ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1481】 麺食堂 一真亭 大久保店 (東京・大久保) かれーばんめん+キリンラガー中瓶

 優柔不断というか、移り気が多いというか、そういう性格は一生治らないものです。本来、なぜ大久保駅で途中下車したかと言うと、新宿でメジャーな煮干しの店の新店舗に突撃しようと思ったからなのですが、乗った車両の都合上で北出口から目的地に向かったところから、計算違いは生じてしまった・・・。


 その道すがら、とあるラーメン店の前を通りすがったことから、その店に急速に興味が引かれてしまい、吸い込まれてしまったという顛末であります。なにがそんなに興味をそそったかというと「ばんめん」というメニュー看板。「ばんめん」・・・・とても懐かしい響きではあります。


  




 それは、関西転勤時代に、難波に近い大阪市浪速区にある「らーめん樹」という店で食って以来の響き。当時大阪エリアでは、「つけ麺」がようやく認知されだしたような雰囲気でして、「汁なし系」などは、まだまだ広まりを見せていなかったのでありました。その「らーめん樹」はどういうわけか、「ばんめん」なるものが前から名物だったらしく、一部のマニアからは「呑んだあとの〆の一杯」的に人気があった様子。こんな地方のマニアックな一杯に、関東の方はだれも興味もたないだろうと思っていたら、しっかり先輩レビュアーがチェックしてたりするのですが:汗。


 それは、関西らしく、青ネギだらけで細もやし少々という非常あっさりとした汁なし系の一杯。価格も400円という破格値でして、庶民のスナック感覚でいただけたもの。それが、ここ東京の大久保で展開されているとは、知る由もがなですよ。嗚呼・・・今日はそんなにガッツリと食える気分でもないので、ビール片手に簡単に「ばんめん」を啜って帰ろうと考えを変えて入店した次第です。入店時・・・・・先客ゼロ。結構奥に広い店でして、ただ静かにテレビの音声だけがこだましている。意外に若いご店主の出迎える声が響きわたります。注文は既に決まってるのだが、もったいぶってメニューなんぞに目を通したりして格好をつけると、そのばんめんのラインナップには「醤油・塩・カレー」と三種あることに新たな興味を駆り立てられます。「カレーのばんめんは関西ではなかったぞ!」ということで、正式メニュー名「かれーばんめん」とビール中瓶のオーダーを通しました。





 
 さてそのビールは、割と好みな「キリンラガー」。そしてサービスお通しが「メンマの辣油和え」。このメンマがプチ小鉢どころか、結構な大きさある入れ物で、また、メンマも追加トッピングにしても多いと思われるボリューム感ではないか!そして、味わいとしても、深い色合いに反して醤油感覚よりスパイスイメージでポリポリと香ばしく食える!なかなかいい店見つけたとプチ感激ししたりしてしまう私。麺が完成するまで、ビールとメンマをやりながら過ごしていると、そこそこお腹も満たされてくるのでありまいした。そんな頃合いに、「お待ちどおさまでした」と配膳されようとする。店主が持っているのは、かなりイメージとは違ったわりとおおブリな丼。それも二つ!私は、心の中でいつもとは違った叫びをするのでありました。

  




 
 おお!ビールで少しばかりの空腹をもで遊んでいる場合でない!! なかなかしっかりと野菜と肉と麺がボリュームで堪能できる「ばんめん」! カレーの勢いも旨し!!







【スープ:ライト風味でピリリとくる!スナック感覚で馴染みあるカレー味がとてもナイス!】


<なかなかライトでヒリリ感覚に馴染みあるカレーなり>


 それにしても、本当にカレー味なのかと疑いたくなる麺顔ですが、カレーの雰囲気なくともキッチリとカレー味が絡まっております。しかも、分かりやすい日本のカレー粉という感覚でして、穿った言い方をすれば、スナック感覚でよく食したカレーパウダー攻撃に似ているフィーリング。それでも、しっかりと麺に染み込むがごときのペタリとした感覚。ルーとか、ソースという感覚ではなく、カレー味の「タレ」のような少量でもビシビシと全体に響き渡る感覚がナイスです。


 ターメリックが良く効いているのですが、表層の特にメンマの辺りによく振りかけてあるブラックペッパーともよく響き合います。それゆえ・・・少しばかりの食傷気味でも、バクバクと食わせる吸引力たるや流石は、カレーのパワー感!分かりやすいカレー味というのが、この大衆的なばんめんには非常に合うと思うのです。







<ベースの醤油っぽいタレもスパイシーで馴染む>


 このカレーの味わいのベースとなっている醤油ダレも中々と御見受け致します。醤油感覚は仄かなれど、自家製?辣油の香ばしさとシャープさが良く溶け込んでいるかと思える。なので、少量でもなかなか全体に行き渡ればしっかりと食える濃度感。この濃度にカレーが覆い被さるという状態でして、それら相性が良い分、食傷気味だったとは言え・・・・全部食えてしまう、カレー馬鹿な私。兎にも角にも、ライト系でシャープなカレー味が堪らんわい!!






