ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1427】 つけめん TETSU 三鷹店 (東京・三鷹) 中華そば 〜煮干しの甘い系のスッキリしたコクと豚エキスのほどよいサッパリ加減は流石



最近、インフルエンザが流行しているようである。同じラインにいる女性同僚の方が、一週間お休みとなった。自分では、割と身の回りの手続き関係は、自分でやるようにしているため、困ったことがそうも起きないだろうと高をくくっていた。ところがだ・・・・いろいろな伝票の入れ方の相談とか、書類採番の管理保管とか、押印手続きのお作法等など・・・、代わりに問合せを受ける立場になってしまい、大変困ってしまった。周りに聞く人もおらず、緊急を要することがあって・・・・申し訳ないが、風邪ひきのご自宅に電話をして質問をしてしまった。電話の向こう側から・・・・たいそうな声がれであり、かわいそうなことをした。いろいろな立場で、いろんな支援ををしているのだと、つくづく思った。分かっているようで、分からないこと。日頃当たり前のように思っていることが、いざとなれば大変ありがたいとか、大事なことだったりすること。いや・・・・、自分の足下を見ていないなと感じる一週間でありました。






 ・・・などと考えながら、滑りそうになる足下を見ながらゆっくりと駅の方角へ歩く週末。それはもう、二週間連続の週末の大雪。しかも記録的を超えたマンモス積雪。昼前後から気温が上がって来て、ゆきがぐちゃぐちゃであります。さっさととある用事を済ませて、とっとと帰って昼間から家でビールでもあおるつもりだった。いつもの常連店「中華そば みたか」に足を伸ばすことさえも、まさに鬱陶しい思いでありました。そんなことを思っていたはずなのに、三鷹には、駅ビルの中にあの「TETSU」がある。・・・・結果として店内に吸い込まれてしまいましたがな・・・・。言えね・・・・、丁度嫁さんと子どもは実家に遊びに行ってて、昼飯も食ってなかったし。駅近くのコンビニでお弁当としこたまビールを買い込んで!と思ったのだけど、この雪でおにぎりさえ未入荷なんだもの・・・・。そんな状況に「TETSU」があれば、そりゃダレでも吸い込まれるって・・・・・。






 ・・・てな感じで入店。クラブ活動的な体育会系な元気度100%の店内の雰囲気が、まさにFestive!!!! ってな感じであります。つけめん・あつもりと相当迷ったけど、やはり今回も中華そばとさせていただた次第。なぜって、最近下腹が気になるから(笑)。今回はビールはやめといた。帰り道がつるつる滑るし、家に帰ってから一人ゆっくり泥酔してやろかと企んでいたからね。しばらく経って私の中華そばは、つけめん順番を飛び級で追い抜かすエリートの如く、あっと言う間に配膳であります。さてさて、頂きますかな!例のやつをと思いきや・・・・この一杯、また麺顔が少し変わった気がする。元に戻ったような感覚と微妙な味わいに・・・・私は今回も、心の中で叫ぶしかなかった。




 めさ旨いがな!ミーハーと言われようが・・・やはりブランドの一定の底力を感じる質実さと変化を感じますがな!旨し!!





【スープ:ちょいとリニューアルを感じる塩気のアピール・・・そして変わらず安定した煮干しの甘い香り】


<今回は、少し塩気と柚子感が以前より増した感じがいたします>


 今回は、見るからに前回と変わったところがある。それは「麺」と「肉」。しかし味わってみるとスープも少しバランスが変わったように思えます。特に塩気。以前は、全体的に柔らかさと爽やかさが主体となったバランス感がナイスと思っていたのだが、今回は最初から丸みありつつ、厚さを感じる塩気にピンと来ました。これまでの食からくる先入観との差であるため、塩辛いという訳では決して無い。事実、食べ進めるほどに、非常に慣れて来て、塩気のアクセルなの感じなくなる。ただし、豚のコクと塩気の結びつき感は以前よりも強く、そこを煮干しの甘さが覆い尽くすといった感覚で食い進めます。


 まぁ、例えるなら、正月に会った甥っ子のようなもので、随分まえの記憶をこちらとしては引きずっていて、「おや?」と思うのと似ているかもだな。久しぶりの間は成長しており、連続しているわけだ。スープも然りで、日々成長、進化、変化しつつ、客を飽きさせない工夫をしておられるのかと。


 また、柚子も今回は、風味が増したかも。こちらは柚子皮のひとつまみ分の量がたまたまた、この一杯だけは多かったのかも。決して嫌いではない風味なので、こちらとしてはウェルカム。いちいち細かいことを気にするオッサンな私の意見など参考にしなくても良いのだが(苦笑)。







<煮干しの甘い系のスッキリしたコクと豚エキスのほどよいサッパリ加減は流石というところか>


 歳を取ってしまうと、変わらないということにどこか安堵を覚える。なのでこの近年は、昔ながらな中華そば的なものばかりを追い求めておるのかもしれない。ここでも、この一杯の中に基本的な路線として、煮干しの甘いコクと、それでも豚コクの煮出しが豊かでそれでもサッパリとした味わいにスタンダード感を覚えて、やっぱり安堵する。この煮干しの風合いは、三鷹駅ホームで電車を待っていると、どこからともなくふわ〜っと漂って来る。なので、この煮干しの香りが、もはや私にとっては三鷹駅界隈の無形物なランドマークと捉えておる次第。


