ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1480】 麺屋 土竜 (東京・浜松町) 土竜らーめん

 新店舗開拓ってのは、ここ東京では広すぎてキリがない。だからいつも目新しさがあって麺ライフとしては楽しみが尽きないものですがね。最近、複数の先輩から、浜松町〜品川エリアのレビューが少ないねとのご指摘を受け(汗)、慌ててかねてよりチェックをしておりました、新店舗「麺屋 土竜」さんに突撃させていただきました。最近これでも実は帰りが遅いので、敢えて混雑のランチタイムに訪問しましたが、ここもサラリーマンが多いため、どこもかしこも行列発生でございます。しかし、まだ開店間無しとあって丁度席が埋まりそうなタイミングに滑り込むことができました。




 入店時、黒ずくめのお兄さんたちに丁重にお出向かえいただき、奥へと通されて着席。エアコンの吹き出し口の近くで少し熱い思いも致しますが、高椅子なのに座り心地がよろしくて、まあ満足気分で配膳を待つばかりです。どちらかと言えば、みなさんこちらでは、つけ麺の方がよく出るようす。少々お高めで挑戦的な価格帯が気になりますが、高いならつけ麺狙いという考えもありだったかなと・・・後になって迷いが生じます。しかしそんな下げ気分を払拭するかのごとき、汁系ならではの配膳順番の大幅繰り上げで、気分一新!中々、丁寧さが伝わる麺顔の心が躍ります。一通り撮影を終えて、いざ実食!スープを啜った時点で、こいつ・・・jつはイケるやつかもしれへんで!と実力度を感じ取ります。心の中でつぶやく私・・・・。


  


 おお、中々雰囲気持った麺顔とスープ感!そして存在感ある麺と具!豚魚が久しぶりに食うと進化!旨し!




【スープ:濃厚でシルキーな豚魚系、一周回って新しさ以上にレベルアップを感じる】


<裏漉ししたかの様なきめ細かくシルキーな豚魚>


 一言で表しますと「シルキーなるコラーゲンたっぷりな風合い」と申しましょうか。最近、またおま(=またお前か)的な扱いを受けている豚骨魚介系スープですが、一周回ってなんか久しぶりに食ったら旨いやん!と思えます。そして、かつて流行った風合いからは、また少しづつ進化しているのかなとも、見直しを感じます。


 かつて多少な荒削り度があってもガツンと来る濃厚さがもてはやされましたが、このスープに限っては、「裏漉しをした」かのようなシルキーさが売りだと思えます。周囲の泡立ちですらいつもより微細に感じ入ってしまう。味わいとしては、魚介のすり潰し感が細かくまったりとしたボディー感をたたえながら、サラサラした甘さが広がります。


 そして動物系ですが、豚骨の豊かさある旨みはもちろんのこと、個人的には鶏のコラーゲンもかなり溶け込んでいるのではないか?との推測。豚チャーシューの皮下脂肪の溶け出しに、少々の鶏モミジが投入されとるような、トロ〜リなポタージュ感をそのレンゲから垂れる滴に感じます。いわば崇高なる豚骨魚介系かと思える。麺顔やトッピングの趣向からも上品さが伺えますし、このお店の指向性を感じます。





<醤油ダレのカエシが凛としつつ魚介の甘さがやや補強>


 さてトロみは優しいのだが、味わいとしては「濃い味わいをゆったりと食わせる」タイプ。冒頭の魚介のシルキーさに甘さを感じつつも、全体的には醤油ダレのカエシがキリッと効いています。甘いようで、その味わいのエッジングは塩気が豊富です。それ故に水を欲するのだが、レモン水っぽいお冷もなかなかスッキリさせてくれる。妙なところでお冷が旨いと思えてしまった。


 開店当時の諸兄のレビューを拝謁するに、今はマイルド系に調整が効いているのかもしれません。また、甘ったるいよりは塩気で食わせる方が私は好きでして、濃ければ掟破りだが、つけ麺の割りスープがポットでカウンターに配置されているから、それを投入しても面白そうです。尚、この割スープは、生姜とリコピンが配合されとるとのことで、意外と普通に汁系に投入してもイケるやつかもしれません。



 


