レイトショーで観ましたが、老若男女いろいろな方がたくさんおられて、リアルなfacebook同様、注目度を集めているようです。
【ドラマ性としては、アイロニーに満ちているなと感じる】
成功と裏腹に失っていくものが多い。それは例えば、友情と恋人・・・。共同創立者のエドゥアルドに日本人としてはシンパシーを感じてしまうが、マーク、エドゥアルド、そしてキーパーソンのショーンには、それぞれ天才と情熱と行動力という共通項があるが、各々が何か欠けた部分があり、それが悪循環を生んでしまうという皮肉・・・。
マークは、実に天才だが、人付き合いが下手で一方的で嫌なやつ。しかし純情。エドゥアルドは、実務家でとてもいいやつでありよきマークの理解者。しかも真面目。ところが、事業家としてはセンスがない。ショーンは天才でどハデな社交家。カリスマ性もありどうしても周囲を巻き込んでしまう。しかしいわゆるワルである。
この3つの才能が上手くかみ合わないアイロニー。またそれぞれの人間の中にもアイロニーがあり、それでも事業は成功することもアイロニー。そして、友情を失うものもアイロニー。というわけで、感慨深い作品だけどスカッとしない。でも滋味深い。
【いろいろ日本との違いが浮き彫りになるなと感じる】
文化の違いもそうだけど、なんだか日本が生ぬるく感じた・・・。
・事業のスピード感
・新しいアイデアに対する賭ける意気込み
・学生の熱意と質
・大学の文化(東海岸と西海岸、クラブなど)
・働き方(時間無視して思いっきり働いている!)
・シリコンバレーの存在
・企業家精神
・投資家
・経営のプロの存在 etc
こりゃ・・・・にわかなグローバル意識じゃ太刀打ちできないな・・・・。やはり、人間早いうちから世界基準をめざさなきゃいかんなと痛感しました。そんなこんなで、いろいろ考えさせられた映画でした。
フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)
- 作者: デビッド・カークパトリック,小林弘人解説,滑川海彦,高橋信夫
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