 豚のエキス感もいい。ラード感もほどほどで柔らかさとクリアーさがとてもいいバランスと感じてしまう。白濁とまではいかないスッキリした煮出しがいいね〜。スープと丼の接点あたりに細かく泡立つ。ここに私はなかなか旨そうなエキスの「濃ゆさ」を感じて和む・・・・・。もはやラーメン変態度丸出しであります。









【麺:初心に帰ったのか!?ストレートなちょいクッシリ麺に安心感を覚える】


<またオリジナルに戻った標準サイズの奇麗なストレート麺、歯応えはスタンダード的高密度感>


 また元通りになったのね。少し前の一時期は、平打ち縮れ麺でありまして、一転して素朴さアピールであったという記憶。それがまた、洗練されたような奇麗なストレート麺にもどっておりますがな・・・。どちらも捨てがたし。そういえばこの系列「きもはん」も時々ストレートであったはずと思い訪ねて行って食うと縮れだったりするもんな・・・。ともあれ、店舗展開をギリギリまで広げて、それなりの品質を担保しているブランドの陰ながらの努力というものを前向きに感じますよ・・・。


 やはり、ストレート麺は、角麺のほうがきっぱりして見えて見栄えがいいね〜・・・・細麺で汁系の場合は特に。加水の高さもやや感じるが、潰し込みというか麺に密度感を感じて、前歯の刺さりに淡くクシクシっとしたフィーリングを感じる。前回のヌチッとした感じも好きだし、節操がない私なのだが、やはりTETSUは、東京のブランドなので、中華そばを謳うなら今のストレート麺で通した方が、ブランディングとしては正しいと思えるけどな・・・・。






<汁をあまり吸わないで持続するしなった感覚、表面の固さが心地よいスベリ感>


 食うスピードが早い私なのであまり参考にならんかもですが、時間の経過に対して汁の吸い込み度合いが低いと感じます。私的には、最後まで持続した歯応えが印象的でして、そしてしなりも終始一貫したかんじがあります。表面のきめ細かい艶感と固さが、スベリにおいては好印象を与えて、つるーーーーーっつとしたスベリ心地がナイスと感じる。やはり、こういう麺は、のど越し一番って感じでして、いつも以上に食うスピードが増す!


 などとスピードについては自負があったのだが、隣客はさらにその上を行くので参った(笑)。私より遅く「つけめん」が配膳されたのに、麺量も多いのに・・・先に食べ終わってるやないの。あの中太麺を絶対に飲み込んでおられるよね・・・・たぶん。まさしく、麺の味わい方はひとそれぞれということで・・・・。







【具:個人的には、この店では初めてのロール系のお肉であります】


<この店では初めてお目にかかった・・・モモ?かロース?のロール肉・・・>


 肉は、つけめんと共通のパーツのはず。ということは、チャーシューは全くリニューアルしたということだね。以前はバラ肉系でして、分厚めの脂身/筋肉質/脂身/筋肉質・・・・というった断層というか地学的な構図を見ていてよだれを誘った。今回は一転して、ロール系ですな。固く縛った凧糸の跡までクッキリと伺えます。そして歯を立てると、ロールが解れて柔らかく崩れる。脂身的な甘い誘惑は薄いけど、タレの仕事を語るような実実な旨味を感じますよ。なんとなく、ここれは白飯よりも日本酒とか焼酎に合うと思えるのですが、まぁ・・・旨いことには代わりはなし。


 一つきがかりがあるとしたら、中華そばでは非常に相性のよいロール肉でありますが、つけ麺では以前の方がワイルドで相性が良かったかもですな。ま、オッサンの独り言、戯れ言として見逃していただきたい・・・・。





<いつまでも・・・変わらないメンマ、浅い味付けがスープにフィット>


 自分の身内だったら成長がないと叱りつけるところかもだが、このメンマは、いつ来てもその風合いと形状は変化しておらず、「またお会いしましたね・・」的な親しみを覚えます。浅いつけ込みというより、浅い味付けをしっかりと染み込ませたというような印象。時折繊維に対して垂直に歯を押し立てて千切ると、微かな繊維がスキマ入る・・・・。






 総じまして、「やはり駅から近いという条件は、無敵やね!」と思えます。この大雪なれば尚のこそ!(マンション買うときも身にしみた)


 どこを歩こうにもぐちゅぐちゅな街中。でも一人で家でゴロゴロもしてると一日が勿体なく思えて外出したけど、やはり駅までたどり着いた道を折り返すのが実に面倒。また足下を気にしながら、いつもの倍以上の時間をかけて、家路へと急ぎます。なので詠います!




   突き進む
   バスのチェーンで
   ガリガリ君


   緩む足下
   雪シャーベット




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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