ラーメン食べて詠います

仕事の合間に悩んで食って詠います・・・

【今週のラーメン2799】麺Dining Number Nine 09 (埼玉・草加) 油そば BLACK

<オレはどうしてこうも埼玉のラーメンが気になるのか>


 つい最近まで、東京の大勝軒を追求して連食を重ねてました。しかしその一方、本音を言うと「二郎」も食いたかったし、「淡麗系」も食いたかった。そしてやはり「埼玉のラーメン」が気になって仕方がなかった。そういえば、昨年後半からオランダ留学(春日部)もまだ果たしていなかった。まかり間違っても「埼玉の大勝軒を制覇しよう」なんて思わないように、気をつけなければならない。もう沼にはまりたくない。







 そんな回想をしてたある日、ようやく訪問が叶ったのが「麺Dining Number Nine 09」さんです。どうも八潮の「Handicraft Works」の汁なしに、私のスイッチが入ってしまって、他に埼玉でいい汁なしがないかと探してたら、ここにぶち当たった次第です。特に「BLACK」なる一品に興味が湧いておりまして、ちょっと天気が良さそうな休日にクルマを飛ばして突撃してみました。







 お店はすぐにわかって、その隣がコインPですから超便利でした。店先は狭く、カップルが二組並んでました。しかし、どうも進まず回転が悪そう・・・。店前まで順番が減って近づいてみると、この日は一人オペになってしまって・・・・回転悪いというお詫びがきが丁寧に貼って合った。なんだ、それならそれで了解っすよ!。この季節は、日向ぼっこも気持ち良いし、たまった文庫本を読むのに丁度良い。







タレ:「発酵系の中華ダレにペッパーと唐辛子、そして山椒のピリリ痺れが痛快!ライスもスープインも相性グッド!」


 順番が回ってきたと思ったら自分で入って、券売機で買って、ちゃっちゃと席に着きます。カウンター席のみの割と狭い空間ですが、居心地は悪くない。だけどやはり、店主の一人オペが大変そうで、後片付けと調理にフル回転で没頭しとられます。店内で座ってまた文庫本を取り出す。こういう時は暖かく見守るのもルールかもしれません。しばらくして他客が「すみません、食券早く通してください」って半クレーム的な申されよう。「すみません、順番に承っておりますので少々・・・」と大変申し訳なさそうなご店主。先客のオレの食券だって、そのままなで待つ身・・・この状況大変そうなのはお互い理解しようよー。・・・ってしばらくまた文庫本に没頭。すると覚悟した分、意外にも早く配膳が完了して、その他客にも無事配膳。これで平和が訪れた。







 作品名「油そば BLACK」。強そうな名前です。少しばかりの予習はしてたものの、武蔵野系油そばに少しパンチを加えただけかと、そんな感じでおりましたところ、見事に実物で予習が裏返ってしまいました。BLACKのタレがすごく存在感を放ち、油そばというより、ジャージャー麺的な存在感です。かき混ぜる前にベースのタレを確認しますが、これは予習通りの醤油系のさっぱり味っぽい。ラードもサラサラしており、純ラードを美しく溶かしたような風合いがいい感じです。テーブルセットにあるお酢を入れてしまえば、いつも中央線沿線で食ってるあの油そばの味になりそう。







 ここで一気に混ぜっ返す!どんどん混ぜる!。混ぜる過程で味玉は下に潜り込み、ブロック状のチャーシューは見事に崩れ、それでもやり続けてやめない。気が済んだところでいざ実食。さてその味わいは・・・発酵系の濃ゆい旨味が溢れたものでありました!。本格中華はよく知らんけど、豆板醤とか甜麺醤とか入り混じったような、発酵系の深みある旨味が濃ゆくて、麺によく絡み、そして馴染む。ニラと玉ねぎの刻みもアクセントとなっており、甘辛い風合いに唐辛子系のピリ辛がしっかりと仕事をしている感覚。これは食が進むという感じです。







 しかし一番特徴的なのは、山椒!この山椒がブラックペッパーと共謀して「カラシビ」系に働いて、やや暴力的です。実はこの風合いを感じ始めた時から、これに全体の味は支配されていて、味覚が洗脳されます(笑)。このタレさえあれば、何でもあうと思えてきて、もはや万能なのではと。残ったタレでご飯わりは当然のこと、これを割スープを少し加えて汁麺にしてもうまそう。・・・と思ってたら、左隣の客が、汁なし食っててスープ割をしておらる!。おお同士よ!って少し感動してたら、テーブルセットの酢を取ろうとした時に、「オススメの食べ方」が貼って合って、ちゃんとそういう風に書いてあった!(爆)。












