ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3175】 楽観 武蔵小山店 (東京・武蔵小山) 醤油の煮干つけ麺 大盛 ~計算されたザラつき感覚の妙技!素朴と斬新の狭間なる醤油煮干!

<孤軍奮闘でも手を抜かず、明るい対応は応援したくなるね>
 
 プロジェクトによっては、筋が悪いってのがあるよね。最近ちょっと片足を突っ込んでしまっているんだけど、ビジョンとゴールのイメージは理解するものの、現実感が無かったり、リソースと時間に限りがあると、結局小さくまとまらざるを得ない。そして風化してしまうのが目に見えて来たりする。それでも、そこで踏ん張ってるヤツを見ると助けたいんだが、果たして自分に何ができるのかと、思わず考え込んでしまう・・・。
 

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 そんな頭でいたものだから、こちら「楽観@武蔵小山」さんのスタフが何だか気の毒に思えてきた。ランチタイムピークでほぼ満席。そして一人オペレーション。みるからに大変そう、手が足らないみたいで、その一所懸命さがビシビシと伝わってくる。手のかかるつけ麺を注文してしまった。「醤油の煮干つけ麺」と書いてあったので、煮干に反応してしまいました。後客さんがやってきて、両替をお願いする。
 
 店:「・・・・すみません、大変申し訳ないですが、ちょっとお時間ください!」
 客:「あ、いいですいいです・・・焦ってないから待ちます」
 
 お客さんもいい人みたいで良かったねー。そうなのだ、現金を受け渡すと手袋外したり、殺菌の手洗いやり直しなど手間がかかるうえに、一人だと調理全体がストップするんだねー・・。とてもじゃないけど、私は「領収書ください」などとは言えなかった(苦笑)。
 
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 それでも、内心忙しいそうなんだろうけど、笑顔と接客までも手を抜かないところがいいね。思わず応援してしまう。そんな私に協力できることは、食べ終わったら器を台の上に乗せるとか、ふきんでカウンターを拭いてから退席する程度なんだがー・・・・。
 
 
 
<醤油強めの煮干感覚が独特!!煮干がクランキーにサクサク!>
 
 そもそも「琥珀(醤油)」を食べに来たんだが、楽観さんも今では、いろいろな趣向のラーメンをグループ展開してるよね。六本木で煌めくような醤油スープを初めて食ったときは、衝撃的でした。それ以来、クリアーなイメージを個人的には持っているんだが、見本を見ずに注文したそれが、配膳されたときは少しばかりイメージギャップで面白かったです。
 

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 おお!?見るからにザラザラエキスの浮遊感!素朴さあふれる煮干層!ってな感じで、その風貌からは滋賀県の「信楽焼」の地肌を連想してしまいます。いわゆるニボニボ濃厚パンチで攻めてくる感じが、ニボシスト魂に火をつけます。そんな感じでレンゲを差し入れると、煮干層がささーっと別れる。そして醤油ベースのつけダレが顔をのぞかせるのです。確かに「醤油の煮干つけダレ」だね。
 

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 レンゲで一口すする。そして飲み込むつもりが、自然と顎が動く。がりがりと粗めの浮遊物を奥歯で潰してからでないと、喉の奥で引っかかりそうだから。そして嚥下したあとに感じるのは、ニボ苦みではなく、ニボしの甘味です。ニボっとした香ばしさには、苦みも感じられるが、全体的には甘さがメイン。動物系のベースはあり顔を出さずに、完璧な黒子に徹している感じです。これが醤油の円やかさに非常にマッチしており、見た目とは裏腹にとても優しい味の輪郭。
 
 このつけダレの一番の面白い点は、【ザラつき】が複雑なのだが、計算されたような引き際です。玉ねぎのみじん切りが結構はいっている。これは煮干とも相性がよく、粗めのザクザク感が楽しめる。そしてもう一つ、ザクザク感ではなく、ガリガリカリカリ感があり、次第にグニグニ感に最後は変化する物体があります。それは、煮干しが粉砕されたものと思われました。これが快感なる歯応えを演出しています。
 

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 液体の中にあって、まるで乾いたようなカリカガリガリと奥歯で砕ける「クランキー」な感覚が、ほかに似たようなのを思いつかない。かみ砕いたあとに、旨み甘味をじわじわと感じる。これが玉ねぎ粗みじんと混在しているから、玉ねぎの「ザクザク」感と混然一体となって、コラボした歯応えに代わります。さらに、麺の絵に別盛りしてあるメンマを全部つけダレへ投入してしまうと、そのコリコリ感が混じる。
 
 ガリガリカリカリ・ザクザク・コリコリ・・・・最後は、汁が浸透しだして、グニグニ・・・。つけダレ一杯で、こんなに歯応えを楽しんだ覚えはない。ナイス!。
 
 
 
<間違いない平打ち中加水の引き締まり感がナイス!>
 
 忙しくても仕事は完璧。更には受ザルもないのに、完璧な水切りです。きしめんのような、規則正しい平行線を保つ平打ち麺です。加水はそんなに低くはないと思うけど、しっかりと流水で締められているため、歯応えと風味が満点です。そして平打ちで少し捩れたりするので、タレの粒子をよく貼り付けます。自然とタレとの辛味が良く、味わい深い仕上がりになります。
 

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 前歯での千切りはヌツヌツとして、ややハードなイメージ。これまであまり「楽観のつけ麺」のイメージが湧かなかったものですから、ちょっと新鮮な感覚です。つけダレに浸しただけで、浮遊物が媚びれ着く。多少のザラツキを感じつつ、すすり上げるのも気持ちよいですが、多少汁ハネを飛ばし暴れますから、要注意。奥歯でプレスすると、煮干・玉ねぎ・メンマの歯応え三重奏に加えて、麺のヌツヌツとしたハードな低反発感がいかにも複雑でカオスです。
 

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 これは、麺の風合いも濃いし、歯応えもしっかりしているから、ナイスですねー。平日ランチタイムは大盛無料サービスです。眩暈するほどボリュームは多くないので、大盛必須。
 
 
 
<微細なブロックに刻まれたチャーシューとメンマは麺に絡む!>
 
 一方、チャーシューは、少し存在感が薄いかも。細切れにされており、麺に絡むような設計なので仕方なしですが、肉の感触は、歯に挟まった大きな物体というもの。味わいとしては申し分なく、細かくカットされているぶんタレの浸透を多く許し、噛むとスポンジのようにスープと肉味を吐き出します。メンマはコリコリと前歯で感じる快感と、浅めの味付けが風味良く感じられて、悪くありません。
 
 
 
<スープ割り旨し!>
 
 お忙しても・・・スープ割。ポットのセルフではなく、ブーメラン方式でして、一杯一杯丁寧に調整して出汁てくれます。ほんのり淡い煮干し出汁。ラーメン用のスープよりも淡い感じが、これまたホットさせてくれます。これも完全に飲み干して、フィニッシュ。
 

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 総じまして、「計算されたザラつき感覚の妙技!素朴と斬新の狭間なる醤油煮干!」と言う感覚でして、このつけダレ感が、かなり面白かった!。しばらくは限定で提供しつづけてくれるみたいですから、楽観の違った一面に興味がある方は是非ということで。それにしても、こういったザラツキはいいのだが・・・・春は埃っぽいから喉がどうも朝から調子悪い。多少煮干しに染まったクチを、マスクで覆って、さあ・・・・次の仕事場へ移動。ともあれ・・・・今回の旨い面白さを忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   春風に
   喉がザラつく
   スギ花粉
 
 
   煮干ザラつく
   ナイスなつけ汁
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
YouTubeでまとめてみました!
 

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