ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1739】 中華ソバ 素和可 (東京・高円寺) 塩ワンタンメン


 この3年間は、毎年激動の連続でジェットコースターのような体験ですが、先日また大きな組織の話などを聞いたわけで、嗚呼・・・またかよ〜と、もう溜息しか出ませんわ・・・。しかし、こうも連続してあると段々と感覚が麻痺してくるというか、抵抗力がつくというか、「自分自身でコントロールできないことに悩んでも仕方ね〜」って思えるわけです。なりたいもんとか、ありたいものとのGAPで悩むのは無駄なのよね・・・・・。「受け止める」という事実が大事だと、この年齢になってようやく実感できたような感覚です。ただ、単に名刺が変わるだけなのよと乾いた気分で、今日も晩飯ラーメン求めてさまよう・・・・。今回は、高円寺で途中下車です。








 とは言ってもいろいろと頭の中で整理したくて、落ち着いた店で、淡麗上質なものを食いたい気分。「素和可」さんに吸い寄せられました。こちらは店箱もなかなか広くて、ゆったりとしているし、まず混雑したところに遭遇したことがない(いいことか悪いことかは別にして)。今回も予想通りの展開でしたが、先客ゼロってのも少しさびしく感じるので、ついつい応援したくなる。今日は香味油をデフォルトでお願いしてみるとして、基本の味わいを確かめてみました。












【スープ:煮干しの軽やかさが印象的な・・・・淡麗ワンタン麺スープ!】


<煮干しと昆布の旨みがしみじみ感じ入る塩ダレがイイね!>


 配膳の瞬間、店の雰囲気とマッチするというか・・・非常に落ち着いた麺顔。それも大人の顔をしているような渋さがありますな。ワンタンメンといえば、ワンタンがのるだけなようで、そこに華やかさとアミューズを求めがちなんですが、一幅の絵のような納まりの良さを感じ取ります。店の静かなBGMもあってか、ダンディーワンタンメンといった感覚。







 そういえば、前回は香味油を「シソ油」にしてもらってとても興奮していたのだっけ。デフォルトの塩味はすでに知っているのだけど、何度でも思うが程よい淡麗ぶりですね〜。塩のパンチは皆無で、旨さのバックアップに徹しているスーパーサブな立ち位置。そして主役は、煮干しや昆布に優先度を置いたような、魚介のムード。甘さもコクもとても大人しいながらも、十二分と思えるのはバランス感が秀逸だからか? こちらのスープだけは、酒をやりながらでも十分堪能できると思えるのです。一言でいえば「あっさり」だけど、そこに・・・淡すぎる春先のジャケットを羽織ったようなほんわかした雰囲気・・・(妄想中)。









<あっさりと優しい鶏ガラの感覚、オヤジ泣かせ・・・>


 定番の鶏ガラ主体の動物系のコク。そこに香味油を配合してゆったりとしたコクまろを演出してますが、鶏油のような色っぽさを感じさせないところが、和のラーメンだな〜と思わせてくれます。まるで植物油のような軽やかさでおまんがな!これオヤジ泣かせでっせ・・・。魚介の落ち着きに気を取られがちですが、春霞のような鶏コクも素晴らしい。シソ油も良かったけど、デフォルトも捨てがたしやね・・・。












【麺:芯を感じる淡い覚と、汁を吸い込み消えゆく儚さが両立していい感じ】


<淡いアルデンテ越え感じるしっとりした芯がええねん!>


 こういう漆喰を連想してしまうような、目が詰まったようでマットでアイボリー色をした 麺は、無条件で好き! いかにも国産小麦100%使用なーーんて宣伝文句が頭に浮かぶのは、ヲタの証拠です。綺麗なストレートで全体を見ても流麗な姿。この麺は気品ありと私がいうと、説得力がないばかりかはしたないように思えます。


 でも前歯の当たりは、潰しこみが程よく効いていて、淡くクツクツと感じさせ、淡いアルデンテ越えを感じます。細つけ麺にして、少し濃い出汁に浸してみるとどんな表情に変わるのかなど、試行を考えるのがつい楽しくなってしまう。いろいろ可能性がある麺ですな。そろそろ、つけ麺回帰してみたろかしらん・・・。








<汁を染み込ませるとラブリーなスベり心地>


 汁を吸うけど程よいかも。元からしなやかな麺だから、吸いすぎて台無しになりそう。だけど、そこはだらし無くならないところが好きかも。後半の残り2〜3口程度の時点って、麺の汁吸いが高まるタイミングと感じているけど、ちゅるっとした感覚があって、飲み込んだあとは口さみしい。食ったあとの満足感が確かにあるね。







【具:これ食って・・・ようやく分かってきたワンタンの味わい】


<小さめの餡が程よく生姜が香り、滑らかに吸い込まれる>


 これは羽子板羽根タイプのワンタン。勝手にそう分類させていただきましょう。これに対局にあるのは「てるてる坊主タイプ」。肉餡とワンタン(皮)のバランスを鑑みてもらえると、その違いにピン!と来ていただけるかと思います。このワンンタンは、餡は飾りでワンタンの滑りを楽しむに重きを置きます。また、すべりを重きに置くタイプでも、薄い厚いでまた趣が違う。まず薄いほど滑りに対してエキストリーム・・・・「スベり」重視という感じ。一方、厚めだと一反木綿のごとく、滑りよりも舌や口内に「張り付く」感じに趣をありなタイプ。







 さて、このワンタンは?というと、「羽子板羽根」×「張り付き」タイプということになります。餡は小さめとは言え、個性を発揮せんと薄塩味の中に、粗挽き食感と生姜の風味を感じさせる。また、ワンタンは標準からやや厚みを感じる程度で、舌全体に一瞬はぺったりと張り付くような覚えあり。








<とても定番ながら品のあるバラ肉チャーシュー>


美しい「関東ローム層」のようなバラ肉チャーシュー。薄い醤油系のタレに深く浸っていて、熟成がよく効いたような風合い。皮に一番近い部分だけに深みを覚えるブラウンが印象的です。実はそのブラウン部分が最高に美味し!皮下脂肪で一番透明感あり芳醇なコラーゲンが、サラサラとしながら舌全体に広がります。これだから脂はやめられないかも。この高品質が麺顔一面に広がりを見せるなら、チャーシュー食って詠うシリーズに鞍替えしてもいいかもしれません。ただ・・・2枚は少し寂しかったかも。もっとくれ〜、うまいんんだから!







 総じまして、「都内で一番落ち着いて食える、塩ワンタンメン」とだけ申し上げておきますが、ごめんちゃい。何が落ち着くって? そりゃ〜、麺顔と店内の混雑しない雰囲気。そして味わいですよ。店箱も広いし清潔感もある。お若い店主が一人腰据えてるってところもナイス。新宿からこの近さでこの落ち着き感はすごくいいね!高円寺と店の雰囲気があってるかもよ。こちらは、先日まで随分と再訪問せずに放置してましたが、今後は増えるかもしれん・・・・。納得のうまさです。疲れたり、弱っているとき、ここに来る。なので詠います!



   ざわざわと
   立て込む仕事
   やっつけて



   戦士の疲れ
   癒す雲呑



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




関連ランキング:ラーメン | 高円寺駅新高円寺駅東高円寺駅

ぞめき伍 個性派 徳島 高円寺 阿波おどり個性派

ぞめき伍 個性派 徳島 高円寺 阿波おどり個性派