ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1586】 麺恋処 いそじ (東京・代々木) 冷し中華・中盛り

 医者通いが続いておりまして、少々強引に退社をしました。半日休暇を取るどころか週末の休日出勤が確定したこの日、腹いせでもないが仕事にさしつかえない範囲で時間を作らせていただきましたが、単なる定時退社をしただけなのに後ろめたい気がする。私は小物だなとつくづく感じる瞬間えすね・・・・。


  







 さてどうしても行きたかったのだし、食いたかったのです。「いそじ」の「冷し中華」。これを狙うために、今月は何度ふられたことか・・・・。ようやくリベンジというわけですよ!きっとダレも先客おらずがら空きであろうと入店しましたが・・・・、そこそこ混んでいる夕方6時。そりゃ〜いつも麺切れで早じまいするのも仕方ないね〜。


  







 先客は家族連れの3人組と、奇麗なお姉さん一人客と、麺好きお兄さん2名程度。お姉さんが冷しを先に受け取ってニコリと微笑むのをぼーっと眺めて・・・・いかんいかん。変に思われるがな! ラーメン食うときぐらい、マイペースをキープしたいもんだと、経済誌をしらこく鞄から取り出して待つのだが、それってやっぱりわざとらし過ぎるな。せめて週刊誌かビックコミックにしとくんだった。













【タレ:シルキー大衆豚魚が・・・真夏に昇華!冷しの創作意欲を感じながらもやはり「定番」の一杯】


<豚魚の冷やし・・・イマジネーションの豊かさ!とろみ餡風のタレ味の塩気が旨し!>


 食いたかった割には予習なし。唐突に気になったものを食うというのも面白いかもしれない。今回がまさにそれで、「豚魚系の冷しダレ」というだけで興味津々でありました。自分の中では冷し中華のゴマだれの味わいをまず頭に思い描いて・・・・それを徐々に濃厚豚魚にシフトしていく。きっとそういう味わいなのだろうなというイメージのみで、嬉しがって、券売機の季節限定の冷やし中華ボタンを押す・・・・全く私は能天気野郎です。


 2名ばかりの後客に配膳を越されるが、スタフ殿がすかさず「お時間がもう少しかかります、お待ちください」というフォローがあるので、むしろ気持ち良い〜。配膳の瞬間も恭しく・・・

 「辛しはいれてよろしいですか?」
 「おまちどおさまでした」
 「酢を抑え気味にしておりますので、よろしれば酢をどうぞ」
 「よろしければ最後にスープ割りをご用意いたしますので、お声がけを」 

 ・・・などと嫌みがないというよりホスピタリティの良さを感じてしまう。こういうのも大切で味のうちだと思うのだが、贔屓目線はご理解いただきたい。








 さてその一杯のファーストインプレッションだが・・・・「ははぁ〜、そう来たか!」という感じ。私は冷えた豚魚スープを想像していたのだが、「餡掛け風」ではないか!これは意表を突きましたぞ。片栗の淡い粘度を感じて、まぜまぜすると程よくのっぺりとした感じで麺に纏わり付くこと必定であります。かき混ぜるまえに、人さじ程度の餡を取り出して味わうと・・・・当たり前だが、まさしく豚魚!しかも、甘みも感じるがどちらかというより塩気の方が程よくたつという感覚で、これはいかにも食が進みそうな塩梅であります。もともとシルキー豚魚で有名なこの店ですが、冷して濃厚なりて、餡掛け風にしても、そのシルキー度合いはキープ!といったところですね。








<豚魚シャーベット投入とは!温度気配り以上のおもてなし度を感じる>


 正直言って、酢がなくても良い。十分に旨いバランス感覚を保ちます。なんだけど、一度酢をかけて試してみないと気が済まない性格なので致し方ない。さらっと軽く一周投入してみたが、酢の影響力はすごい。いきなり中華!のニュアンスが大きくなるではないか。ま、それはそれで好きなのだけど、酢を入れない淡さでもしっかりと旨いというのが、いそじのバランスというやつだろうね〜。


 さて餡掛け風のタレにも度肝を抜いたのだが、それだけにはあらず。スープのシャーベットが一部投入されていて、温度が最後まで冷たいままで食べられるようにとの配慮であります。氷であれば言わずもがな、スープが薄まってしまうための配慮でありましょう。かき混ぜると餡とシャーベットが崩れていい感じで混じり合うのがまた旨そうです。


 食い進めるうちに、これが豚魚ということも忘れてしまいそう。冷し中華というより、冷し「いそじ」という感覚で、すでい冷し中華の粋を越えた旨さと感じるのだが・・・・これは贔屓が過ぎるだろうか。