【麺:丼サイズで錯覚を誘う、実はボリューミィー!スパスパとどんどんたくさん食える!!】


<平打ち細麺が程よくモチモチ!思わず爆食い!>


 大体、写真で見ると少なそうに見えるのも加わり、麺のボリュームを相当低めにイメージしてしまったのが悔やまれる。こちら、大盛り+100円なのに対して、小盛りはー100円です。瓶ビール飲むのなら、マイナス100円でも十分に通用する麺の多さであります。


 さてその麺は、中細麺という感じでやや平打ち状になっています。所々捩れも見受けられますが、基本的にはストレート系です。麺の密度感もほどほどと伺える多加水なお姿。実際に食ってみると、前歯の千切りも、プツリ、プツリ、プツリ・・・というリズミカルで、食っていて飽きないステップであります。そして奥歯へと送り込むと、その擦り潰しにおいては、モチリとした淡い弾力がまたいい感じです。このモチモチ度合いと、カレーのスパイス感が相まって、胃薬を飲んだがごとく、爆食いへと突き進んでしまうのであります。







<意外に張り付かない・・・油コーティングか!?>


 意外と貼り付きそうな乾き感が伺えますが、それほど麺同士の貼り付きは少ない。タレと油のコーティングがいい効き目なのかもしれません。そのため、喉奥への落とし込みにはつっかえ感を与えにくいと感じます。スルスルと本当は食いたいのに、汁なし系なのが少しスベリにおいては残念かもしれませんが、この味わいとボリュームを考えれば、取るにたらない。





【具:とにかく腹一杯になることが使命であるようだ】


<掟破りな別皿トッピング!野菜定食のようなボリューム感覚に腹がはち切れ>


 大体、つけ麺を注文した分けでもないのに、「おまたせしました」の後に丼を二つ手にするとは思いもよりませんでしたわ。しかも、両方ともそこそこな大きめの丼。片方は、麺トッピングの丼なのだが、これ単体でもちょっとしたおかずの一品で通用しそうなボリュームです。


 麺丼に一度に投入するとはみ出るので、1/3づつ麺丼に投入しては、少しかき混ぜて食う・・・ということを繰り返してくいましたが、果たしてそれで合っているのかは定かではありません。しかし、それ以外に思いつかなんだわ・・・。


 それだけで単品でおかずになりそうと申しましたが、単にボリュームだけを指しているわけではなくて、味付けもそこそこにサクサクと味わえる処理がなされています。さらっと油をきかせた醤油ダレがサッパリとして旨そうな温野菜たちよ!もやし、キャベツ、人参というよくある親戚の集まりのような団体さんたちですが、これがまたサッパリと食えるから悔しいではありませんか。食傷気味なら、こいつだけでも良かったかも・・・。







<味玉もここでは具の一部に化している>


 温泉卵ではありません、味玉であります。最初から潰してあって、もったいなくも味玉を単なるソースのような扱いにしています。これがむしろ逆説的にトッピング全体を高めるのでありまして、味玉をぞんざいっぽく扱うところに、全体的な力が増していくようにも思えます。味付け的には、白身もきっちりとタレの味わいが染み込んでいて旨そう。そしてぷるぷる感も増加しています。


 そして一方の気味はというと、半熟のところがまさに高級濃厚ソースと化していて実に艶かしくもキレイであります。モヤシよりもキャベツと絡む方がその両方の甘みが増しますな・・・。いやはや流石、味玉の力といういうやつですか。





<ばら肉ブロックも満腹中枢に働きかける>


 ビール中瓶と、それなりにボリューミーな別皿トッピングと麺の上に、堂々たるブロック状のばら肉チャーシュー!食傷気味の胃袋にはヘビーなのだ。だけど、どういうわけか、チャーシューは別腹、肉類カモン!てな感じで食えてしまうから自分の腹回りが恐ろしく思える。味付け的には、王道な醤油ダレでして、どちらかというと酒のアテよりは白飯でガツガツと食いたいタイプ。タレの脂への染みこみがとても深く、甘味と塩気と香ばしさを誘うタイプ。前歯で肉を千切るというより、ブロックを崩すように食う。このいつもと違った食感というのも、またオツなものだと感じた途端、徐々に腹が張ってくる。







<スパイシーメンマがここでも効いている>


 思えば瓶ビールを頼んだときのサービスお通しが、ボリューミーであった・・・。こちらは、やはり「麺食堂」という接頭語から察するに、お客様には、食堂チックに腹いっぱい食べてもらおうというスタンスなのでしょう。サラリーマンがちょいと〆で食うという傾向ではないみたい。だが、このメンマだけをつまみにビールをあおるというのも手ではある。


 麺の上にトッピングされているメンマは、ペッパー風味がとてもよく合ってコリコリっと中々鮮烈な歯ごたえでもって食える。辣油は絡め垂らしてないが、テーブルセットの自家製胡麻辣油と絡めるとまた違った味わいが味わえます。醤油ばんめん、塩ばんめんなら試してみる価値あるかと思います。





 総じまして、「腹いっぱい食える気軽で格安なる一杯!」と申せましょう。この価格で腹いっぱい!なら「二郎」という手もありましょうが、もう少しヘルシーに、そして食堂的に日常で食える腹いっぱいラーメンならこちらをお勧めいたしたい。近隣に、インスパイア系のお店もありますが・・・・両方頑張って、大久保エリアを盛り上げていただきたいものです。


 しっかし、「ばんめん」という言葉に誘われて唐突に訪問したが、勝手なイメージギャップがあって、少々驚いたな・・・・。されど、久しぶりにカレーの魔力でバク食いすることができた・・・。またインスパイア系に挑戦したくなったが、欲望は尽きぬな。なので詠います!



   ばんめんで
   思わず爆食い
   暴走し


   ベルト緩めて
   減量繰越す


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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