ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1808】 三鷹大勝軒 (東京・三鷹) 中華麺 中盛 麺カタメ 

 「嗚呼、銀のお盆がない・・・・」 

  ここ三鷹大勝軒では、銀のお盆は大盛りのみに限定されているようです。言わば王者の証。あの洗面器のような器でしか受け止められないという定則があるよう。実は、これまでこの店では並盛り(140g)ばかり食してきており、隣客の中盛オーダーのお盆を眩しく見てたんですが、トレードマークのお盆がないのも寂しい。今回は土曜で朝飯抜いていざ食わんと思ったものの、ちょっとだけ躊躇したのが間違い。中盛りにしたのですが、やはりお盆は来なかったか・・・・。無念。でもこちらの店は、量が小刻みにメニュー設定されているので、そういうところはいつも重宝してます。いつの間にか油そばまで定番メニュー化しているし、これはまた来なければならなくなった。永福町系の油そばって・・・・想像できそうでできない。


  











【スープ:やや豚骨の煮出し豊か・・・そんな忠実な永福町系!?】


<煮干しも香るが、やや豚コクのボリューム厚めなところが食べやすい>


 当初は軌道にのるか少し心配していたのですが、こうやって土日の昼前にやってくると、私を含め地元の麺好きが集まっているようです。みな中年か少し下の代の男性ひとり客ばかりが、カウンターを埋め尽くす図。土曜日午前の光景らしい、男臭いけどホッとする一場面です。配膳は前の客とほぼ同時に完了。







 なかなか深い濁りが相変わらずですが、重くない感じがする明るいブラウンは健在。醤油ダレの穏やかさが生きるという感じでしょうか?煮干しの香りもかなり軽やか。実際に味わってみると、煮干しの苦味は一切が排除されていて、甘みだけがすっきりと広がるといった感覚。煮干しの量を抑えたようでもなく、丼の縁には煮干しエキスが張り付いたのが見て取れます。


 それにしてもしっくりと胃袋に来るというか、食べ応えがあって胃袋自身喜んでいるような腹持ち具合がいい!豚魚とまではいかないものの、少し永福町系の中にあって、そちらの方向だけ顔が向いているような感覚。魚介と言い切らないところは、醤油ダレのスキッとした後味が、うまく行きかけた意識を引きずりもどしてくれそうな気がして嬉しい。豚骨の煮出し丁寧さと、ラードの品質の良さが映えます。








<永福町未満程度のスパイス塩気がナイスかも>


 つい先日、永福町に降りて食ってきたのだけど、すっかり忘れていたことが、まるでスパイスのような塩加減。その体感と似たようなニュアンスが、ここでも見受けられます。煮干しの甘さと豚コクというだけでは、シンプル過ぎて途中から飽きてしまいそう。しかし、そんな危惧をさらっと流してしまうような、軽やかなスパイス塩気が、食欲を最後まで一貫して導いてくれるようです。


 そうそう、大切なことを忘れていた!柚子皮!!。これは、永福町系では必須アイテムだと改めて認識しました。麺をさらえてスープだけをゆっくりと味わうときに、柚子のじんわりとした味変化がとても新鮮に感じてしまう!麺を食ってる時は気にならなかったのが不思議なくらい。それで結局、残さずスープを平らげてしまうことになるのだが・・・・。嗚呼、またも腹がいっぱい100%。













【麺:つべこべ言っても、やはり定則に従った方が旨い!柔わらか系の麺世界】


<カタメとは言え、流儀の範囲>


 入店前の直前のお客と同じ生産ロットにあって、「麺カタメ」のオーダーは、同時に配膳されるのだが・・・・、本当にカタメ時差があったのかとても不安。そして、やはりそこは、カタメとは言え一般的には、柔らかい麺。まあそれはそれでということで、こうも毎日永福町系を食べ続けるとだんだん慣れてくるというか・・・・柔わ麺に親しみすら芽生えてくるか。


 スパスパっとした前歯のちぎりはリズミカルで切れ込み、奥歯のプレスでは一瞬にしてクチリと潰れしまう。そんな一連の流れの中でも、淡くモチモチとした多加水系の弾力はにわかに感じて、スープのまとわりもあり、それはそれで旨く啜れる。








<ラードをまとって滑らかな滑り感はマックス!>


 やや縺れ気味なのか、いや表面がぬめり気味なのか・・・・、いやはやラード層をくぐり抜けまとってくるからか、とてもなめらかな全体のスベリです。柔らかい物腰もあって、全体的にはスベリは最高!マックスです。なのですぶぼぼぼぼぼぼーーーと一気にすすってしまうのだが、調子にのると熱い汁のために火傷をしてしまう。何回食っても懲りない私。







【具:いつものお目見えなんだが・・・なぜか飽きない】


<スカっと肉の脂の抜け具合と、スープの浸透具合がマッチ!>


 具にいたっては、本当に一般的。決してバカにしていないです、オーディナリーさの偉大さといか、スカスカっとした脂の抜け具合が、いかにも大勝軒らしいロースの味わい。その隙間を埋めるように、煮干しのスープが染み込む。食むとじわりとテンピュールのように沈み込み、ジューシーな汁をにじませる。ベースはとても薄味なので、スープの味わいがここでも逆に生きるか。









<お行儀のとても良いメンマ>


 深い染み込み感がありつつ辛くない。クニャリと感じる歯ごたえ。落ち着く味わい。特筆すべきところはないようで、実はとても安心感を与えるかも。それに、メンマは綺麗に並べられいるだけでも、美味しそうに感じるものだし。これはこれでとても好き。












 総じまして、「シンプルの中に、忠実さと個性が埋め込まれた永福町系」という印象ですかね・・・・。やはり、永福町系は、腹一杯にはりきれんことを覚悟で臨んで食うものだと改めて再認識しましたし。シンプルで深い煮干しの味わいを腹一杯はち切れんばかりに食うところに、永福町系の良きところを語れる資格があるということか。銀のお盆を与えられなかったのは、まだ資格がありませんというアピールなのか・・・・。これはまた来なければなるまい。大盛りにするか、油そばにするか、大いに迷うところだがね・・・。なので詠います!



   冬空の
   突き抜け青く
   風強く


   沁みる煮干しと
   舞い散る花粉



お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



  




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