【スープ:良い麺は・・・冷しても良い!小麦のグルテン感がこの一杯ではどれも最大限に映える!】


<シッカリ密度感覚ある歯応えに、もっちり食感が映える>


 久しく、つけ麺を食っていないのもあって新鮮に感じた部分もありましょうが、この麺の〆具合といい、密度感とモチモチ度合いがハイレベルでコラボしているのには参った参った・・・。まずハッキリと密度感部分は、前歯のクッシリとした部分で感じるところができる。歯が刺さるような感覚で切れ込み、そして千切れる寸前でクシリといったかと思うとぶるんという感じで余韻を残す。あとは奥歯の咀嚼になるが、ここではコシの強さもあるが、モチモチとした弾力が実に楽しく思える。


 さらに、麺自体の風合いも存分に残すといったところですわ・・・・。流石の崇高なる自家製麺。何くっても旨い店と認識していますが、この麺はどんなにしても旨そうに食えるという感覚すら思う。











<餡掛けが独特のスベリ感覚>


 何と言っても餡掛け風なタレが独特のスベリ感を演出しますね。「にゅるり」「ちゅるり」「にちゃり」という擬態語がどれも当てはまりませんが、重いように見えて、実は軽やかにぬるりん!としたすべりを演出します。いつも食っている麺とは二倍にも三倍にも感じるスープの持ち上げ感覚が秀逸。ジャージャー麺とも違う、独特な世界感ですな。







【具:このトッピングの質感ですべてが落ち着く!夏らしくもあり・・・オリジンなる定番さを忘れない】


<むしろ野菜への気配りと見栄えに高いセンスを感じる>


 皮むきしたトマト、しかも隅から隅まで赤くで完熟。オクラも茹で上げ完璧なあとで冷されて食感が粘りとほくほくさがあって嬉しい。ヤングコーンはアルデンテを少し越えた茹で上げのあと冷されていて、若干しゃきっとした歯応えがあるし甘みもある。キュウリは飾りの皮むきがしてあり、鮮度もいい。どれも味付けなくてもそれ自身の味わいで美味しくいただける一品ばかり!そんな野菜達が実にうれしい。これほど品質よい野菜達が揃うのもなかなかないね〜。色合いも美しく、ご店主のセンスの高さがうかがえます。








<サイケデリックな仕掛けの中に、定番なるトッピングの存在感>


 そんな色鮮やかで、うがった味方をすればサイケデリックに見えるかもだが、どこか全体的に落ち着いた感覚がある。それは、定番なる実実なトッピングのおかげではないでしょうかね・・・。海苔、味玉、チャーシュー・・・これら定番がしっかりとしていてこそ、華やかな役者が生きるといったところか。


 冷しとは言え、しっかりと海苔が添えられるのね・・・。これだけで嬉しいし、味玉もいつものごとく、中心部がネットリしていて甘みを感じる仕上がり具合が秀逸。そしてチャーシューは、いつもながらのスポンジ感覚あるロース肉。ほどよい塩気でバクバク食えるというタイプの肉がいいね〜。確かに基本がしっかりとしている!









<仕上げに温かいスープ割りをいかが?>


 すべて食べ終わって多少餡掛け風のタレが余るのだが、これをスープ割りするわけだ。この時点で変わったスープ割りでも提供してくれるのか?と想像しますが、意外にもごくごく普通の温かいスープ割りでした。これは肩すかしではなく、素直に嬉しかった。冷たいものを食べた後に、温かいスープ割りで胃袋を調整する。いいじゃないですか!


 それに普通のスープ割りが、今回妙に旨く感じてしまったではないか!こんなにここのスープ割り旨かったっけ!?と素直に思えて、これは次回はつけ麺狙いか?と思えて来た。いやいや・・・最初から最後までハイレベルで楽しませてくれた冷し中華。コース料理を食ったかのごときの満足感ある一杯でありました。












 総じまして、「豚魚の新しい可能性!冷し中華のニューウェーブ!」といった感覚の一杯。その味わいと見た目は、親しみの中にある鮮やかさという感じです。これは参った!さるお方が、東京で三つこれぞ!と思う冷やし中華の中に、この一杯が列挙されておられましたが、その意味・・・・ようやく理解できたという次第です。いやはや〜・・・定番の店で新しさを知る。やっと食えたぞ・・・という安堵感も入り交じり、なので詠います!





   雨上がり
   盛夏の気配
   額汗



   やっと夏だと
   食らう冷や中





 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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