ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3581】 神保町 黒須 (東京・神保町) [限定]広島県産牡蠣の塩蕎麦+[限定]ガーリックソルトペッパーの和え玉

牡蠣好きにはたまらない限定求めて・・・神保町
 

 

 なるべく「限定ラーメン」の情報は見ないようにしているのだが・・・迂闊にも目にしてしまったから仕方がない。ラーメンヲタクも長年続けていると、そこそこ訪問経験だけは増えてくるが、「限定ラーメン」まで手を広げると収集がつかなくなる上に、食いたくてもタイミングが合わないで悶々と過ごすことに陥ってしまう・・・。そこである時期からはデフォルトしか食わんと心に閾値を決めたのだが、元々意志が弱い性格なので、ずるずると食う事がたまにあります。しかし今回は「牡蠣」とくるから無視できなかった!。無類の牡蠣好きカキ星人なオレですから、ちょっと私用があって休暇をいただき、そのついでにホイホイと「神保町黒須」さんへとやって参りました。
 

f:id:TOMASSOON:20190128114226p:plain


 
 またここ2〜3年の傾向としては、一気に二郎系が減り、そして「塩ラーメン」に興味が傾いている気がします。塩系ウリの新店舗はそこそこ攻めてきたかも・・・。そんなことをさる御仁に世間話的に話したところ、「やっと気づきましたか、塩ラーメンは本当に旨いということに」なんて諭されました。オレもまだまだであります。ま、そんな事ですから「黒須」さんの塩もかなり好き。そして「牡蠣の塩蕎麦」という好みのダブルエッセンスですから、もうこれは食う前から、ボーダーラインを既に越えておりました。
 

f:id:TOMASSOON:20190128113458j:plain

 
 
 ちょっとお高いです。1200円也。しかしこれが抵抗なく払えてしまう・・・限定の罠にホイホイと喜んで入ってゆきましょう。そして店内ポップにはすぐ横に「和え玉」の限定も告知されており、自然と二つ目に入るように立て掛けてある。嗚呼・・・やっぱり今しかねぇ、やるなら今しかねぇ・・・またまんまともう一つの罠に喜んで入ってしまうのでありました。給料日過ぎだばかりだから、こんなこともできるのであった(汗)。
 
f:id:TOMASSOON:20190128113434j:plain
f:id:TOMASSOON:20190128113423j:plain

f:id:TOMASSOON:20190128113446j:plain

 

 
 
 
<全体&スープ> 明るい芳醇鶏コクに、全く喧嘩せず沁み入る大粒牡蠣の滋味エキス分厚く!
 
 午後から仕事があるのが悔しい。ここにはハートランドビールが置いてある。少しくらい・・・小瓶くらいなら・・・と悪魔が囁きます。しかし酒で失敗したビジネスマンを3人ほど知っておりますので(爆)、思い出すと背筋が寒くなりました。悪い手本たちに心の中で手を合わせつつ、しみじみ人生紙一重であると感じてた頃に、ささっとアジアンなスタフさんから丁寧至極で心地よく配膳を受けます。それがこの麺顔!。
 

f:id:TOMASSOON:20190128113510j:plain


 
 おおお!まさしく牡蠣じゃぁ〜塩蕎麦じゃぁ〜牡蠣塩蕎麦じゃぁ〜。牡蠣のプリプリな風貌と大粒サイズに心の中では小躍りです。また塩スープの明るいイエローがすごく明るく痛快。リポビタンDか、メローイエローに匹敵する明るさ。これは鶏油の凄みが成せる感覚と思われ、鶏と魚介系の旨味のマリアージュといった感じです。また薬味にもこだわりあり?。春菊にライム・・・そして薬味ネギは白くて揃った長方形が美しく全体に散らばる。
 

f:id:TOMASSOON:20190128113823j:plain

 
 
 たまらずレンゲでひとクチ啜りますが・・・上層の油膜を掬い取ったために、まったりとした鶏コクの味わいと朗らかな塩気が広がります。まさに食べ応えある動物感だと思って次へと味わい続けると、ふたクチめからいきなり、牡蠣の風合いがジュワーっと広がり始めるじゃないか!。まさに牡蠣エキス!といった柔らかい滋味。大人の風味と感じるタイプで、割とダイレクトに感じを出してるねー。ほんのり熱の通ったレベルの牡蠣エキスに近いものがある。柔らかい海のコンフィという感じだが、オイルで熱通ししてないだけに、本来の磯っぽい味わいがしっとりと残るという感覚です。嗚呼・・・貝好き牡蠣好きならハマるはず。
 

f:id:TOMASSOON:20190128113836j:plain

 
 
