ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3964】 しなそば天味 (東京・蒲田) しなそば 肉増し 〜玄人本気度100%!いきなりオヤジ泣かせな崇高しなそば誕生!

二毛作じゃなく業態一新とは!好きが高じたレベルじゃない本格感!
 


しなそば天味 (東京・蒲田) しなそば 肉増し 〜ラーメン食べて詠います

 

 近年、異業種二毛作ラーメン店が増えているような気がしますね~。ランチ限定で、焼き鳥店が鶏白湯を展開するとか、割烹料理が淡麗中華そばを出すとかは街中でも良く見かける風景。しかし本格天ぷら屋が、うどんそばならまだしも、ラーメンと言うのは覚えがない。スゲーなーって思っててよくよく調べてみたところ・・・二毛作じゃなくて、昼も夜もラーメン店に変更!業態一新だったんですね!。これはかなり驚き。ずーっと気になっていたのですが、ようやく訪問が叶いました。
 

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 さてその「天味」。天ぷら屋さんのをそのまま踏襲したという感じです。店内は小奇麗な和食屋と言う感じで大人が落ち着いて飲み食いできそなカウンターの店。むしろ券売機が置いてある風景に違和感を覚えてしまいます。まだ開店間なしで祝花で賑やかですが、券売機は「しなそば」系一本勝負で、大盛や味玉も未提供。これからどんな展開になるか、食う前から楽しみさせてくれますよ。
 
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<全体> もう嫌味なところが一つも見当たらない・・・佇まいがまるで支那そばアイコン!
 
 フロア担当は女性が2名。和食屋を思わせる柔らかい対応で、ランチピークタイムのため混雑で少し忙しそう。食券でメニューを告げて、これは時間がかってもゆっくりと待とうと思ってましたが、生産のロットの隙間にハマったか、異様に早く配膳が進んで驚きです。それがこの麺顔!。売上貢献にと肉増し!。
 

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 おおお!これは見ただけでパーツ全体がそれぞれ質感が高いのが伝わる!。そして日本の「しなそば」「中華そば」と言ういかにもティピカルな要素がありありとしており、もうアイコンのような堂々たる存在感ですよ。嫌味なところが一つもない。さすが一級天ぷら職人の食レベルと言う感じで、まさにオヤジ世代を泣かせる内容ですよ・・・。
 

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<スープ> 引っかかりなし!崇高なるスムースさ!軍鶏出汁がこんなにすっきりとは!
 
 もう席に着いたときからうんちく書きを熟読!。スープ表面を眺めると、すっごく透明感ある脂の膜がうっすらと流れます。東京軍鶏と軍鶏系の鶏ガラを使ってるとのことで、重厚な鶏エキスを想像してましたが・・・これがとても上品!。「いかにも軍鶏!」と言ううるさいアピールではありませんよ。低温で長時間煮出した姿がこの味わい。嗚呼、動物感ありつつ引っかかりがなく・・・重くないのに芳醇さもありなむ。もう何も足したくない気すら感じます。
 

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 そして羅臼昆布の滋味が利くぅ~。煮干や節系のそれとは違い、淡麗で奥深さがある旨味ですが、これが味醂の仄かな甘味とよく結びついているのが分かります。では塩気はというとこれが穏やか。生揚げ醤油というやつがカエシに使われているようで、銘柄は「日本一醤油」と「魁」。生揚げとは、火入れをせず本来の風味を残す一方で、濾過を一切しないタイプ。自然な旨さを引き算しないため、イキイキと感じるわけだね。そのため色合いの割には醤油感が豊かで明るいイメージです。こりゃ旨い!。
 

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<味変> 黒七味:一気に中華の枠こえて和風スパイシーの華やかさな風が吹くぅ~!
 

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 このまま素の味で満足したたので、薬味はスルーしようかと思ってたんですが、「黒七味」があるとなれば話は別。終盤に投入してみました。
 

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 和山椒の実がそのままゴロンと入ってる部分もあって、香りが実に高く出汁として役割を果たすほどに溶けてゆく・・・。関西のうどん出汁を彷彿とする部分もあり、スパイシーなのに柔らかい甘さ!とても華やかに感じさせる風という感じで、清涼感が味となって押し寄せるのが実に美味です。
 
 
<麺> 菅野製麺所:全粒入りストレート細麺!加水低めなのにとっても滑らか!もっとくれぇ~!
 
 菅野製麺と言えば、煮干しそばでよく見かけ低加水パツパツ麺がイメージ(自分勝手にね)。しかし真逆と思われる優雅さですよ。見た目は全粒が打ち込まれて風流さバリバリなんだけど、物腰がとてもしなやか。麺が比較的寄り添いやすく、後半にはスープの持ち上げが最大となって、味わいも深くなります。
 

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 また見た目の風雅さには創造ができない滑らかさ。やや薄黄色い部分に練り水の個性をかんじつつ、その延びを感じるようなしなやかさが気持ち良し!。ズボボボボボボボっと啜り上げるにはもってこいでして、これは思わず大盛か替玉を欲してしまう!。汁を少々吸い込んだ部分も甘味を感じさせる。奥歯で潰してクチリと音を立てるような柔らかさも素敵でして・・・腹いっぱい食べたいと思わせますよ!。
 

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<チャーシュー> 豚バラ肉は蕩けるながら上品な脂身!鶏胸肉はシルキーな舌ざわりで甘噛み!
 
 豚バラ肉と鶏胸肉の二種。肉増しとなるとこれが一枚づつ増えるようです。さて豚バラ肉ですが、これが出しゃばらない塩気と旨味。チャーシュー用のつけダレや煮出汁が、スープに違和感を与えません。スープの延長戦状に煮豚があるようなイメージで、しかも極度に柔らかい。箸で持ち上げると自重で崩れていこうとしますし、脂部分も適度に抜けがありライトに食えて甘味ありです。
 

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 逆に鶏胸肉は自身の淡泊な滋味に、吸い込んだ出汁が溶け込む旨さで酒を誘うような旨さ。当然しなそばにもマッチするんですが、何かに絡めて食うというより、単独で味わいたい上品さがいい感じです。
 

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<他具材> 青菜とメンマも質実とした箸休め!
 
 ほんとに隙がない一杯。メンマは熟成感があり歯応えも柔らかくて切れやすい。これも出汁感と一体化しており、馴染みやすいです。また青菜は小松菜と思われ、上質なお浸しの感覚。葉の部分はフレッシュな青さが甘くも感じる一方、茎部分は淡い苦みがほんのりと響き、一杯の味わい全体の中でアクセントを感じさせます。これら全体のセンスからきっと・・・味玉もそうとう美味そう!。早い登場が待たれます。
 
 

 

 
 
総じまして「玄人本気度100%!いきなりオヤジ泣かせな崇高しなそば誕生!」
 
 ・・・と言う感動!。蒲田もラーメン銀座だが、見渡すとありそうでない分類なのかも?。今後のメニュー展開はどうなるのかと、もはやそっちが気になってしまってる!。塩バージョンなど勝手に期待だな。ともあれ早く大盛と味玉リリースをお願いしたい。ここは激しくおススメ!。そんな応援と今後の期待を感じつつ、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
東京都大田区西蒲田7-32-3 メゾンアストリア1階