時々無性に食べたくなる「わんたんめん」。あの「トゥルトゥルッ!」とした皮の部分と、肉餡から噛むとほとばしる汁とかが最高で、気がつけば、口の仲がやけどだったりすることもあります。町中華やラーメン店で見つけたら、まず有力候補にはなりましょう。店によってもこだわりがでます。表記だって「雲呑」「ワンタン」「わんたん」とバラつくし、麺も「麺」「めん」「メン」と組み合わせも一定感がない。










また一言で「ワンタン」って言ってもタイプが違う。例えば3タイプ。
1)本来は「皮」にあたる部分がワンタン!ということで、餡が豆粒タイプ
2)てるてる坊主みたいに、肉餡がぎっしりと入っているタイプ
3)それらの中間というか、餡と皮のバランス良く、いわゆる金魚タイプ










普通のピックアップじゃつまらないので、今回は、【塩】系にこだわりたいのでまとめてみました。また、プラスαとして、「白だし」「白醤油」のケースも、参考欄に乗せておきました。
- 中華そば こてつ(下北沢)塩ワンタン麺
- らぁ麺 すぎ本(鷺ノ宮)塩ワンタンらぁ麺
- 麺や 金時(江古田)塩ワンタン麺
- 饗 くろ㐂(浅草橋)雲呑塩そば
- 美志満(桜台)塩ワンタン麺
- らーめん雅ノ屋(本郷三丁目) 塩わんたんめん
- 鬼そば藤谷(渋谷)鬼塩ワンタンラーメン
- 十二社 大勝軒(初台)ワンタン麺・塩
- 素和可(高円寺) 塩ワンタンメン
- 再来軒 (用賀) 塩ワンタンメン
- <ご参考> 塩ではなく「白醤油」を使った系統
それでは行きます!
中華そば こてつ(下北沢)塩ワンタン麺
最初の一発目は、現時点で私が一番気に入っている店の一つを挙げさせてください!。この店は、コスパがいいのが印象的で、美味い塩ラーメンを提供してくれます。そして、偶然に開店記念日に訪問したことがあって、その時にサービス提供された、ワンタンが異様に美味かったのです。そうなれば、それら二つが合わされると、絶品でないわけはないのです!。
餡は上述の例でいうと金魚タイプのワンタン。ポピュラーなワンタンですが、ラーメンとしてもビシッと決まっているから、ワンタン投入されても崇高感が半端ないです。ラーメンのトッピングとして食べるもいいですが、お酒のアテとしても成立する上質感は、なかなかのもの!。因みに、この店に行くと必ず冷酒をあおる私です。詳しくは下記にて!。
らぁ麺 すぎ本(鷺ノ宮)塩ワンタンらぁ麺
あの「支那そばや@戸塚」のラーメンの鬼「佐野実」氏のもとで修業なされた方の店。今でも東京の人気店の中ではトップクラスですね。このお店はどれを食べても旨いし、安心感が高いのですが、特に塩ワンタンらぁ麺がおすすめです。
スープは鶏中心で魚介がじんわりと浸透する旨み。これに全粒混じりの風味よい細麺がからむから、おいしいわけです。ワンタンは、皮が尾ひれのように長く、すべりを楽しめるもの。肉餡は、シンプルな塩中心の味付けで、生姜などで補強してはおりません。それだけ素材と腕前に自信ありということでしょうか。詳しくは下記にて!。
麺や 金時(江古田)塩ワンタン麺
2012年頃?急に江古田で開店したときは、いきなり旨い新店舗だったから衝撃的でした。千葉県銚子市からの移転で、こちらに来てからは、評判がうなぎ上りで、確か賞もいただいたはず。最近では、汁なし担担麺の方が、露出度が高い気がしますが、こちらの塩系は特におすすめです。
まずそのスープの透明度がすばらしく、ワックスがかかったみたいな煌びやかさ。こちらも鶏の旨みの芳醇さを見事に抽出しております。麺はきめ細やかでしっとりしたようなイメージ。こちらは、大判の平状ワンタンの折り返しタイプです。肉餡には軽く香味を加えるみたいに、生姜の風味がこめてあります。少し中華屋風のテクニックみ見え隠れしていい感じ。詳しくは下記にて!。
饗 くろ㐂(浅草橋)雲呑塩そば
こちらも東京では有名店。ラーメン本など露出度が高い店だし、ときどき食品会社とコラボしたカップ麺を、コンビニなんかで見かけたりもします。セカンドブランド戦略も当たってるし、何を食ってもハズレないでしょう。
そばと言うから、すこしクツクツした細麺が合わせられています。丸鶏のエキスがアピール度高く、魚介出汁とのバランスがここも申し分ないですね。ワンタンは尾ひれが長く、大ぶりの金魚みたいなタイプ。しかも、小エビのプリプリ感と、鶏ひき肉の淡いコリコリ感が楽しめる二種ワンタンです。なかなか質感高いワンタンなので、これもおすすめ!。詳しくは下記にて!。
美志満(桜台)塩ワンタン麺
西武池袋線沿線も、いいラーメン店が集まるエリアです。桜台には、直系二郎や名物タンメンのほか、名店がぞくぞくあるのですが、その中でも個人的に一番気に入っているのは、このお店かもしれません。こちらのご店主もいろいろな店での経験を重ねておられ、桑ばら@池袋でも研鑽とあれば、塩スープもかなり期待ができるというものです。
