【今週のラーメン１７７１】つけめん油そば五丁目煮干し（東京・中野）煮干しつけめん

　引き続き同じ店です。決して前レビ引き続き店内連食ではありません。また、いやがらせでもありません。ここまでハマれば・・・・もう一枚の看板「つけめん」も食わんといかんでしょうよ！と、そんだけのこと。いくつになっても、この単細胞な発想と行動パターンは治りません・・・。こんな俺によくついてきてくれたと嫁はんに感謝したところ、単純だから扱いやすいんだと！お釈迦様の手の中の悟空ということで・・・・中野の極ぅ〜なニボつけめんを食ったとさ。

【タレ：極ニボ〜な感じが、スルスルと抵抗なく食える・・・そんな濃厚さが秀逸】

＜おお！濃厚ニボ！！さらりと食わせる不思議なマイルド感！！！＞

　豚骨魚介という「またおま（えか！？）系」のつけめんから、かなり遠ざかっていたとはいえ、久しぶりの濃厚つけダレとの対面は少し興奮を覚えます。というのは・・・その濃厚魚介の濁り方が独特というか、「極ニボ」をほんのりと予感させる灰褐色が溶け込んだような色合い。それを醤油と豚骨がうまくブレンドされて、オーディナリーに留めているというような感覚です。何を言っているのか自分でもわかりません（汗）。

　味わい出しますととろみはそこそこでありつつ、やはり煮干しのニボニボ〜っとした風合いがふわ〜っと全面に漂ってきますね〜。これは、人によっては受付ない傾向か？と思いきや・・・二口三口目となると、するすると普通に抵抗なく食える安心感が盛り上がりを見せます。これ・・・そうとう煮干しを使っていると思うけど、これほどまでに滑らかに食わせるとは、恐るべしですよ。煮干しの苦味をよく表現しておきながら、その【甘み】もしっかりとアピールしているし、全体的にはマイルドに思わせてスルスルと食わせる！おお！これは秀逸ですよ〜！・・・・と頭で興奮を思いながら、その薬味のネギとの相性を楽しみながらタレだけをレンゲで啜り食うだけの私。

＜嫌味のない豚骨のコラーゲン感覚秀逸！＞

　その極ニボなれど、マイルドに仕上げられた甘みと塩気の処理が勝利といったところで、今度はコクの濃厚さに気が向きます。なるほど・・・豚コクが実はよく溶け込んでいるよね〜っと感じつつ、鶏もあるのか嫌味がなくスルスルとしたコラーゲン感覚が際立ちます。香味油もそこそこ投入を覚えますが、煮干しの苦味甘みを保ちつつ、コラーゲンすぎてベトベトすることもなく、すっきりと胃に落ち着く程度に動物系のコクの広がりがあるようです。う〜ん！やはり看板メニューだけあるぜ！！この一杯はCP高いかも！

＜仄かで透き通ったキレのある魚介出汁！そんな割スープ＞

　先述べしておきますが、スープ割の話。コールすると、タレ器と同じ容器で運んでくれるシステムです。白地の器に清湯が注がれていてとても上品な風貌。全投入する前に、それをレンゲですすって味わうと・・・のほか〜なニボ出汁が染み渡っているという感覚。煮干しの一番出汁というのか、そんなお上品な風合いがとても鮮烈！　そして徐々に残ったつけダレに投入して味わうのだが、これまたニボ感が華やかに昇華して一気に飲み干してしまいます。そして、今更ながら気づくのが器のそこに溜まった煮干しの粉・・・・。相当量が溶け込んでいたのがよくわかります。

【麺：〆て本領発揮なヌチリとした弾力と粉の風合い感がナイス！】

＜キリっと引き締まってヌチリ！とした高反発な腰つきがイイね！＞

　先日、油そばを食っていて、大体の素性は分かっていたはずだったんだが・・・・やはり、冷水で〆られた麺は本当に粉の風合いが際立って、あつもりとは別物ですよね！そのキリリと引き締まった風合いから漂う、小麦グルテンの香りが麺好きにはたまらないのです。何もつけないですすって食うと、引き締まったボディーが前歯の当たりを反発させ、プリっと千切れて奥歯に運び込まれる。プレスをかけるとそれはヌチヌチっと硬いテンピュールのような反発を表現して、最後はヌチリと潰れて喉奥へと滑り落ちる。その間の麺の腰つきがとても鮮烈で印象に残るというか、頭にシルエット感を残します。う〜ん！久しぶりにつけ麺食ったから、とても興奮している自分が抑えられない・・・。

＜煮干しの銀粉が麺の地肌に張り付く〜＞

　つけダレに浸してもその麺の素性は映えますね〜。グルテンとニボダレとの相性は抜群で、咀嚼のたびにニボの苦甘みと、グルテンの風合いが混じり合って日本人に生まれて良かった〜と思える旨さを感じます。そして、麺をタレにつけたあと、引き上げると麺に張り付くタレの合間に・・・・ニボの銀粉が張り付く。相当の煮干しの投入をここでも覚える瞬間です。軽くまとわりつくだけでも、ニュルリととても快感よく滑るその麺は官能的でして、あっという間に食えてしまう。そうそう、こちら、並の２００gから、大の４００gまで同一料金とのこと。この品質で７９０円で大盛りならいうことなしですね。

【具：つけめん用に塩気チューニング？されたチャーシュー】

　具材は、温野菜キャベツは麺の方に盛られて、チャーシューとメンマは、つけダレの中に沈んでいます。キャベツとメンマは、先レビで紹介済みなのでそちらに譲りますが、チャーシューだけは、ちょっと風合いが違いました。ちょっと味が濃いめにチューニングされているようです。汁系、汁なしでは、さっぱりとした味わいで好印象だったのですが、つけめんでは少し塩気が効いている。部位も違ったと思いますが、意外にニボニボタレは甘みも豊富なので、このチャーシューの塩気がアクセントになって感じられるところもあり。面白い組み合わせですが、個人的には悪くはなかったかと思っています。

　総じまして、「上品マイルドで極ニボ〜な一杯！」ただそれだけ・・・・でごめんちゃい。これは、あまり形容しなくとも良いなと思う次第でして、よくできた一杯だと思いますよ。そしてコスパも納得の範囲。先日の煮干しらーめん（塩）を食べて、塩気の使い手だと少し思っていたのだけど、醤油系やらを食べ出すとどうやら甘みもテクニシャン。こうなれば・・・・辛つけめんでどういう展開になるか、とても期待！たぶん、また近いうちに食いに来ますのでよろしくです。なので詠います！

　　　久方に
　　　濃厚パンチと
　　　つけめんを

　　　食らって快感
　　　ノックアウト也

　お粗末！ということで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！