【麺:実に歯応えの気持ち良いことか!固め好きでなくとも、このクッシリ感覚は必食ですよ】


<キッパリとしたクッシリ感覚が痛快とも思える密度感あるストレート麺>


 菅野製麺だったっけ?入店直後に麺箱が目に入る。この麺が実は相当旨しでありまして、980円というちょっと清水の舞台から飛び降りる価格帯にあっても、全体的には納得感が得られたと振り返っております。実に、麺密度が高く、程よい茹で上げコントロールもあいまって、アルデンテ丁度で提供される。前歯を立てると、やや芯を感じてクシリと圧迫を受け、静かに千切れていく様子がまるでスローモーション!奥歯の弾力も束になって強みを増すものの、クッシリと固めのテンピュール感たっぷりで沈み込んで、やがて潰れる。その後は麺の風合いとスープを鼻腔に感じて「旨し」と感じ入る。


 全体的にキッパリとしている姿であり、その感触であると言えましょう!久しぶりに、豚魚の一杯でクッシリと食えた感覚です。




<仄かに外固いようなコーティングを施したスベリ感!クネり少なく整列感ある流麗さ>


 そんなキッパリとした麺ですから、地肌もすべすべでコーティングを施したようです。しかし透明度は少なく、粉の風合いを感じる「外固な雰囲気」が旨さをそそります。クネリや捩れが一切ないような流麗なる姿がまた気持ち良い。


 啜り上げて、スープのコラーゲンを巻き上げ、内頬を駆け抜ける。咀嚼のあと喉奥へと滑り落ちる。その一連がどれもハッキリとした旨さに思えてなりません。なかなか旨いぞこの麺は! これなら大盛りにしておくべきであった! 大盛り券は「¥50」ですので、これなら大盛りにすべきです。





【具:このチャーシューの皮を食べていただきたい!旨し!】


チャーシュー麺で埋もれてみたい!皮の調理が絶品なるトロリ感がナイス!>


 敢えて言うなら、チャーシュー麺もおすすめです。このチャーシューは、見栄えこそ、「いつもの半ロールばら肉」なのですが、ここ最近で食った中ではなかなかのハイランクに位置すると思えます。バラの油がトロトロとか、表面の炙りが香ばしいとか、タレの染みこみ具合で白飯が最高に合うとか、いろいろチャーシューの捉えるポイントはあると思います。どれも好評化なのですが、個人的には、「皮を残した処理感覚」が絶品と思えます。


 本格中華のトンポーローのような皮の旨さが広がります。ジェルのようでもあり、ゲルのようでもある皮下脂肪が実に旨い。そして皮そのものも実にタレが香ばしくてとても旨い! この肉なら埋もれ死んでも本望であります。




<確かに春野菜は箸休めにうってつけなのだ>

 肉を褒めちぎって、直後に野菜を褒めるのも節操がないのだが、こいつも中々でありました。春野菜と言えば、キャベツ!そしてモヤシやら、小松菜、サツマイモ、そしてイエローパプリカがオツであります。野菜が適度に焦げていて、そして水っぽくないところがナイス。 食するとホッとするし、ナチュラルな甘さが、実にこの一杯の中では、箸休めとなるのです。これは、その日に仕入れた新鮮な野菜であるそうな・・・。その日の仕入れで変わるらしいが、静かに酒のアテで食って飲んでも通用しそうであります。




<深く染みこんだタレ感で卵黄がまるで飴色>


 全体的な風貌は、なんだか不慣れなゴツゴツとしたクレーターが見受けられますね。これは、卵の茹で上げた後の粗熱取りが甘かったのだろうと思いますが、まぁ愛嬌程度でゆるせます。と思って箸で割ってみると、なななんの見事なまでのタレの染み入り具合が度肝を抜きますな。白身も染まっていますし、そして黄身がタレに深くそまって、まるで飴色に輝いておるではありませんか!


 思わずパクつくと・・・悶絶のマッタリ感!冒頭に感じたクレーター感の減点気分が吹き飛びますな。やっぱり、こういう深い漬け込みタイプの味玉も捨てがたいな・・・・。テッパンなる旨さ!






 総じまして、「中々の絶品豚魚!の開店!」と言えましょう。ただ、あと80円は安くしてほしいのだが・・・。

 しがない身としては、ランチに英世1枚の一杯はちょっと頻繁にはキツイかも。デフォルトが800円という設定も挑戦的ですが、悪くないのだが個人的には敷居を高く感じてしまうのだよな・・・本当に小さい男じゃ、ワシは。でも、ご褒美的には、許せる範囲だし、それに多チャーシュー麺なら、再訪意欲はキープです!この界隈も厳しいと思うけど、是非とも頑張って続けていただきたい次第。接客も眩しいくらいにいいしね!。なので詠います!

   春半ば
   風まだ冷たくも
   陽らんらん


   目に眩しくも
   蒼き葉桜


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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