ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1511】 中華そば 四つ葉 (埼玉・川島町) 煮干しそば+やりいかのにぎり

 仕事気分から一時離れて、無心でクルマを転がすのもいいものです。スピードを出すより、当たり前なスピードで、ただ車線をトレースするだけっていう運転が好き。久しぶりにクルマ好きの性格を表にだして、地元から北へ北へと向かいました。 とは言っても一応は、目的地の当たりをつけていました。それが、「中華そば 四つ葉」さん。某サイトでは最近の注目度が半端ないし、内容的に私の好みにもフィットしそうでありました。なので、解放気分で訪問です。







 ナビが「目的地周辺です」と告げる。しかし・・・辺りは大きめな住宅と農地が広がるばかり。そんな中に、ポツリとあるお店が、四つ葉さん。土地に余裕があるというのはいいね〜。訪問時、他府県ナンバーがぞろぞろと店前のスペースにピットインしますが、私の関西エリアのナンバープレートだけが違和感を感じさせます。葦で仕切られた待ち合いスペースも広め。都心では考えられないスペースで行列気分にストレスを感じさせません。本を読んだりして時間を潰すのも贅沢な気分。






 ・・・・などと感じてマッタリした気分でいる。そして事前にオーダーを取りに来てくれて、入店と着席を果たすと丁度いい広めのスペース感が気分いいです。厨房内のオペレーションは、家族経営的で、気分にもフィットします。こちらは、オーダー順の厳密性より、生産ロットの共通性が優先しますので、あしからずという感覚か。少し遅れては以前が完了しても問題意識を起こさせない朗らかさがいい感じです。てな感じで、久しぶりに憂鬱気分を全く引きずらないで対峙したこの一杯!そしてにぎりすし! 食うと和むぜ・・・・・!



 う・・・・、スープの色合いの柔らかさと、レア・チャーシューのピンクの色合いから、既に間違いのない美味さのオーラが垂れ流し状態!











【スープ:味わいがシッカリしているのに、スッキリとた煮干し風味と鶏ガラバランス】


<スッキリとした苦み爽快なる煮干!醤油のカエシのエッジングも丸く効いて、ピント合う美味さ!>


 配膳の瞬間、やはり中央に鎮座するレアチャーシューが圧倒的なオーラを放つ!いやはや、周囲の泡立ちもどこか褐色めいて実に美味そうな煮干麺顔です。優しい出汁にきっぱりとした煮干という感覚で、少しばかりの透明感をキープしている。練馬・板橋でみられる煮干とは、別ジャンル的な和の雰囲気を醸し出す、バランス系センスアグレル煮干感覚かと感じます。


 啜ってみて、すっきりとした煮干が広がる。煮干独特の苦みは、コク美味さと苦味のバランス感覚が肝と思うが、なかなか嫌味な部分を一掃しているような仕上がりで、するする、グビグビと飲めてしまう。苦みが程よく先行しているコク美味さ。そこに塩気が結びついてコーティングしているような錯覚感。バランス良い苦みが醤油由来の塩気でさらに崇高に感じてしまいます。全体的にはやはり煮干の出汁感が豊かに先行するイメージですな〜。






<スッキリと丁寧な鶏ガラ感もなかなか滋味でいい感じ、そして薬味が上品に効く>


 どこの地鶏かは不明だが、ライトなれどとてもしっかりとした鶏の旨味が感じます。サラサラと流れるようなまとわりつきなのに、鶏の旨味がキレイと感じ取れて、気持ちも腹も落ち着く感覚。表に出にくいのだけど、こういうのを滋味というのだろうか。下支え感があって好印象です。鶏が出しゃばらないので、三つ葉と柚子皮の風味がのびのびとしている! 特に柚子は皮の切り方がポイントなのだろうか、ジリリとした・・・どこか金属的な柚子の風合いがなく、仄かに、そして雅やかにスープに香りを移す。また海苔の風味もすごく自然に鼻孔に広がり、幸せな気分になる。そう、薬味が嫌味でなくて、とても仕事をしているように感じるが・・・これって、久々のラーメン遠征ということもあって、少し興奮しているだけかもしれん。







<にぎりすしと、煮干スープの相性がとてもよい!>


 すしと煮干のスープの相性がこんなに良いとは思わなかった。麺を三分の二ほど食べ終わったころに、やりいかのにぎりに手をだしたのだが、にぎり食ったあとで煮干スープを味わったところ、とても煮干が以前より華やかに感じられた! これは驚いた!そういえば合わないはずない。アラ汁とにぎりすしって、テッパンの相性だしね。日替わりでどんなにぎりが出るかわからんが、これは是非、煮干とにぎりのコンビネーションをお試しいただきたい。余裕があればの話ですが。にぎりがあるとないでは、煮干の感じ方がずいぶん違いますよ〜。