 さらに食い進めると、鶏コクと牡蠣エイスが攪拌されて、とてもいい感じでバランスを取ります。50/50のせめぎ合い。薬味のネギはどちらかと言うと動物系に味方しますが・・・実は上に乗っているライムが牡蠣の味わいに加勢します。
 

f:id:TOMASSOON:20190128112510j:plain

 
 
 
 
<薬味> 実はライムが決め手なり!牡蠣エキスが一段と広がる旨味へ昇華!
 
 単なるお飾りじゃなく、質感もフレッシュだし、分厚目なスライスになってます。これはしっかりと絞りかけましょう。箸を両手に持って右端と左端に突き刺す。ぐぐっと先っぽが突き抜けるくらいに深く。そして両方の端を反対方向にゆっくり回し、ライムのリングを捻れさせるように絞るのだ!。先日の新年の宴会で、ワカサギフライにレモンを同様にやって絞りかけてたら、若い社員から器用ですねと感心されたので・・・・一応簡単にコメントしましたー。
 

f:id:TOMASSOON:20190128114022j:plain

 
 
 もちろん、ライム汁は牡蠣の上にダイレクトにかけました。ただやがてスープにも溶ける。牡蠣の旨味に酸味が加わると、磯っぽ風合いが一気に消えて、むしろランクアップしたような旨味に変貌。この反応が汁にも滲みますので、一気に汁全体が明るく感じるのです。酸味を絞っても酸っぱくならないのでちょうど良い。実はこのライムの有無でこの一杯は大きく感じかたが変わってくると感じています。
 
 
 
 
 
<麺> 三河製麺: 滋味利いた旨汁を〜バクバク吸い込むモチモチ系平打ちボコボコ麺!
 
 麺は、限定用の別チューニング。こちらのイメージとは少し違った平打ちタイプで、加水は高め。ボコボコとした形をしており、ねじれも感じられます。汁なし系やつけ麺系にも通用しそうな風貌と質感。風合いよりも汁吸い込んで、ツルツルモチモチと味わうタイプだと分かります。
 

f:id:TOMASSOON:20190128112551j:plain


 
 この麺の相性が非常に良いね。繊細な滋味含むスープですから、ナチュラルに吸い込む麺がいい感じ。汁を存分に吸い込み、クチクチと奥歯で潰してゆくと甘みすら感じます。ただ美味すぎてもっともっと食いたいと思った途端に、無意識に飲み込んでしまう。これにより喉越しも早めに感じることになりますが、それも悪くないシルエット感です。150gはあったと思え、もっと食いたいと思えど大盛りの設定はないのね・・・。和え玉か肉めしも旨い店だから、そちらもおすすめ。特に肉飯は150円とは思えぬ味わいなので(今回は和え玉にしてしまって説得力が低いんだけど・・)。
 
 
 
 
 
<牡蠣> もう何も言葉が要らない? プリプリでミルキーな磯の滋味は大人の味わい!
 
 広島県産牡蠣。今が旬ですね。先日テレビで、牡蠣の安全性基準は県単位で微妙に違う?ようなことを言っておりました。広島牡蠣と言えども、水揚げ地で微妙に違うんでしょうかね。細かいことは専門家じゃないので悪しからず。ただブランドを確かに感じる大粒なプリプリ感が実に美味そうで・・・事実旨いです。
 

f:id:TOMASSOON:20190128113849j:plain

 
 
 美味さの源、グリコーゲンがめいっぱいに含まれはち切れんほどの状態です。熱々スープに浸っていますが煮上がった感じはせず、芳醇な海のミルク的な旨味がプルプルと揺れながら、口の中で溶けてゆきます。海の旨味をそのまま味わうような幸せ感。これに尽きますな・・・。夏に食う牡蠣も旨いがやはり冬の肉厚な牡蠣の方がそれっぽいよね。関西転勤時代には、牡蠣は「うどん」でよく食ってました。出汁を軽く含んだ牡蠣の身って旨い。当時は鰹出汁を含ませ味わってましたが、鶏エキスを含んだ牡蠣ってのも喧嘩せず、逆に旨味が膨らむもんなのですね。これはちょっと嬉しい。
 
 
 
 
 
<チャーシュー> この店は半レアチャーシューが実に得意なのである〜!牡蠣に負けない迫力!
 
