ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン892】 中華そば 吾衛門 (東京・西八王子) メンマチャーシューメン・大盛り 

【きっかけは?:一週間弱のラーメン絶ちの復帰には・・・あの人と食べたいと思ったから!】

  ラーメンレビュアーをやっていて本当に幸せと思うのは、「ジェンダー・フリー」そして「いろんな出会い」があるからでしょうね・・・。この一週間は、いや今年の4月というものは、自分では仕事面で頑張ったな・・・と思うのです。 なのでここは久しぶりの一杯は、あの方と食べたい・・・と思い・・・・先輩レビュアーKMさんに連絡し心にしっくりとくる店を紹介してもらい、そして・・・・一緒に食することにしたのです。この思いで週の後半は頑張れたのだ! KMさんも快諾いただき・・・・この日、西八王子駅で待ち合わせです。 こんなこと、学生時代にちょっと甘く切ない思いをして以来(笑)。ほんと・・・つながりというものには感謝です。

  改札口でおち会い、初めましての挨拶を交わしながら曇り空の下を突き進む男二人。我らその道中にすら、日頃どんなのが好きでしたっけなどと、そんな話をしていました(笑)。本当に自己紹介をしたのは、食べ終えてから別の場祖でのお茶の時間からだったのかもしれない。とにかく二人は普段のラーメン、八王子のラーメン、関東西エリアのラーメンのことを自然と緊張もなくはなしつづけました。それも、店先の行列最中からですね(笑)。などと時間があっという間に過ぎさり、店内へと吸い込まれる二人です。そそくさとすることなく、ゆったりと壁のメニュー表をみて頼んだのがこれ。そして・・・・さすが大人の礼儀!「写真とってもいいですか?」としっかりした大人の対応をKMさんがされた時に・・・・ゴングにもにた鐘がなったように、そのことばで一気にレビュアーモード突入ですよ!





【スープ:八王子ラーメンの質実とした優しさに包まれる一杯ですな・・・玉ねぎ万歳!】

 さて・・・店内に我らラーメンレビュアーを公言しているような状態。丁度カウンター席のコーナー位置左右に、「KMさん」「とまそん」。中央に女将さんがお立ちになっている。写真を一通り撮った後・・・・、そこからはそれぞれ一人旅状態! 無言でひたすらズルズルとラーメンをすする男どもですわ(笑)。一言二言くらい交わしますが、語りかけとも、独り言とも判断つかぬ言葉をお互いちりばめながら、ただ八王子ラーメンをすするのです。共通点は・・・やはり、スープから攻めるところか(笑)! さてその印象は・・・・、


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「昔ながらな味わいが、懐かしさを追いこして新鮮とかんじますがな!」


1)旨味:豚コクじんわりの中に軽い煮干し感覚がナイス!

 「豚が利いているんだよな〜」とKMさんの声がする。その隣でアタクシは、「軽やかな煮干しやん!」と全く別のことを考えている(爆)。ラーメンにおける煮干しのフレーバーを無意識に「大きな特徴」と考えてしまうのは、煮干しアウェーな関西の血が脈々と流れているからでしょうかね。でも・・・・この煮干し感の「さりげない優しさ」は、オッサンの心の柔らかいところをキューっとわしづかみです。煮干しの苦みや塩分など皆無!ただ煮干しのフレーバー感だけが漂うという旋律ですな・・・。

  そして豚君です。チャーシューの作成で丁寧に下処理されたと推察できるような自然な「豚コク」が一杯に含まれています。沸騰させてはワヤになってしまうといった、時間の丁寧な掛け方が伺えます。鶏ガラの成分もあるのでしょう・・・・表面にただよう脂の輪のアメーバ模様が美しいですね〜。そして・・・豚君と言えば・・・ラードです。これは、食べたあとの帰り道で意見が一致したところですが、うっすらラードがまた熱さとコク厚さを高めているようですわな・・・・。

  

2)塩気:カエシ感覚はゆるく、メンマの出汁とすら思えるマイルド感!

  さてこの一杯は・・・・・塩気を語るべくもないほど、角が丸いスープ感覚。よってカエシの感覚はマイルドなのでありまして、そのマイルド感覚ゆえに・・・「メンマからダシがどとるんかい!」と感じ取れるほどな、さりげない塩気です。なれど・・・・結構しっかりとした醤油ラーメンを感じさせる「カエシブラウン」でしょ?しかも透明感すらありますし。醤油ダレの角を、煮干しと豚でこすって丸くしたような感覚です。


3)香り:節系の香る中に玉ねぎのフレッシュ感!OLD & NEW!!

  さてさて・・・・・、八王子ラーメンの特徴を後回しにしましたが、「玉ねぎの微塵切り」。これがまた程よく水にさらしてあるのか、苦みもなく甘みの集合体です。スープを呑むたびに奥歯でこの欠片を噛み、甘みを感じて溜飲していきます。スープのニュアンスは煮干しの中にも節系の分厚さも感じられて、そこを玉ねぎのフレッシュさが折り重なるかんじです。煮干し&節系の「OLD」と玉ねぎフレッシュの「NEW 





【麺:古風の中に美学を感じますね〜。質実なトラディショナルな風合いが逆に新しく感じます】

  いきなりオッサン二人が、ラーメンの写真取り出したから、両隣にいるカップルが少し笑ってた(・・・)。でもね・・・・ありふれた麺のようで実は奇麗と感じてレビュアーとしては撮影せずにはおれんのよ!という気持ちで一杯!


