ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2006】 蔭山樓 (東京・自由が丘) 冷やしTANTAN麺~ヘーゼルナッツ風味~ ランチセット


 実はめちゃめちゃ暑い日に外回りで、二子玉川途中下車。鮎のラーメンを狙ってみたランチタイムでしたが「完売御礼」という死刑宣告を受けてしまいました。そこから駅まで戻る足取りが重いこと重いこと。しかも空腹ですので一気に疲労度合いが進んでしまいました。しかしこのまま昼飯抜きだと本当に死んでしまいそうで、ちょっとメールで時間調整して、自由が丘にある宿題店を狙ってみました。それが「蔭山樓」さんです。気温が35℃を超えて居そうにも思える日に、わざわざアツアツな鶏白湯か担担麺をいただき、更に汗だくになるのも考え物だったんですが・・・。








 暑い中駅から5分以上は歩いたかな・・・・着いたらまた死刑宣告ですよ!「ただいま満席でございます」の札が扉にかかっております。頭の中が真っ白になって動けないとはこのこと。どうしようかと呆然とたち通していたら、店員さんが出てきて、「あちらの2名席にお座りください」と誘導してもらった。なんだ・・・・空いてるじゃん!本当に生き返った瞬間でございました。












【場違いなのは予想してたが、ナイスなホスピタリティー!】


 お暑い中誠にありがとうございます・・・・この丁重で落ち着いたハートフルな歓迎が嬉しいですね。メニューの中に、冷やし系の担担麺があったのが予想外でして、思わずそれを単品で注文することとしました。しかし、前菜とデザートのセットのみ提供だって言われて一応軽く食い下がって単品のみとお願いしてみることに。すると「朝取れの本当においしい野菜なんです」と優しく返されまして・・・なんだか食べないと損な気分になり、素直に従うことにしました。







 しかし、周りのお客さんはセットっぽい食事ばかりなんですよね〜。単品ぱらぱらと頼んで、フカひれ餃子やシュウマイ。またシャンパンやハイボールなどを交わしながらゆっくりと食事を楽しんでおられます。スマホで麺顔どアップな写真を何回お撮影している人なんて、私以外には当然いません。服装からして自由が丘らしいハイセンスなマダム、そしてカップルがパラパラとおられて、会話を楽しみながらゆったりと食事をされてますね〜。本当にお仕事どんなんだろう(旦那さん含め)など下卑た発想してしまうのがお恥ずかしい・・・。







【前菜・・・まじウメェわーー!一気に食う!】


 そんなやりとりがあって、割と早めに温野菜だけが運ばれてまいります。可愛い蒸篭に入れられた一品。皿にはフランス料理のごとく二種類のソースが白いキャンバスに糸が引くよう・・・・。この自家製マヨネーズっぽい(名前わからん)のと、バルサミコっぽくてとても酸味と香ばしさと甘みが複雑に混じるソース(名前わからん)が、異様においしい! いやマジうめぇ〜わ!!! 箸が止まらん・・・。温野菜もなかなか可愛いサイズながらも、このソースに絡めて食うとこれまが爆発的に旨味が加速します。








 ズッキーニ・生しいたけ・かぼちゃ・じゃがいも・ブロッコリー・カラフルラディッシュ・枝豆・カリフラワー・サツマイモ・にんじん。これらが一口サイズに綺麗にカットされ、蒸されてナチュラルな甘みを放出している上に、極上ソースが絡むのですからこの上なし。ちっぽけな蒸篭に宇宙のような広がりを感じる。いやはや・・・・これはセットにして食わんと損ですな! できれば・・・・白ワインが欲しかった。まだ仕事が残っている自身がうらめしい・・・。












【直付で飲み干したかったタレ!ヘーゼルナッツとバルサミコ!&お上品な中華の風合い】


そんな感じでのっけから、圧倒されてしまいましたが、本題の冷やし麺の方も、これはなかなか手の込んだ作品と言った感じを受けます。盛り付けが、どこか現代風の盆栽のようにも感じさせます。スープの色合いは、最初は辣油が少しかわいい水玉模様のようにも映りますが、食べ進めて、そして混ぜ返しが進む度に、味が徐々に複雑に変わって行きます。








まず、担々麺ならではのゴマ感覚。ここにヘーゼルナッツを配合のようで、いつもの甘口な芝麻醤と言ったものとは、明らかに一線を画する円やかさがあります。ナッツ一つで甘みのトーンが随分違い、別ジャンルかと思うほど。そして何と言ってもバルサミコ酢の存在感がのっけから占拠します。また酸味自体が柔らかくコクをアップし、香りが担々タレと絡み合う複雑さが最高! その上に、中国のスパイスもやんわり響き、辣油の辛さが後を追う。搾菜の刻み等も、タレに風合いと歯応えをプラスし、またさらに味わいを高めます。