麺:「若干芯を残す程度のカタ茹で加減がナイス! 個性強いタレにも負けないしっかりした風味感!」


 BLACKのタレにどうしても注目してしまいますが、実は「麺がうまい」ことも、ちゃんとお伝えしたい!。混ぜちゃったから、オリジナルの姿がわからないので申し訳ないですが、常識的な多加水のモッチリ太麺かと思いきや、「しっかりと芯を残す」茹で上げで、ヌッチリした歯ごたえと、密度感あるグルテンの風合いを残すのです。それが、とても個性あるタレを通してもビンビンと伝わるから面白い。こういうのを、これまで何回も、「スープ(タレ)をしっかりと受け止める麺」なーーんて書いてきましたが、このタレと麺のバランス感は、やはりそういう風に伝えるしかないな・・・・。







 腰の強さは麺リフトの際にも特徴が現れます。重力に素直に従わない(笑)というか、剛毛のくせ毛がまとまらず始末に負えないような・・・意思を持ったような捩れのまま引きあがる姿です。その地肌には、山椒とブラックペパーが貼り付き、どこかユーモラス。すごく遠くから眺める鳥獣戯画の巻物を・・・なぜだか連想してしまった。







 前歯で千切ると、クシクシっとハードに切れ込み、歯の裏側に麺の切断面が当たるのが分かる。奥歯でプレスすると、これまたハードなテンピュールのように沈み込んで潰れてゆく。ズボボッとすするでもなく、短くズボ、ズボ、ズボボボ・・・てな感じで、啜ってはワシワシっと口の中で収めこむ。口の中がかなりねっとりしてくる場合は、スカッとビールで洗い流したい。このとき私は学びました。「汁なしには電車」だと。真理を突いたようなシンプルな定理に、私はようやくたどり着けました。







具:「バラ肉ブロックが煮崩れたような甘辛肉!ニラと玉ねぎで薬味的にもナイス!」


 ここでBLACKのタレ以外のキャストを紹介しておきましょう。まず味玉ハーフ。Mサイズと思われる小ぶりですが、おまけ的な存在になってるものの、実にちゃんと仕込まれてます。薄味のタレに一昼夜は浸った感じかな。白身には均一に薄っすらと出汁の浸透が認められ、象牙色に変色してる。そして黄身は飴色のようにオレンジ色が眩しいほどに。そしてネットリとした粘りと濃厚な味わい。できれば、ホールで1コあればかなり印象が変わるぞこの一杯!。







 そして肉ですが、大和煮か?と言うくらいに、出汁に煮込まれた感がする印象です。なのでこの肉だけはビールと言うより日本酒でやりたい感覚。甘辛く味付けされていて、脂身は溶けて残り少ない。そのスカスカ部分に出汁が深く浸透してうまいと思わせる。引き算と足し算が感じられる一品かと。







 そして、この一杯にはちゃんと黒子がいて、こいつも実はとてもいい仕事をしております。それはとろけるチーズ。スーパーでよく見かけるピザ用に小さく微塵カットされたあれ。それが麺の熱を吸収して蕩け出し、そのあと混ぜる段階でBLACKタレと一体化し、下支えと言うより、中で旨味として繁殖増殖して深まる・・・・といった印象。ご店主!ちゃんと受け止めましたぜ、その味構成。そしてメッセージ。







 総じまして、「からシビ系ジャージャー麺油そばと言う感覚でして、今回結構ハマったかも。ここはまた来ますが、ここまでの交通費があれば、地元で食えて御釣りが来るだけに・・・・悩ましいです。最近、埼玉攻めも疎かなので、復活させますからそのうちまた。それにしても、久しぶりに天気の良い埼玉をドライブしたけれど、でかい県だねー。面積と言うより、人口密度を含めての感覚。外環沿に走らせると、住宅密集ばっかりですやん、どこを走っても。そしていきなり風景が広がると思えば荒川。私、元浦和市民ですから、ちょっと懐かしく思えた今回のドライブラーメン。何気に埼玉LOVEな関西人だったりする。クルマのエアコン切って、窓を全開にして荒川の空気を吸うと、ちょっぴりタイムスリップ。あの頃からずっと同じ車名を乗り継いでるのだった。懐かしついでに詠います!。



   埼玉の
   薫風すでに
   暑さ帯び



   ホットな味で
   常夏気分



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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