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「まさに・・・・バランス感覚!もちろん麺も旨いが、全体調和を感じさせるところがナイス!」


1)風貌:自然なアイボリーイエローとトラディショナル角細麺

  玉ねぎの覆い尽くす表面からサルベージするその麺ですが、まさに質実とした風貌ですね〜。本当に標準太さのストレート中加水麺なのですが、何故かちょっとキレイ!カッコいいと思える! それは普通?日常?というジャンルの完成美なのか、はたまた古風なスープとのマッチングが完璧なゆえの調和美なのか・・・・。大島紬からすらりと伸びる女性のうなじを思わせる・・・・すらりと美しい存在感を放ちますぞえ〜。 自然な感じがするアイボリーな黄色が健康的ですし、角張ったラインが流れる様は、食べ手を釘付けでっせ!


2)感覚:しなやかさとカッツリさが見事に調和しとります!

  見映えだけでない・・・・歯ごたえでも、バランス感覚が良いと安易にかたづけるのも惜しい気がするレベルの高さを感じます。見た目は柔らかさを演出する麺だと判断いたします。奥歯のすり潰しの瞬間で「クチリ」と短いタップで泡と消える感覚と申しましょうか・・・・。しかし、こちらの麺は意外と麺の潰し込みというか・・・・・麺密度が高いというのが正直な印象です。芯を感じるほど・・・また視認できるほどではありませんが、たしかに全体的な柔らかさの中に感じる「クッシリ」とした歯ごたえがナイス! 柔麺的な前歯でスパスパと噛み切る感覚があって、なおかつ低め加水とは言い過ぎだか・・・それを連想させる「カッツリ」感覚が共存するところが、非常に「ナイス!」なのであります。


3)スベリ他:全体的にバランス感覚がいいという印象!

  一言でいうならば、「自然と身に付いた鋭いバランス感覚」と言えましょう!古風なスープとの調和、柔らかそうなニュアンスと風味利かせたカッツリ感覚との調和、見た目の古風な世界観にとけ込む調和・・・・。スベリはいわずもがな。とにかく、この一品を代表するような「バランス」感覚が、この麺に一番でていると思うですが・・・・いかが?






【具:手抜かりなし!日常的な質実さを・・・チャーシューにも、メンマにも感じます!】

1)チャーシュー

  「チャーシューがいいでしょ!」と隣で食べているKMさんが宣う(笑)。食べ終わってお茶しながら・・・・「ああ見えて種類が違う肉が混在してるでしょ」と笑っているKMさんがいる(笑)。そうなんです、奇をてらわない実にシンプルで旨いチャーシューがここにあります。しかも割と分厚いから泣けて来ます。スープの下地を作るときに活躍した肉の塊ですが、その後もつけダレで魂を吹き込まれて・・・・・ええ感じでお目見えなのです。腕肉あたりの少し歯ごたえあって解ける部位もあれば、易々と解れるロース部位もありまして・・・・量的には大変満足! 醤油ダレの中でもとても親近感ある丸いカエシの感覚に、オールドファンならずとも、魅了されると思います。


2)メンマ

  「本当に笑いましたよ・・・・」 お茶しながら、ほんとうに吹き出しそうになりましたよ。食べても食べても見た目以上に出て来るメンマたち! 醤油濃くてコリコリするタイプとは真逆で、塩味抜けて自然な本来の大衆の旨味がにじみ出るような一品です。氏によれは、八王子は、手裂きメンマが本流だそうです。包丁でなく、細かくてもいちいち手で裂くのが旨いのだとのこと。納得です。しかもこの量ですからね! 嬉しさ溢れるとはこのことでしょう。


3)海苔

  アタクシは、関西人なので、ラーメンに海苔は否定派だったのですが、食べ続けるごとに、その大切さが分かって来るようです。要するに「磯の香り」の象徴なのでしょうね。四方を海に囲まれた日本ですから、陸の動物(チャーシュー)、植物(メンマ他)に拮抗するのは海の者しかないのでしょう。魚介はスープに現れるとして、見た目としては・・・・・海苔が必要だったのでしょうかね。お値段以上にこれは「肉厚」な感じも致しますし、一般の家系でも十分通用しそうな品質でありました。


4)玉ねぎみじん

 いろんなシーンでこいつは登場します。最初のスープをすするときもちゃっかりとレンゲに入っているし、麺をすするときも適当に玉ねぎトモダチを引き連れて来る。一通り食べ終えてスープを溜飲するときにまで、玉ねぎ微塵がしゃしゃり出ます。そして奥歯でその度に噛み締め・・・甘みを補助し・・・・「旨いがな」と食べ手に言わせて散って行くのです。




 総じまして、あっと言う間の2時間が通り過ぎ、気の合う人生の先輩と、ラーメンのこと、日本経済のこと、年金問題のこと、これからの日本の自然エネルギーのこと・・・など、いろいろと楽しい話を聞かせていただき、とても充実した一日でありました。昆虫のこと、ミニ四駆のことなど・・・・帰り道の中央線でもつり革につかまりながら、聞かせていただき誠に感謝! 嗚呼・・・おもろかった。 なので詠います。




   先輩と
   食する一杯
   正統派

   あとで語りし
   麺への想い


お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。 
 

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