 実は、牡蠣一辺倒ではなかったのだ。こちらの半レアのチャーシューは、めちゃめちゃ旨い。そして美しい。大判の肩ロース肉で、それなりに厚みを感じる。薄い塩気だけで、肉身の味がしっかり感じられるし、極度に柔らかさを感じます。また脂身の甘みはとろけるようで、スープの熱でいい感じに仕上がってますから、舌に乗せるだけで旨味を感じるようです。これは一枚一枚を、開けては眺めて、しっかりゆっくりと味わい倒しました。嗚呼、牡蠣に負けない迫力の美味さなり!。
 

f:id:TOMASSOON:20190128112638j:plain

 
 
 
 
<味玉にハズレなし> 出汁の浸透と熟成を感じる濃密な味わい!甘味と塩気の共演!
 
    大粒牡蠣の反対側に位置しておりますが、今回だけは存在感控えめに感じてしまいます。しかし、しっかり見つめますと、L玉サイズのしっかりした作り込みを感じる味玉には違いありません。薄く出汁が浸透しているようですが、割ってみると全体的に均一浸透しているので、深さを感じます。卵黄も飴色に輝くようなオレンジ色して、ネットリとしています。味は熟成を感じさせるような粘りと甘み。舌に絡みつく旨味を知る一方で、それなりに塩気も感じさせます。玉子は塩味で!と言う方にも納得のいく味風景。甘みと塩気が拮抗しているようなバランス感覚。これは飽きない旨さ!。嗚呼、やっぱり今回も味玉にハズレなし!
 

f:id:TOMASSOON:20190128113913j:plain

 
 
 
 
<和え玉> ダブル限定!塩味っぽいネームングだが〜実に痛快旨しな醤油ダレ!極細麺!
 
ガーリックソルトペッパーの和え玉」と聞いて・・・塩味だと思い込んでた。しかしお醤油ベースでした。醤油だれにニンニクがすり下ろしてあり、ニンニク醤油系になってる。そこにマジックソルトのような洋風味なペッパーが降りかかっており、仕上げにライムをここでも搾りいれるという酸味で調整と調和を施すのです。これが実にパンチが効いており、また酸味の味も柔らかく、いくらでも食えそうなほどに食欲を刺激する美味さ!。
 

f:id:TOMASSOON:20190128114033j:plain

f:id:TOMASSOON:20190128112659j:plain

 

 また麺が極細で芯を残す仕上がりがまたいい。鶏油が醤油だれに絡むが、それをまったりと絡みつけます。そのオイリーなタレと、麺のスカっとした風合いが、風味のコントラストを形成してヴィヴィッドな美味さと感じさせます。あとは自分の咀嚼でオイリーと麺風合いを一体化させるのみ。ここにニンニクとペッパーの香りがもう一回刺激を与え、一度収まりかけた食欲を再び復活させてしまいます。
 

f:id:TOMASSOON:20190128112823j:plain

 

f:id:TOMASSOON:20190128112449j:plain


 
 ここでも半レアチャーシューが一枚、デデンと盛られており、立派な一品として成立させるプレゼンスの高さがすごい。300円がとても気持ちよく払えます。
 

f:id:TOMASSOON:20190128112807j:plain

 
 
 
 
総じまして「真冬に痛快さ極まるご褒美的馳走麺!後悔する前に食うしかねぇ一杯!」
 
 ・・・と申せましょう。これは牡蠣好きな東京人なら一回食っといて損はなし。牡蠣苦手な方なら、レギュラーと合わせてこの限定の和え玉なんていかが?。限定メニューは深みにハマるので罪なやつなんですが・・・陥る快楽感に身を任せきるのも楽しからずや。今日も満足でしたー。そんなダラけた感覚ですが、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。

f:id:TOMASSOON:20190128115644p:plain

 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
YouTubeにまとめてみました!

関連ランキング:ラーメン | 神保町駅九段下駅竹橋駅