【麺:やはり煮干し系には、加水低めがナイス!過度でない適度なクツクツ感覚がナイス!】


<クツクツとした極細ストレート麺!密度感と風味感を歯応えで味わう>


 煮干そばと言えばもはや定番なる、低めな加水率、高めな密度感・・・・そして極細なるストレート麺!この定理をしっかりと展開していますね。文句のつけようは一切ありません。実にクツクツクツクツクツ・・・・・とした前歯の当たり方が、リズミカルで楽しい。これは次の啜り上げが楽しみと思えて来る。奥歯で束になったところをプレスして、プツプツプツプツプツプツ・・・っと潰れる。そして、鼻孔にほわっと感じる麺の熟成ある粉の風味感! 何度繰り返しても飽きない飽きない。






<汁吸い込みもそれほどなれど、スルスルと食えるきめ細かい地肌感がいいね>


 途中、すしにいったり来たりしたが、それほど汁を吸い込んだりしないので、ハードさキープで最後まで食えます。そして、やや熱の影響を受けて若干しなやかになる程度感がまたいい感じ。地肌は多少ザラザラしているが、漆喰壁のようなきめ細かいもの。なので、むしろスープを絡めとるような働きでするすると滑らかなスベリとなって、心地よい。











【具:旨いというより、美味いと表現したい具とにぎり!】


<お中元・お歳暮で贈って来るやつよりも当然美味いぜ!レストラン感覚のレアポーク!>


 お中元やお歳暮で頂くパストラルビーフよりも美味いがな。もっともそういうの、妻の実家からのお裾分けで、滅多にしか食わんのだが。切り方がまさに厚めなパストラルビーフのような見栄えであり、実はかなり大判。そして何といってもこの全体的なピンク色が堪らん!脂のサシの入り具合がまた食欲をそそります。これなら、わさびを付けてくっても、酒の肴に十分に通用しましょう。レアチャーシューは、レアの状態のまま頂くのが美味いので、さっさと先に食い尽くしますが、なんともはや、塩気が薄くて肉本来の旨味が広がります。これは、最高・・・もっとくれ! ちなみに、下には、鶏チャーシューが潜んでおりまして、実は2種チャーシュー盛り。相変わらずな表現で申し訳ないが、化粧パフのような、柔らか胸肉であり、おそらく嫌いなひとはいないだろうと思われる仕上がり感でした。






<歯応えとさっぱりさがあるやりいか!紋甲とはまた違う美味さだね〜>


 特製にして、肉を多めにいただく欲望を断つ!その代わりにいただいたいのが、この日だけなのか、「やりいかのにぎり」であります。二貫で300円。煮干そばを食っている途中から配膳されたが、いやはや、かなりキレイなにぎりではないか!これは醤油の付け方に気を配って丁寧に味わいたい。醤油を上からぽたぽたと落としかける。飯に浸らないように、ぽたぽたと垂らすと、各紙包丁の切れ目にさーっと染み込んでいく。


 ややしっかりとした歯応えの身で、なんとも淡麗な烏賊の甘さが広がるね〜。そこに、わさびがキッチリと効いて、シャリが軽やかに解れる。烏賊と言えば紋甲烏賊という方もおられるが、たしかに紋甲烏賊のねっとりと感じる甘さと柔らかさは絶品だ。でも、やりいかも捨てがたいね〜。青葉の香りと共に、春風のような淡い甘さがクチに広がる・・・。そして、また煮干汁を数回啜って、二つ目をほおばる。実に快適な休日であることか!胃袋から命の選択をしたという感覚です。











 総じまして、「最高のラーメンドライブするならココ!」と申し上げたい! この日はたまたま天気も良かったし、風もうららで爽快感たっぷりでありました。辺りに高い建物なく、だだっ広い空の下、ラーメンがより美味く感じられました。感謝感謝・・・。


 それにしても、こちらは行列をしていても気分が和む。ホスピタリティという感覚がアットホーム性に溢れる感覚でして、これ以上有名になり過ぎるとちょっと心配になるけど、定点観測したいと思います。武蔵野エリアから、このくらいなら、季節の移り変わり程度には通えるからね。次回は、家族で訪問したいが・・・・無理だろうな(嫌われてる:笑)。なので詠います。




   春うらら
   薫風かけぬけ
   気を解く


   至極煮干と
   いかのにぎりで




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

 



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