることでしょう!。やはりここは名物ワンタンメンの店!。ワンタン絶品!
<味玉> 背脂の絡ませてコクアップ!優しい濃密感!素朴で飾らぬ仕上がりに出汁が滲む!
卵黄は全体的にネットリで微妙にハードめなジュレ状態です。舌の上でネットリと絡む状態で、出汁の熟したような濃密な旨さが舌全体に絡みます。さっぱり醤油出汁とも調和し卵黄本来の味もより出すようです。出汁に沈めますと背脂も寄せて貼り付きます。諸共にまとめて口の中へ入れると、やっぱりちょっとコクが増すようなイメージもあり!。旨味も足されて旨しです。
<メンマ> 素材の旨さに仄かで淡い酸味忍ばせる下味!歯切れ良い繊維質!
タイプ的には一般的な短冊型でフニャコリっとした歯応え。出汁の浸透がしっかりしており、おつまみには最適かと思われます。素材と下味、そしえ出汁を吸い込んだ味わいが、妙に今回はそそるね。醤油感もあるんだけど、素材感もあるというか・・・噛み締めると仄かな酸味もあるようで、なかなか好き。酒のつまみに最適そうです。
総じまして「疲れも癒すか身も心も蕩ける旨さ!山形酒田名品が三鷹で食えるこの幸せ!」
・・・と言う感動の嵐!。いやぁ〜もう何度か食ってる一杯だけど、疲れた時とかほっこりしたい時に食らうと最高に格別ですな!。特にオヤジ世代には心に響く味わいかと!。まだまだコロナ禍でもやもやした気分ですが、こんな時期こそ心にフィットする旨さかと!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!