食えば食うほど、面白い味わいが広がる感覚。次なる味の昇華については、トッピングが鍵を握っているようです。







【浅草開花楼のツルシコ平打ちハード麺!キッパリとした歯応えナイス!】


 前菜とソースとタレを味わっているうちに、このお店は、ハイソな中華料理店というより、フレンチとのハイブリッド店という感じが段々としてきます。そんなお店が「浅草開花楼」の麺をくりなす。そしてその仕上げっぷりが、ツボを押さえている! 茹で上げと冷水の〆具合が極上です。締まったプリプリ感と芯をほのかに感じさせる歯ごたえが、ちゃんと両立しているところがすごい!


 形状は、平打ち系でエッジは丸みを帯びているタイプ。ところどころボコボコしていて、縮れよりも「捩れ」が強いタイプです。見るからに多加水系なんですが、モチモチっとした感覚に引き締まりを感じ、そこがトッピングの歯ごたえととても調和いたします。歯ごたえ全体に一体感があります。張り付く唐辛子の微細な欠片が美しく、噛むとチリっと淡い辛味を生じます。「見えない芯」があるような歯ごたえに、グルテンの風味を濃ゆく感じさせ、それがタレに混じり合って美味い!他に細かい金ごまのような欠片が張り付くところも、プチプチと潰れて楽しい感覚。







 喉越しがとてもいい!なので思わず、ずぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼっぼぼぼぼぼおぼっっぼぼーーーーーっと思いっきりすすりあげると、白いワイシャツにハネが飛ぶ以上に、他客の白い目線を感じてショック! 







【具材野菜の華やぎが秀逸!香草も隠れて良い仕事!】


 こんな白髪葱は見たことない。一切辛味がなく甘い。そして、リンゴの皮を長く長く向いたような形状をしていて麺状態になり、麺と絡み合って爽やかな風味と歯ごたえを残す。何気に初体験でワクワク感が止まらないトッピング。ベビーリープも清涼感あって甘いね〜。サニーレタスの穂先っぽい野菜がこれまた麺と絡むと面白い歯ごたえを演出。トッピングがこれほど演出を感じる一品も珍しいかも。


 決め手は「パクチー」。ここで好き嫌いで分かれますかな。「パクチー=タイラーメン」ということで数ヶ月前までは、ハマりにハマっていたテーマですからね!これは好きですよ。入っていると言っても、ほんの少しなんですが、その少しさが、タレに味わいをプラスすると共に、ときどき歯ごたえの中に混じり合って美味いと思う瞬間を放ちます!このパクチーは、アリだと思うのだけどな・・・・。








 あと、ひき肉は、微妙なボリュームだけど、野菜をイメージ保つ程度の分量と思えば大変に合点がいきます。一口目は、あれ・・・洋風!と感じるような甘味とソース感が強いのですが、二口三口めからは、タレの微妙な中国スパイスが秀でて個性を感じます。肉はそれだけでも味わいで存在感を示すもの。これが多かったりすると、タレのバルサミコの風合いを塗りつぶしてしまうから、この程度の分量がいいのかもしれません。












【オッサンも大喜びで食う杏仁豆腐!マンゴーソース!】


 中国的なデザインと思える杏仁豆腐。私が、昔に東南アジアに出張が多かったときは、「グァバ」が人気なフルーツだったんですが、最近どこへ行ってしまったんでしょう。今ではマンゴーが不動の位置。それは納得がいくもので、確かに杏仁豆腐問わず、ソースとしてかけるフルーツなら、マンゴーより右にでるものはないでしょう。杏仁豆腐も美味い。しかし、上品じゃな〜。キメが細かいこと何のって・・・・。うめー!すげー!













 総じまして、「宝くじを当てて毎日通いたくなる極上冷やし中華!」と言い感じで、やはりセレブになりたいわー、とつくづく思った次第です。自由が丘で、この充実ぶりで1500円。エリア的には安い!お得!なんでしょう。中央線沿線の個人的感覚なら、「その一杯で二杯くえますから!」と切り替えしたいかも。しかし、これでいいのだ。良いもの、高級なものをたまには食わないと、日常ありがたみがわからんからね。ともあれ、食ってよかった。なので詠います!




   カップルと
   マダムに囲まれ
   汗だくの



   オッサンズルズル
   気にせず完食




 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!







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