いろいろ経年によって若干の変化があるかもしれませんが、私の記憶では鶏油を香味として前向きに活用しておられ、ググッと鶏エキスを感じさせる上に、華やかな印象を残します。麺も少し平たいのを使ったりして、ちょっとづつ店のオリジナリティを醸し出してます。ワンタンもそんな感じで、ここのは、平状で大きな長方形タイプ。肉々しさと皮の滑らかさを、両方同時に楽しめるのです。詳しくは下記にて!。
らーめん雅ノ屋(本郷三丁目) 塩わんたんめん
こちらは、個人的には「御茶ノ水」から歩くのが多いです。あまり露出度が高くないお店ですが、なかなあ腰据えたいい仕事をしていると思うんですよねー。だから一時期、近くにある「大至」とよく交互に利用したような記憶。
特に印象的なのは、塩スープが淡麗な煮干系で、一般的な鶏コク中心のそれとは一線を画するんです。鶏と煮干のバランスがいい感じで、淡いニボ感が鶏ガラスープに溶け込み、クツクツした細麺と合わさってます。ワンタンは、わんたんの尾ひれのスベりを中心に楽しむ餡少なめタイプ。一番馴染みがあるかな。等身大の和やか塩わんたんめん。詳しくは以下にて!。
鬼そば藤谷(渋谷)鬼塩ワンタンラーメン
ものまねタレントのHEY!たくちゃんがオーナーの店。色眼鏡で見てはいけません。渋谷センター街にあって、その中ではかなり旨い部類だと私は思ってます。特に塩系へのこだわり姿勢は素晴らしいです。海老塩などにも手を広げて、ますます本業の方が心配になったりして(笑)。
ざっくり言って「佐野JAPAN」系の味わい。鶏の芳醇なコクに魚介がしのびますが、焦がしネギ油の香味がとても食欲を刺激します。ストレート細麺もクチリと歯ごたえを感じさせるタイプで。まさしく王道ですね。そして、程よい三角巾のワンタンに程よい肉餡が入って織り込まれている。また肉餡も、シンプルな粗挽きひき肉に塩味がプラスされたという馴染み深さです。渋谷なら機会があると思います。こちらもおすすめです!。詳しくは下記にて!。
十二社 大勝軒(初台)ワンタン麺・塩
ちょっと変わったところをご紹介。大勝軒系にもワンタン麺を出す店があるのです。しかも「塩ワンタン麺」は、滅多にお目にかからないでしょ?。それがここにはあるのです。一応、覚えておいてほしいのは、食券を渡すときに「塩で」と一言要るということ。でないと普通の魚介醤油系になってしまいます。
やはり「大盛りの殿堂のひとつ」大勝軒ですよ!麺と汁のボリュームはともかく、ワンタンも心なしか多めで大きめ。チャーシューとメンマを圧倒している麺顔です。それでいて、シンプルで優しい味付けだkら、いくらでも食えそうな気がする!。あまりメディア露出度高くない店ですが、穴場かと思われます。詳しくは下記にて!。
素和可(高円寺) 塩ワンタンメン
高円寺も東京屈指のラーメン激戦区。他と少し違うところは、ディープさが街に溢れるというところでしょうか。中央線沿線の中で、一番物価が低いような気がします。以前、私が「高円寺のワンコインラーメン」を厳選して報告した通りですので、ご参考まで。
そんな庶民的な高円寺にあって、崇高系な味わいを追求するのが、こちら「素和可」さんです。すぐそばに、「七面鳥」という街中華があるのが、とても対照的。こちらの塩ワンタンメンを勧めるのは、「シソ油」を香味油としてアレンジできるという点です。スープの色合いも少し緑がかった感じで、塩淡麗に和風ハーブが色めく味わいが格別なんです。詳しくは下記にて!。
再来軒 (用賀) 塩ワンタンメン
最後にこれを挙げたい!。私的には、東京で一番ハートフルな塩ワンタンメンがここにあるとお伝えしたい!。いわゆる街中華のジャンルにあって、その質感たるや美しき哉。鶏ガラ系の染み入る旨味と、レトロな風合いの麺が絶妙なのです。
ワンタンも可愛い感じでとてもお気に入り。女将さんのお人柄がのりうつったかのような、優しさです。おそらくこの店を悪く言う人はいないでしょう。価格的にもお優しい〜〜。用賀って本当に仕事もプライベートも縁がないので、なかなか行けないのですが、塩ワンタンを見るたびに、ここを思い出してしまう。詳しくは以下にて!。
<ご参考> 塩ではなく「白醤油」を使った系統
本当は次の2店舗を外せないと思っていながら、塩ではなく「白醤油」とお店もご主張なので、ご参考までに。ここは、うだうだ言わず、一回行っとけ!一回食っとけ!ですよ!!
八雲(池尻大橋)白だしエビワンタン麺
ラーメンデータベースでも、ずっと数年間、上位にランクインし続けている名店ですね。この店で食ってから、わんたんめんにハマる人も多いはず。
わんたん以外にも、麺顔、チャーシューを見れば「八雲」とわかるトレードマーク。詳しくは以下にて。
いそべ(矢口渡)白旨にこにこワンタン麺
こちらは、「八雲」で経験を積んだ方の独立店ですね。それは麺顔をみれば一目瞭然。
個人的には、こちらの方が通いやすいのでよく利用しています。そして遜色ないレベル感ですし、オフィスの同僚にもよく進めています。
以上、塩ワンタン麺の世界を、多少強引にまとめてみた次第。きっと、この中に好みの一杯があるはず。大切な人との週末ランチなどにいかがでしょう。