ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1640】 らーめん こうすけ (東京・大泉学園) 醤油らーめん 〜ちょっと気になる清湯系でグッドなお店!

 これと言ってすることない三連休。こういう時、自己研鑽にでも励めばよいが、何となくダラダラしてしまうけど、やがてそれも気が重くなる。だから解放されたくて・・・また空腹を鎮めるという目的もかねて、ラーメン店の開拓へ向かう午後であります。今回は、とぼとぼと「大泉学園駅」で途中下車。


 狙いは「らーめん こうすけ」さん。超有名店の居抜き、そして、超凶暴な煮干があったところの居抜き。どんな店かなと訪ねて見ると、そこは居心地よさそうなお店でありました。ご店主夫婦の明るい接客もうそうだけど、この店箱こんなに広かったのか?と思えてくるから不思議。そして、メニューのほうは、凶暴から一転して、とてもオーソドッックスなラインナップです。ただ、実は「塩狙い」で来たのだが、この日はまだ準備中らしく「×」ランプが光る。


  





【スープ:醤油ダレのコク甘さがナイス!鶏エキスもしっとりしてゴクゴク一気に飲み干す】


<明るいく甘いコクまろ〜な生醤油タイプ!カエシのシッカリさもあり、二枚腰な醤油ダレ>


 明るく気持ち良いご夫婦の接客もさることながら、この麺顔とスープニュアンスは、「明るさ」と「やさしさ」両方を兼ね備えるものを感じます。関東に醤油ダレはいろいろありますね・・・。煮干系の魚介先行やら、背脂等豚コクと強いめのカエシ、鶏ガラ系の清湯醤油など枚挙しきれず。中でも確かに「生醤油のイキイキ感」が際立つ印象。しかもキレッキレ!という感じだけでもなく、優しい円やかさが広がります。





 動物系のコクと結びつく甘めのエッジングがとても印象的。でも初めて体験するようでもなくて・・・なんとなく、保谷の名店とイメージがかぶるところもあるかも。麺もそうだけど、神奈川系によく似た印象です。だから、これ好きかも!といきなり魅了されてしまいました。そうそう、生醤油ラーメンは、東小金井あたりで大変好きな一杯があるのだけど、今回は、すこしアクセルきかせたカエシ感も感じられました。まあ、体調にも感じ方が影響されるのだけど・・・。


 甘いだけでなく、カエシのぴちっとした塩気も軽く滲む感覚。なのでぼやけたイメージもなく、食欲をそそらせる印象です。一方で、スープカラー自体は穏やかそのもの。醤油にはとても気をつかったとの但し書きがありますが、醤油一辺倒というわけでもなさそうな味わいです。





<鶏ガラメインのスッキリしたエキス感がメイン!魚介や豚のまろやかさがバックアップか?>


 動物系の味わいがメイン。中でも鶏のコクが芳醇です。丸鶏か?鶏ガラのみか?は不明。両方かもしれません。神奈川系によく似たと言いましたが、違いがあるとすれば、鶏油で香味をさらにアクセルさせるというパンチはないかも。言い方をかえるとバランスが良い。


 豚のしっとりとした旨味も仄かに滲むし、全体的に落ち着かせる風合いには、魚介の力を得ているようです。それらは、味というより風合いといった感覚か・・・・。ともあれ、とてもスッキリとしていながらも、食べ応えあり、素材がコンプレックス感が味にバランスよく深みを与えているみたい。この時点で、「ここ旨いかも」と確信させます。これなら、塩系も期待大。





【麺:シルキーな歯応えとスベリ心地、見栄えは風流で風味良く】


<全粒粉の風流さと淡い歯応え感、ちょっぴり捩れて長方形、風情溢れる麺>


 細麺で全粒粉というのは、無条件に好きかも。はっきりと全粒の斑点が視認できます。歯応え感としては柔らかい系。この点も神奈川のラーメン達を少し連想されます。ストレート細麺だけど全体的に緩やかに捩れているのがいい感じ。前歯と舌でスパスパと小気味良く千切れ込みます。奥歯でのすり潰しも、束になったそれをプレスするとプツプツプツと崩れるように千切れすり潰される。優しい感触で顎が一切つかれません。よくよく見ると、切れクチがやや長方形の膨れっ面したような断面。これなら、細つけ麺系にも期待が寄せられます。




<まさしくシルキーなスベリ心地が和みを与えます>


 そんなやさしい麺ですから、スベリは一言でいうと「シルキー」そのもの。スープの持ち上げ感もいい。汁を吸い込むように麺がしなやかになっており、ちゅるちゅるとした唇と舌の上の滑り出しがまた楽しい。内頬や喉奥の滑り込みもなめらかでして、嫌味がなく繊細。いや〜これは和む麺だわ。家族で訪ねてもいいかも。そういえば、店の奥には小さく可愛い座敷席が4席だけあったっけ? 伊吹時代には気がつかなかった店箱のスペース感でした。


  



【具:嬉しくなる大判なロールチャーシュー!箸休めのメンマも親しみやすく】


<おおきなロールバラ肉のスライスが、解けるほど柔らか>


 関西転勤時代には、こういったバラ肉ロールの大きなスライスが、デデン!と麺顔を1枚で覆う一杯をよく食ったものだと思い出す(関係ないけど・・・、塩元帥とか金久右衛門が懐かしい)。なので、こういうスタイルのチャーシューもとても好きなのです。麺をチャーシューで巻いて食うのが好きなので、こういうタイプがとても個人的には重宝だし。


 肉自体は薄味でパパクと何枚でも食えそうな質感。脂が芳醇なところと、やや抜けている部分が関東ローム層のように交互におりなす。それが岩の褶曲のようにキレイに丸まって、一つ崩すと面白いように解れる。そこを一つつまんで食う・・・。薄味で肉本来の味わいと、脂が熱で解けるように甘くかじるといったところがいいね!





<オーソドックスでコリっとした歯応えメンマ、青菜も箸休めとして嬉しい>


 そこそこメンマもボリュームあるのも嬉しい。特製でなくデフォルトのメニューだと2〜3本のみというのがよく有るけれど、質感もあり薄味タイプなのも好き。また、ネギだけでなく、青菜もトッピングしてくれているのも嬉しい。ちょうど良い御浸し感覚で、青菜の甘さがちょうど良い箸休めにもなります。






 総じまして、「ちょっと気になる清湯系でグッドなお店!」というのが正直な印象。間違いなく再訪問すると思います。私的には、スープも麺も具も、個人的には好みの範疇。それにご店主夫婦の接客をはじめ感じがとてもいいじゃありませんか。退店してからも、ココ、繁盛してほしいな〜としみじみ願う次第です。こんな気持ち、飯田橋の「きみの」以来かも。なので詠います!




   休日の
   遅い目覚めと
   偏頭痛



   気だるい体に
   しみる汁麺



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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