TOEICの点数を上げて、国際感覚を身に付けて世界に出て行くようになりたいと、新入社員のときに思っていました。TOEIC900点台の同僚を見ては羨望していました。しかし、彼らはTOEICの準備はしていたが、勉強はしておらず、それでも流暢に話せたのは、「帰国子女」だったからでした。そんなTOEICですが、形骸化してきたとのコメントを最近良く目にすることがあります。
1)TOEICを無視する企業が出てきた!
つまり、TOEICというステップを無視し、一足飛びな国際化に走り出した?
日本人が殆どでも、メンバーの中に外国人がいれば、必ず英語で社内会議をせよとの
こと。このことに違和感ある方のいろいろコメントを聞いています。主にその反論と
しては、「効率性」とか「暗黙知の崩壊」などですか・・。TOEICを広め高得点
者=英語の達人を増やして国際感覚を高めるのではなく、いきなり「英語の会議」で
すので、いきない外国企業に出向したかの環境変化ですね。
2)そういえば大学でTOEICそれほどやってなかった
英語ができない大学生が世界レベルでとても不自然だというのです・・。
先日までとある東京の大学で博士号をめざし、ノルウェーから留学にこられた方がお
られました。奥さんが日本人であるということもあり、日本での勉強となったわけで
すが(ステップアップのために会社を自由に休業できるってこともすごいが)、日本
の大学の実体に唖然としておられました。決して日本文学を専攻したわけではない。
グローバル展開が前提のエネルギー関連の専攻(詳しくは言えない)してて、英語の
論文書くのも一苦労との状況。彼が添削するハメになったそうです。聞いていた私は
自分もその類なので、とても居心地が悪かったです。思えば、昔から大学で英語に関
連するサークルや部があったけど、全学でTOEICが一般的という大学はなかった
と思います(学府ですから・・・、就職予備校ではないと)
3)会社に入ってTOEIC至上主義に。でも機能していない。
英語ができない社会人は世界レベルで無視されている
以前の僕のエントリーで、「Mr.えっとねー」というのがあります。詳しくはそれ
にゆずりますが、要するに相手にされなくなり、職場という限られたスペースでは邪
魔なだけで迷惑な存在になる。そんなことで、社会人になってTOEICをトリガに
英語の勉強を始める次第です。しかし、TOEIC高得点者は、結局海外出張や、駐
在員になるわけで、TOEICの効果で英語ができるようになったかは疑問。という
より、実体験により英語力が上がったと、みんな思っているわけです。なのに、TO
EIC至上主義ですね、日本の会社は。
4)ここにきて会社もTOEICも見直し?
日本企業の余裕がなくなった。つまり、英語ができる社員を時間とコストをかけて養
成するほど余裕がないのです。駐在員の滞在コストもバカにならないようですし。
海外事務所は、ローカルで現地人を採用したほうが、コストも抑えられ、職業も斡旋
できるし、都合がよくなっているのでしょう。
だから、本当の英語力が求められるようになったということでしょうね。新たにサラリーマンサバイバル時代の幕開けです。僕の将来もちょっと考え直さないといけなくなりそうです。
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