<春の陽気に誘われて・・・下北沢散策!>
洗濯物を干す前に、自宅ベランダに風に乗って吹き溜まりに積もった桜の花びらを掃除して、天気もいいし、さて休日の拉麺活動へと出かけましょう。こう言う週末には、下北沢あたりを散策するのも面白いよね。若い人達だけじゃなく、オヤジもクラフトビールとかワインもサクッと楽しめる店も多いし、新しい店を散策するのもいいしね。ついでにシャツを購入してから、早めの昼飯でやってきたのが、こちら「なおちゃんラーメン」です。東京のラーメンファンならご存じの「ちゃん系」ブランド。他のちゃん系とは違って、和風で白木調の店内なのね。接客も実にナイス!。


<酒> サッポロラガービール赤星!苦味走る図太い風合いの後に軽やかさ染み入る本格ラガー麦酒!
コロナ感染者もまたじわじわと増え出して、BA2に置き換わろうとしてますから、またいつ外で飲めなくなるか知れんので、今のうちに飲んでおこう!とはいえここがお気に入りのサッポロ赤星を置く店だとは知らなんだ。ラッキー!。
へへへ・・・冷え方がナイス!そして大衆酒場でよく見かける小ぶりなグラスも冷えとります。注ぐのも楽しいひととき。一気にあおり飲み干しますが、いつもながら苦味走る図太い風合いがまた格別であります。また後味は軽く甘味を残す感じで実に嫌味がない。あゝ、この一杯に生きてるぜと思わずにいられん。そしてサービスお通しもつくのもお気に入り。チャーシュー・メンマ・ネギに、濃口系の醤油ダレがたられ少し濃ゆい味付けになってるところが、またビールに合うじゃないか!。
<全体> オイリーな豚エキスに赤唐辛子が溶けて朱に染まる!ちゃん系らしい素朴でどこか優しい風合い溢れる!
初訪問ではデフォルトの出汁で味わうのが筋ってもんだが、何を考えたか辛味を足してみたのがこの麺顔。勝手に辛味玉のようなのが乗ってくると思っていたんだが、辛味は既に溶けて全体が朱に染まる風景。
しかも結構オイリーな装いで豚のエキスがありありと伝わる一杯と感じます。これは意外と食べ応えがあるようなー。
<スープ> コク深く芳醇な豚エキスの海!唐辛子の辛味がやがて脂に溶けて豚辣油感覚へと変化!辛さの中に甘味あり!
ううう・・・確かに豚清湯の味わいだが、ベースはかなり優しい味わいだが豚エキスがとても分厚くて芳醇。ラードってな感覚とも少し違い、寸胴の炊き出しで浮く脂層をそのまま注いだってな味風景でしょうか・・・。なので基本的には豚の旨味の厚みと広がりが素晴らしくて好みってな感覚です。
さて「辛か。」、1から5まで段階を選べるのだが、1でも相当しっかりと辛いですよと紹介を受けたので・・・ハードに攻めようと思ったが2にしておきました。結果的には2で正解。スープを啜る時にこれより超えると確実に咽せそうなレベルです。この辛味は、初動は辣油ではなく赤唐辛子の粉がダイレクトに刺激するような風合い。そして時間が経過すると、豚の脂と赤唐辛子が一体化して、後になるほど辣油のような味風景に変化しますかね・・・。まさに辛い。辛いんだけどベースの豚出汁の甘味あり。これはつけ麺だともっと面白い展開だったかもしれません。
<麺> 多加水平型ストレート中太麺!密度低めで柔らかい物腰!滑らかな地肌とスベリの良さ抜群!スパスパ噛み締めて出汁と絡んだ旨味の一体感!
この系列らしい、多加水で平型のストレート中太麺。地肌はツルツルとしており、密度感が低いためかしなやかな物腰が印象的です。そしてモチモチというよりスパスパと軽快リズミカルに千切れるライトな歯応えなのもまた痛快かと!。唐辛子の粒やチャーシューの崩れた破片など、よく絡めてきます。
中太でもスベリがライトなのでズボボボボボボボーーーーっと啜り上げるのがまた楽しい!。勢い余って海苔を巻いて食う時もそうやってしまったのだが、喉の奥に海苔が貼り付いてしまって、窒息で死にそうでした:爆。ま、ラーメンヲタクとしては、拉麺店で死ねれば本望なのかも。
<チャーシュー> 醤油感がしっかり効いたノスタルジックな豚バラ焼豚!辛味を吸い込んで旨さダイナミック!酒を進ませる旨さ!
ズバリ酒のアテに最適!そして白飯にも然り。濃口醤油が強めに染まったような味わいで、特に赤身の部分が味わい深く、食欲を刺激する旨さ!。結構シンプルな肉味なんだが、それがまたいいね。辛味に染まった出汁を吸い込んでいるのもあって、さらに味わい深し!。さらに脂身も醤油の味わいに染まって、ほのかな甘味を感じさせるほどです。これは肉増し?別皿にしてビールを追加して堪能してみたくなるー。
<メンマ> ポリポリ歯応え痛快でライトな味付け!辛味に塗れても素材感あり!
分厚く大判な海苔を持ち上げると、その直下にメンマがある。スリムで繊維質を感じさせるメンマ。フォルムはスリムで色合いはライト。そして味わいもライト。ポリポリと小気味よく歯切れるのが痛快で、素材感をしっかり伝える旨さです。ここにも辛味の出汁が濡れて染まって絡んで旨し!。
<味玉> 節系の薄出汁が深く染み入るマチュアでナチュラルな濃密卵黄!辛い出汁を受け止める重厚感!
味玉はナチュラルな仕上がりで、節系の出汁が深く染まったような仕上がり。濃密な卵黄はナチュラルな本来のナチュラルな味わいをキープさせつつ、辛味スープに濡れております。さぞ辛味に染まる味になるんだろうと思いながら味わうと、辛味を通して卵黄の甘さを濃密に伝えてくるじゃないか。ううう・・・この味展開だと、白飯の上に移して蓮華でぐちゃぐちゃに潰して食うと美味いパターンかと!。一度ここでやってみたいかも。
総じまして「ノスタルジックとコンテンポラリーが融合するほっこり中華そば!辛味刺激も極上なり!」
・・・と言う感動の嵐!。小田急の出口から近いひっそりした路地裏ですのでサクッと降りて食うに便利です。しかも年中無休で通し営業。次はもり中華を攻めてみようかと企んでおります。この質感で特製が千円とはリーズナブル!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!