また今回も南武線を利用しての外出です。いろいろ遅いとか蒸し暑いとか・・・不満を感じておりましたが、使っているうちに沿線風景も馴染んできて、なかなか愛着を覚えているこのごろです。そこで、また調子にのって今回は、武蔵小杉で途中下車です。実は、気になる家系の店があるのでそれ狙いで行ったのですが、完全にフラれてしまった(泣)。そこで、この界隈に明るい知人に連絡を取り、どこかいいところあるかと訪ねたところ、「やっぱ丸仙っすよ!」と歯切れよく答えるから踵を返して訪問です。着いてみると、あ・・・・ここ見覚えあったわと記憶がよみがえる。
RDBではどんな評価かなと一応確認するのが習性というやつ。で、どうだったかというと・・・あまり評価が高くない(汗?)。しかし、なんとなく雰囲気というか、オーラ感があって引き寄せられるものを感じるのだよな〜。入ろうか躊躇していると、同年代のサラリーマンや作業服の方々が、つぎつぎと入店されますし、ここは乗るしかないでしょう!ということで突入。やはり、中華とかラーメンというのは、黄色のイメージカラーがよく似合うね。今回は、「支那そば650円」をチョイス。最近、」ラーメンに関しては金銭感覚が麻痺しているのか、この価格が妙にリーズナブルに思えてる。まったく・・・・・麺類では贅沢をしまくっているので、いつかバチがあたらんように、清く正しく生きてゆかねばならないと改心する次第。それにしても、厨房と常連客との会話がとてもいい。フェスティブな空気感ってのが大好きでして、やはり訪ねてよかったよかった!などと雰囲気に浸っていたら・・・・配膳が完了!速さも味の内か!?
おお・・・、これは誠に好みな分かりやすい「支那そば」。しかも大衆系で親しみあるやん!これは身も心も染み入るね〜・・・旨し!
【スープ:「THE 大衆的 支那そば」という「親しみやすさ系」王道を感じる醤油スープ感がナイス!】
<オーディナリーさが心地良く親しみ深い豚鶏系のゆったり&滑らかさがナイス>
それにしても商店街のラーメン屋たる庶民たる親しみやすさがとても居心地が良いです。たまたまこの店の前にあるピザ屋(旨いよ! )で飲み会があり、あまりにも琴線に触れる大衆的世界観がよさそうだったので、今回立ち寄ってよかった×2。たまたま外出機会があって、11時半に突撃したものの、すでに9割方の客の埋まり具合。お客と店員さんとの掛け合いから、ほぼ常連、ほぼ毎日という方々にとても支えられているという感覚です。そんな支えられた一杯が「支那そば」というわけ。いかにも、ゆったりとした油のコクが泳ぐ・・・そんな清湯醤油系が和みます。
すすると・・・鶏ガラのまったりとして、クリアーなコクが広がる。余計な色気を抑えているところが質実とも感じ取れて、個人的んは好印象。飾りがなくとも安っぽくない鶏コクというところですか。しかも、豚のコクもしっとりとしている気が心なしかあるのだが、これは豚骨というより、豚肉のエキス感という感覚もあります。ええ感じです。ラード系の主体の味わいもコク深いですが、鶏コクのコクさっぱり感も中々馴染み深くて旨い旨い!
<醤油も透明感あふれピッチリとしたカエシとして、感覚がとても分かりやすい>
特別な醤油を使っているとは思えませんが、醤油の出汁加減がこれまたピントが合っているといえましょう。後味に酸味を感じるか感じない程度の濃ゆさ、鶏コクと結びついた甘味がとれも円やか、また旨みと境目がつかないような塩気。それらが、絶妙なバランス感という感じです。大衆系の中にそういった複雑なバランス感?いやいや・・・客との日々のやりとりで、自然とバランスが磨かれたという方が正しいか。これは、大切に飲みほさねばと改めて思いました。
【麺:細麺やや縮れが、支那そばたる感覚にとても馴染むと・・・・勝手に納得してしまう「親しみやすさ」】
<支那そばイメージの通りの細系やや縮れの多加水麺、クチリとした歯応えが安心感>
想像通りのモノがその通りに配膳されると気持ちがよいのと同じで、ピッタリと当てはまったような麺に、しっくりと感じ入るものがありますな・・・・。やはり、支那そばと言えば細麺であるかもしれません。そして、ややウェーブがかかったようなフォルムも然り。縮れとうまでもなく、ソバージュという感じよりも緩やかな波が、啜り上げの楽しさを感じさせます。
また予定通りの「多加水」というのもいい。柔らかい麺というわけでもなく、モチモチと言い切るほどでもなく、淡くクチリと押し潰れるような感覚が小気味良い。また多少のグルテン感も千切れの断末魔に感じ取ったりもして、こちらもスープ同様の等身大の親しみやすさだわ・・・。
<ズボボと啜り上げると程よいゴツゴツ感!滑らかな地肌とスープの持ち上げ感で食べやすし>
細麺の醍醐味は、その啜り上げるときのタッチ感。スベリというより、個人的には「当たり」とでも表現したい感覚です。それがとても良い。ちっぽけなウェービーな感覚が、啜り上げで内頬や舌の上に高速な抵抗感を与え、そこにスープの持ち上げやらで味わいも加わり、ラーメンを食うという本質を一転集中で感じるところですね・・・・。支那そばというジャンルは、このポイントで凄く威力を発揮すると思えてなりません、個人的には。それがとてもしっかりと、この一杯については表現されていて・・・想像以上に評価が高かったという次第です。
【具:このチャーシュー食ってりゃ問題ないっしょ〜、と胸張る「日常の中の贅沢」を感じる肉質】
<スポンジのような大判チャーシュー!テッパン的に旨しな塩味系がナイス!>
個人的に馴染みだった大勝軒のチャーシューとよく風合いが似ています。肩ロース部位で、筋繊維がきめ細かいながらも、スポンジの如くの柔らかさであり、そして裂けるような解れ感覚がまたいい。見た目は、周囲の醤油ダレの染み込み部分が香ばしそうですが、味わい的にナチュラルな塩味と豚肉味のハーモナイズが質実でして、スープの染み込みを今度は一転してジュワ〜っと放出する価格がたまらん・・・・
<等身大の親しみありつつも、一定品質といった細系コリコリメンマ>
メンマは一定品質なのだが、これ好き!という感覚でして、シャクリと淡く裂けるように千切れる感覚と、時折コリコリとした前歯感覚も気持ちよく、はずれなき薄味醤油の漬け込み感覚がまたいい・・・・。メンマで酒という組み合わせでいただいてもよかろうもん。
総じまして、「地元密着型究極エンタテインメント型支那そば」といった感覚でしょうか? とあるテレビ東京の番組で、宣伝される際には、ラーメン部門としてこちらが必ず紹介されることでしょう。そんなこの地域一帯で、住民に愛されているという感覚が溢れる店内と、その味わいでございました。これはまた、何気に再食したいと思います。あちこち食い歩くのも良いが、ホームの一杯には適わぬかもな・・・と感じた次第。なので詠います!
お気楽な
ご近所ラーメン
和やかに
店と客との
生活溢れる
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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