ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2007】 RAMEN GOTTSU (東京・練馬) 冷しトマト担々麺/限定

 うおー、今年の夏は「冷し」が花盛りだぁぁぁぁぁぁぁ!って今更気がつくのでは遅すぎた。冷し中華/冷麺食って一息つくといったことは昔からあったけれど、「冷たいラーメン」というのはどこか気持ち的には冷めて見てた。しかし、今年の夏は、遅ればせながらハマってしまいましたよ! うまそうな冷し系を探して求めて、今回は、練馬に出没。週毎にこまめに限定冷しを展開されてて、それがどれも美味そう。今回訪問したタイミングでは、「冷しトマト担々麺」が限定として提供中でして、そいつを狙いに昼の部閉店に近いタイミングで訪問いたしました。













【いつもながら、清潔でクールな店構えが、とても居心地良くさせてくれるね〜】


 ホント、いつ訪問しても清潔感あって、雰囲気と背客の良さには脱帽です。調理場あたりのタイルの壁はピカピカと光っており、油のハネや食材の飛び散りなど皆無とも思える完璧ぶりです。訪問タイミングは昼下がりとあって、冷房をガンガンと効かせながらも、外のゆるい風もどこか少し気持ち良く、開けっ放しにして開放感もありあり。音楽もいいセンスしてるし、オーディオがいいのか音もいい感じ。ああ・・・クルマで訪問したことを少し後悔する。こういうシチュエーションでは、ビール片手にのんびりと待ちたい。


  





 しかし、こちらの限定シリーズの冷製らーめんは、常連さんたちにも定番となっているのか、私の座席の前に置かれた順番待ちの食券は、ほぼ「限定①」と印字された「冷しトマト担々麺」ばかりでしたよ。この調子だと限定1日30杯は午前中に売り切れ必定じゃないでしょうか?












【甘さ控えめなスマート芝麻醤ベースボディ!そこに濃厚ザラザラ辣油とフレッシュトマトとバジルの酸味がコラボ!!】


 配膳されたそれは、独特な麺顔。ベーススープ自体が器と化しており、その上に二種三種とソースが入り混じり散らばるといった、洋の一品料理を見ているかのような雰囲気です。まず「芝麻醤」を連想させるベーススープ。肌色のファンデーションを連想させるマットな色使いで、一見「まったり濃厚」とか「ぺったりした甘さ」を感じさせますが、そのどちらでもありません。薄くないのにサラサラしたペースト感、いやいやゆるいスムージと言う感覚は、豆乳が功を奏しているのかも。ゴマゴマしている雰囲気は低くて甘さもライトなんだけど、すでにトマトの甘みを錯覚してしまうほどにフレッシュ甘さは濃厚。むしろ塩気が効いているのか? 芝麻醤以外にもひょっとして醤油タレが効いているのかもしれません。







 そして一番目を引く「辣油ソース」の威力が鮮烈です。シャープな辛さを期待する辣油ですが、辛さ自体に味わいがあるタイプ。ザラザラしている層があって、そこには各種スパイス・・・例えば山椒などが封じ込められているようです。単に唐辛子系でチリチリくるだけでなく、風味が濃ゆいと申せましょう。つまりこの「淡麗芝麻醤」と「濃厚辣油」のダブルソースで、生き生きとしたコントラストが引き立つイメージ。それは、見た目と味わいの両方の話です。ということで、この時点でも十分すぎるほどに完成度を感じますが、ここで止まりません。






 「トマト」と「バジル」が加わったことでかなりカオスが深まると同時に、味わいのレベルアップ。トマトバジルの組み合わせは、テッパン級の固い安定なんですが、トマトの果肉からにじみ出る酸味がスープ全体を爽やかに方向づけ、特に辣油ソースとの相性が抜群です。そこへもってきて「バジルの風合い」がかぶさり、酸味に加えて新たなフレッシュ香味を引き連れ、最後に昇華させます。

 この複雑さがどれも完璧に当てはまってます!味わい終えて複雑な因数分解の式が解けたときのような開放感もあって、なぜかまどろんでしまいました。













【多加水ストレート細麺!きりりと引き締まった密度感と、もっちりハードな高反発感がナイス!滑りもライト!】


 らーめんと同じ麺だと思いますが、とてもハキハキ、クツクツしているストレート細麺で、多加水系のように思えるけど、引き締まった感が好印象です。もっちりとしていることはしているのだけど、冷水で引き締められて、麺自体の風味が増しているし、縦方向に伸びるようなしなやかさも加わって、歯並びが悪いと千切るのに少々手こずる。奥歯でのすりつぶし感は、ヌチヌチと高反発で、具材と絡みついてとても食べ応えを感じさえます。その一方で、スープに絡まりやすいために口当たりは軽く、啜り上げもかなり楽。喉越しまで一気に啜りあげられますが、時折辛さが迫ってきて蒸せそうになるから注意が必要。確か、三河製麺だっけか・・・・そういうことだけは、妙に覚えていたりするけど、間違っていたらごめんちゃい。 












【粒が大きめで味わい優しく歯ごたえ柔らか〜なひき肉!ジューシーなトマト果肉と歯ごたえ感がコントラスト】


 粒が大きめでふわふわしたようなミンチ感。味わいとしては淡白。色合いも乳白色っぽく・・・これは味わいからも鶏ミンチだと推察がつきます。このライトさが、濃厚なタレによくマッチしていて好印象。しかし淡白だけでなく、淡く細かくコリコリとした歯ごたえを湛えつつ、馴染みのある発酵感がいい味わいです。これはザーサイの微塵を忍ばせていますね!そして何気にサクサクと感じさせるのカシューナッツがいい!こういうの好きです。 そこにトマトに果肉がじゅわじゅわと混じり合い、味のダイバーシティーというか、ボーダレスというか、不思議な一体感を感じさせます。非常に細かい指摘になるけど、薬味のネギも切り方と形が、とても弾き肉とマッチしていていい印象でした。













 総じまして、「カテゴライズの枠を超えた冷製スープに浮かぶ麺料理」といった感覚で、途中から冷し担々麺を食っているということを忘れてしまいそうになる、創作意欲にあふれた一杯です。この一杯も・・・今年の夏冷しの記憶に深く残るな〜。



   昼下がり
   癒しを求め
   昼下がり



   クールな店と
   クールな一杯




お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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