ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1327】 江戸前つけ麺 サスケ (東京・浜松町) 江戸前中華そば・並盛


 「江戸前つけ麺 サスケ」という店。江戸前についての薀蓄はさておくこととして、私は「サスケ」に突っ込みを入れてみる。サスケと言えば、TBSのサバイバルアタック「SASUKE」も連想するが、個人的には白土三平の「サスケ」ですかな。子供のころ、よく観ましたわ・・・。どこか暗い絵のタッチのアニメでして、少年忍者の話。なんだか気分爽快!という感じがあまりしない。この番組の再放送を見て、そろばん等の習い事教室に通っていた少年時代でありました。また散髪屋の待ち時間でよくこの単行本を読んだような記憶もあり。子供の感覚では暗い漫画だなとしか思っていなかったけど、いろいろ忍術を繰り出すところに多少のワクワク感もあったような・・・。だけど、「闇に生まれ闇に消える・・・・、サスケ!お前を切る!(だったっけ?)」というフレーズがちょっと怖かったっけ・・・。大のおとなが、事情によっては忍者なら子供であっても殺すというところが怖かったっけ・・・・。


 ・・・などと考えつつ、今回は軽く帰り道に腹が減ったので寄り道して一杯くて見た。駅チカなお店は本当に便利だから。









【スープ:江戸前らしからぬ優しい味わい・・・緩やかで甘く淡麗な豚魚系】


<甘い魚介の風合いと豚コクの質実な出汁が実に柔らかい味わい>


 「江戸前」な「つけ麺」専門店ですので、ちょっとハード系な豚魚系なのかと予測しておりましたが、個人的には心地よい肩すかし感がナイス! 配膳されたその一杯の麺顔は・・・、いかにも柔らかい茶色を醸し出し定番なる麺顔を呈しております。トッピングのウズラ玉子が二つあるのが実にお茶目でありまして、この点もほっとさせる一因。江戸前という何となく男前なイメージからどこか女性的なニュアンスを感じます。


 味わいとしては、実にゆったりとした甘いコク・・・・苦み排除な魚介感が気持ち良いです。関西地方ではイリコと表現するような煮干し感。この点も「江戸前」という命題からはGAPがあって実に面白い・・・・。その一方で魚介感だけはない動物系のシッカリとした煮出しぶりもあり、ボディーとしても豊かな力のあるベースを感じます。このベースには豚のコクが主体と感じておる次第でして、これが丁寧な下処理もありエグミが一切ない滑らかさが印象的。動物観も優しいし、魚介と豚優しさに一体感が生まれているような嬉しい感覚が味わい深いですな・・・。




<醤油のエッジ丸く、仄かな鶏コクの香味油がきらめく感覚>


 江戸、東京とくればピッチリとしたピントが合ったような、醤油のカエシのエッジングをイメージしてしまいます。しかし意に反して緩やかで丸いです。魚介の甘味にも結びついて芳しいというニュアンス。そこに既述の通り動物系の豚が交じり合うのですが、このほかにも鶏系のコクのような香味油があるような気がいたしますが真偽は不明。表面のキラキラさが全体的な質実さに反して、艶めかしくもあり。実に平凡なようで、良く見ると細かいところで特徴とか変化がみられると思うのです。









【麺:角麺で細く・・・・全体的に流れがキレイなストレート麺ですな】


<角型細麺ストレートが実に冒頭からしなやか〜まとまり感あり>


 麺がまたまとまり感ある細麺タイプで、角型であるゆえにピタッとコマがそろうような揃った感覚がいい感じです。そして多加水ながらも麺の潰し込みがあまり強くない優しい感覚。やはりここでも江戸前という男前な先入観からはずれて、女性的にも感じるのだよな〜。芯を感じることのない茹で上げなれど、柔麺のような感じでもなく、だらしないというところは一切なし。ツルツルという超光沢めいた地肌よりは、風合いを感じるやさしいざらつき。その方がナチュラルさがあって私は好きです。歯ごたえも前歯感覚は、スパスパとリズミカルに切れ込み、奥歯でのすり潰しはクチ!っと短い。粉の風合いが強いタイプではないけれど、スープとのマッチングは良いと思えますし、全体的にはとてもナイスです。個人的にも好きなタイプ(ラーメンなら何でも好きだけど)。




<隙間に入り込む汁の持ち上げぶりが優れている・・・滑らかにすべる>


 毛細管現象というやつか・・・・妙にピタッと麺同士が張り付くようなイメージ。この隙間にサラサラスープが深く入り込むような感覚して、スープの味わいと麺の味わいの一体感が咀嚼の度に口一杯に広がる・・・。スープの持ち上げが良いというのか、そんなものを感じます。全体的なスベリもするするしているので、ここは江戸前風な男前を気取って、ズボボボボボボボボーーーっと一気にワイルドかつ粋にすすり上げてやりましたよ! 周囲の客層はオッサンだけなので、何の気兼ねもなくね(笑)。




【具:薄味赤身が適度な歯ごたえ・・・つけ麺濃厚ダレに合うタイプ】


 チャーシューとしては、つけ麺に合うようにチューニングしたのでしょうか、全体的に薄味でして、赤身が適度に歯応え良くそれなりに一定以上には楽しめるイメージ。周囲の色合いが深いところだけを見ると、醤油ダレの濃さを連想しますが、意外にもそういう塩気の深さはありませんでした。スープに浸してから食うタイプでして、薬味をつけてビールと共に食っても旨そうな感じがいたしました。また、ウズラ玉子がかわいいですね〜。味玉ハーフと、ウズラ味玉2つと、どちらがコスト的には貢献するのか微妙ですが、このウズラは、無条件で好きですよ。黄身が固ゆでで仕上げるならば、ウズラの方に軍配かな、個人的には。 









 総じまして、関西人の私にはぴったりの「江戸前中華そば」でありまして、浜松町で超ほっこりとさせていただいた次第。いやいい意味で・・・・。次回は、江戸前な男前のつけ麺に挑戦させていただきます。忙しいときには駅から近い店が大助かりですから、意外にローテーション入りするかもな店です。ロケーション条件以外にも、オヤジのたまり場的な雰囲気が浜松町にはいたしますし、行き交う旅人がちょこっと出入りするあたりも、旅愁を感じますしね・・・。なので詠います!



   駅ビルの
   酔いどれフロア
   一角で


   ひとり安らぐ
   しなやか麺にて



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。





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